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2020年12月12日
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カテゴリ: クラシック
オペラシティコンサートホール  19:00〜
 3階正面

 ベートーヴェン:ピアノソナタ 第30番 ホ長調 op.109
         ピアノソナタ 第31番 変イ長調 op.110
         6つのバガテル op.126
         ピアノソナタ 第32番 ハ短調 op.111

 ピアノ:ゲルハルト・オピッツ


 ゲルハルト・オピッツ。どうなんでしょうね、評価は。日本ではドイツの大ピアニスト的なことになってるらしいですが、まぁ、そうですねぇ.....ブレンデルやシフは、オーストリアの人ですしねぇ.........
 確かに何度も聞いたことはあって、そう悪い人ではないとは思います。ある意味安定しているというか。


 実際行ってみると、ピティナの後援ということもあってか、ピアノ講師風の人が少なからず。それはいいんですが、ちょっと客層がね.......あの、こういうこと言うのもなんだかなぁな話なんですが、客層とか雰囲気で、「あ、これはあかんやつや...」って思うことは、実はあるんですよね。お客がダメだから演奏会がダメになる、のではなくて、そういう雰囲気のお客が多い公演というのはつまりそのくらいの.....というような。いやまぁ偉そうなことは言えなくて、そういうのに自分も行ってるんで、人のこた言えんのですが。まぁでもそういうことはあるのです。
 加えて、今日は隣にどうにも鼻息の荒いお客がいましてね.......呼吸が下手なんですよね。音楽的じゃない。そういうお客が集まっちゃうのも、まぁ、あまりいい演奏会ではないことが多いんですが......

 それはそれとして、実際の演奏は、じゃぁどうだったのか。
 良く言って、微妙、かなぁ.......演奏のレベルとしては、まぁ、確かに、相応のものだったとは思うんですけどね。

 前半は109と110。悪くはないんですけれどね、確かに.....
 正直言うと、op.109, 110, 111は、結構聞いているわけです。生でも随分聞いているし、その中でもやはりシフの演奏が頭にあったりする。では、オピッツは?
 悪くはないです。ただ、なんというか、不安定なんですよね。何がと言って、何処に行こうとしているのか、分からない感じ。ミスがあるかと言われれば、まぁ、無いと言えば無いんですが........フレージングがなんとも言えずブレるんですね。そしてテンポが揺らぐ。
 ベートーヴェンは、最後の3つのソナタは、古典派なのかロマン派なのか。そういう区分けは意味が無いといえば無いのだとは思いますが、しかし、やっぱり、これらはどういう音楽なんだろう?というのを考える上では、意味がないわけではないと思います。ベートーヴェンはあくまでこれらの楽曲を「ソナタ」として書いています。この頃には彼のソナタは随分と型破りで形式に捉われないようなものに見えてはいるけれど、でも、やっぱりそれは何某かの形式というものを引きずっているのですね。たとえばこの頃のベートーヴェンは変奏曲形式を多用しているけれど、変奏曲というのは自由に見えてあくまで元の主題という縛り、求心力があるわけです。そういう意味で、これらの楽曲は、決して自由な幻想曲のような音楽ではない。見通しが必要なのですが、どうも、オピッツの演奏では、全体としてどういう音楽として構築しようとしているのかがよく分からない。敢えて言えば、細部の揺らぎに拘ってしまう、そんな感じなのですね。
 そういうものがいい効果を出すことも勿論あると思います。でも、今日の場合、そもそもどういう音楽像を描いているかが見えないので、どうにも気ままに弾いているように聞こえてしまうのですね。
 正直言うと、オピッツは、妙な言い方ですが、この曲を信じていないのかな、と思わせるような演奏でした。嫌いなのか、と言ってもいいのかも知れませんが、手を入れずにはいられない、といって、じゃぁ明確なコンセプトがあるのかというとよく分からない、そんな感じでしょうか。

 後半はバガテルとop.111。

 そして、op.111は、前半の2曲よりはまとまりはありました。ただ、構成感は希薄だったかなぁと思います。

 まぁ、わかんないですけれどね。所詮こっちは素人なのだし。聞く人が聞いたら、素晴らしい名演だったのかも知れない。けれども、なんというのか、これは私の知っているベートーヴェンの最後のソナタではない。斯くあるべしと言うのが細かく決まっているようなものでもないのではあるけれど、でも、振れ幅はあるとしても、これはちょっと.....
 あまり、こういう演奏をする人というイメージではないんですけれどね。或いは、なにしろこんな環境下での演奏だから、決していいコンディションではなかったのかも知れない。

 ただ、意地悪い言い方すると、日本人は、日本のピアノ教師なんかは、こういうの好きなのかも知れないですね。構成とか、全体としての音楽のあり方とか、そういうものにあまり拘らずに、その場その場できれいな音ですね、というような演奏をよしとするならば、こういうベートーヴェンはいいのかも知れません。
 比べるのはどうかという話ではあるけれど、たとえばシフなんかの演奏は、同じように揺らぎがあるとしても、そもそも何処に行こうとしているのかが分からないではないから、聞いていられるんですけれどね。日本の演奏家だって、この3つのソナタでいえば、最近でも小山実稚恵とか、仲道郁代とか、児玉麻里とか聞いてはいるけれど、あるは稚拙であったり、あるはミスがあったり、いろいろあっても、構成感、音楽としてのデザインはやはり押さえられていたと思うんですけれどね。





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最終更新日  2020年12月12日 02時08分03秒
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