ほのぼのノルウェー暮らし

ほのぼのノルウェー暮らし

生活事情あれこれ ~ ノルウェーのお葬式


ある日、うちのダンナよりも付き合いの長いノル人のお友達の
お父さんが亡くなったとの訃報が入った。
もう長い間、闘病生活を送られていたので、この日がいつか
来るであろう事は、みんな覚悟していた訳ですが、彼女の
ご両親にはいつもお世話になっていたので、寂しい限りです。

で、ワタシは早速お悔やみのカードを出すことにしたんですが
ワタシ、ノルウェーに住み始めてから友達や知り合いの訃報を
聞いたのはこれが初めてで、何を書けばいいのかわからず
オロオロ・・・・・。

このお悔やみのカードは、訃報を聞いたら何が何でも
すぐ出さないといけないわけですよ。

で、ネットに何か情報あるかなー? と思って
チョチョっと調べたんですけど


   ない。


ノルウェー人がお葬式に流したい曲のナンバーワンは
フランク・シナトラの 『 マイ・ウェイ 』 です。
とかいう記事があったので、ちょっと立ち止まって

   ほぅ~~~~

とか思ってたんですが、こんなところで道草くってる場合じゃ
ないですね。

   そうだ、義理ママに聞こう!! と、義理ママに電話して
   みました。

と、義理ママは、へぇーーー、PUSはお悔やみのカード書いたこと
ないのん? 日本やったらどうするの? とか言うので

日本にはお通夜というものがあって、訃報を聞いたらまず
そこのお宅かお通夜の会場に行くんです。
お葬式に行く時は香典というものがいって、なんたらかんたら・・・
なので、日本人にはお悔やみ状を出す習慣がないんですよー。

などという会話の後

  『 それで、どうやって書けばいいの? 』 と聞いたら

  『 それ用のカードには、たいがい決まり文句が印刷
    されてるから、あまり長々と書かないことが常識なのよ。
    簡単に、あなた方とこの悲しみを分かち合いたいと
    思いますとか、そんな事でいいのよ。 』


    ふーーーん、そういう事なんかーーー。

    と、本屋へカードを買いに行ったら、それ用のカードは
    5~6種類あったけど、中身見たら何も書いてなくて
    真っ白なのばかり。


    決まり文句がないぞーーーーーーー

    本屋の向かいに郵便局があったので、ここにも偵察に
    行ったんですが、決まり文句が印刷されたカードなんて
    一枚もないじゃないかーーーーーーっ!!


    うりゃーーーーーーっ、義理ママーーーーーー!!

    ワタシは一体こんなたくさんの余白に何をかけば
    いいのさっ!

 でも、カードの表紙にソレらしき事が書かれているカードが
 いくつかあったので、ちょっとそれを拝借して
 後は少し、自分なりのメッセージを短く添えておいた。

 以前、在ノルの日本人のお友達が、ノル人のご主人の日本人の
 友達のお父さんが亡くなったので、お悔やみのカードを
 出したいから日本語で書くのを手伝ってくれと言われて
 ご主人が書いたノルウェー語の文章を日本語に訳したとか
 ゆってたけど、日本なら

  『 この度のご不幸、心よりお悔やみ申し上げます 』と

    なるところ、彼女のノル人のご主人は

  『 あなたとは生前、こんな事もあんな事もしましたね。
    あなたとの想い出は、一生ボクの心の中で
    生き続けるでしょう・・・・・ 』

    みたいな事を書かれたようで、発想がちゃいまんな~

    と、友達と感心した覚えがあるんですよ。


  このワタシがお葬式に呼ばれるかどうかは別として
  呼ばれたらどうすればいいの?  とも聞いてみました。

  この頃は、新聞の訃報欄に亡くなった方の家族が
  死亡日時やお葬式の日時、場所なんかを載せる人が多いので
  訃報を聞いた翌日に、地元の新聞の訃報欄を見れば
  相手に連絡せずともわかるので、参列したければ誰でも
  参列できるとの事。

  昔、ノルウェーの生活ガイドか何かで、訃報を聞いたら
  家族に連絡を取って、お葬式の日時や場所を聞いて
  花屋に注文してお花 → お葬式用のお花があるんです。
  を届けてもらいましょう・・・・
  なんて事を読んだような記憶があるんですが
  義理ママに聞いたら、最近では、お花のプレゼントは処理に
  困るので敬遠されてるらしいです。 日本の香典みたいに
  お金を渡すこともあるらしいですが、基本的には
  カードを送ってそれでおしまい。

  なんか愛想ないですね。



  事後報告

   お友達のお父さんのお葬式は、家族の希望で
   お花は一切お断りしますとのことでした。
   その代わり、お世話になった訪問看護師さんに
   お礼がしたいので、現金でいただければ有難いです 
   とのことでした。




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