ストックホルム ～ カーナビ事件 その２
『 おのれは、このワタシを差し置いて
何ホテルで寛いどるんじゃーーーーー！！ 』
『 ボクだってホテル見つけるの苦労したんだもんねー。
もうこれ以上道に迷うのはこりごりだから
PUSちゃん、電車に乗ってここまで来てね。
今いる駅の次の駅だから 』
『 なにぃーーー？？ 次の駅ーー？
おのれが印つけた場所と全然ちゃうやんけ！ 』
『 まあまあ、そんな細かい事いいなさんなって。
PUSちゃんもいい年こいた大人なんだから
こんな事、ちょっと考えればわかることやん。
頭使い、頭 』
頭使えって、あーた、ワタシはホテルの住所以外の情報は
何も持っていなかった訳で、持っていた地図も
通りの番地が詳しく書かれたものではなく、大雑把なもの。
もうね、ワタシ、無茶苦茶ムカついて
ヤツには何も告げずに、真剣、別のホテルに泊まったろかと
思いましたね。
でも、気を取り直し、電車に乗って次の駅で降りると
あった、あった、ホテル。
と、ダンナがワタシの方に向かって歩いてくるのが見えた。
『 だいたいやな、おのれはカーナビに頼りすぎやっちゅーねん！
地図を見ろ、地図を！！
地図を見りゃぁ、ワタシがいた場所なんて一目瞭然！
一体どの道走ってホテルまで来たんな！ 』
『 もう道間違えすぎて、どこ走ったのかさえわからへんねん。
ボクだって、めっちゃストレス溜まってんから
これ以上責めんとってーなー 』
ふぅ～～～、やれやれ。
このホテルには、ちゃんと無料駐車場が完備されておりました。
さすが４つ星ホテル☆
その後、例のカーナビのチップを探しに、この日の朝まで
車を駐車してたところまで散歩がてら、缶ビールを飲みながら
歩いていった。
もしかしたら、車に轢かれてお陀仏かもね・・・。
割とたくさんの車が駐車してあったし。
って、このチップ、３０００円くらいなんですが。
もう外は暗かったので、懐中電灯持参で行ったんですが
だいたいこの辺だったかしらね？・・・・ と
目星をつけて探すと
あったーーーーーーー！！
しかも無傷。
バンザーーーーイ！！
終わり良ければ、すべて良し！！
さて、その翌日、ダンナの会議は１２時スタートだった為
午前中はのらりくらりと過ごし、ゆっくり身支度。
１０時ごろチェックアウトし、ダンナの仕事先に向かった。
そこは宿泊施設も兼ねた、海沿いのそれはそれは素晴らしいヴィラで
その日は、ダンナの会社の支払いで、ここに泊まることになっていた
わけですが、ワタシは、初めからダンナの部屋にこっそり潜入する
つもりでいたので、当然予約など入れてなかったわけですよ。
ダンナは、前日も、ここで行われた会議に参加していたので
勝手知ったるヴィラ。
会議が始まるまで、まだ少し時間があったので
ヴィラの外にあったベンチに腰かけ、海を眺めながらコーヒータイム。
ヴィラに着くと、スウェーデンやフィンランド各地から訪れた
会議参加者の為にコーヒーとケーキが用意されており
それを会議参加者のようなフリをして、勝手に拝借する
厚かましいPUS。
そろそろ会議の時間が近づいてきた頃、ダンナは会議に出かけ
ワタシはヴィラの近くにあったショッピングセンターに出かけ
ダンナが休憩時間に入る４時半頃、ヴィラの駐車場で待ち合わせ。
ダンナは、半分仕事とは言え、ダンナの会議のプログラムを見て
ワタシは驚きましたね！
会議開始時刻は１２時だったわけですが、１２時にまず
ヴィラにチェックイン ＆ ランチ。
その後３時にコーヒータイム。
４時半～７時半までフリータイム。
７時半～ 夕食
ほとんど会議しとらんやんけ。
で、４時半頃、ヴィラの駐車場に行くと、ダンナが
『 どうも会議が長引きそうで、あと３０分待っとって 』 と
言い残し、去って行った。
でも、実際には１時間以上も長引いたんですが・・・・。
まっ、これはいいとして、６時ごろ、やっとホテルの部屋に入れて
もらえたわけですが、これがアナタ、ホテルがオーバーブッキングで
本来なら、ダンナにはごくフツーのシングルルームを
あてがわれるところが、何と、セミスイート！！
ラッキー☆
ベッドはダブルベッドだったし、ソファもあるし
バスルームもバスタブ付きでサイコーですね☆
→ 北欧のホテルはシャワーだけのことが多い
これで、気を良くしたワタシ。
前日の結婚記念日の大ゲンカは帳消しにしたってもええで。
オンナって単純ですわねー。 むは☆
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