商売


札幌西友の返金騒動を最近新聞で読んだんですけど、あの人絶対スーパーなんかで肉買わないよななんて奴が押しかけて『金くれ、金くれ』やってる。ダステイ―ホフマンの映画『ヒーロー』の百万ドル騒動を地でやってるから大笑いです。

西友だって大儲け、全日本の同情を3千万円ぽっちで買えたんだから、こんな美味しい話はない。
それも全国報道で、被告が原告に変わってしまいました。

西友は『GTO』の宗像並の業師を抱えてますね。西友は今後普通に商売すれば庶民の反発を受けることはまず無いでしょう。

庶民にしてみれば、100円高い安いというのは相対的な問題で『あの人は安く買ったけど、私は高かった』っていう方がむかつくんですよね。これはベトナムで買い物する観光客に共通した不満みたいで、日本人は小売りでは定価販売に慣れきっていますからベトナムの相場性が理解できない。

考えて見てください、日本でも会社間の取り引きでは定価取り引きなどありません。あっちの会社には安く売るけどこっちは少し高くなんて普通の事です。
ベトナムの小売りも同じで、小汚い店が会社、奥でパジャマみたいのを着て座ってるのは社長なんですよ。客は別会社のバイヤー。そこで指値が始まる訳です。

最近はドンコイ当たりの御土産屋でベラボーにぼってるとこなんて無いでしょう。道路で商売している奴ぐらいじゃないかな。

これはベトナムの流通が不備な点に問題があります。ベトナムのメーカーはせっかく企業努力しても流通が不整備なので末端では高くなってしまいベトナム人は誰も買わない。
これに痺れを切らして、メーカー直の小売店を運営しています。

これはベトナムの面白い流通形態だとおもいます。日本の場合家内工業品を集める問屋が最初に大きく成りました、現在の商社はどこも元は問屋です。商品を大量に安く集めて、小分けにして高く売る。商品ストックを持つリスクの上でその利益は正当なものでした。

今回は『レシート無しで返金』というのを庶民が悪用した訳です。それも北海道だけで起きた。
私の田舎北海道でです。北海道は日本とは違うんですよ。

北海道は遅れた地域というのは分かりますね。北海道はロシア対策の一環として公共事業で地域を運営してきた地域です。現在は兵器の技術力が格段に進歩してしまい、あまり意味が無くなって来ました。ちょっと調べれば分かりますが、北海道に日本の産業を担う物は結局育ちませんでした。そのため、商売道徳の面で著しい遅れを取ったことは否めません。

経済活動は学校では教えてくれないのです。これはその地域の積み重ねによります。
ベトナムでは現在ホイチョーというメーカー合同の食品展示会がベトナムでも開かれるようになりました。試食ありの展示会です。しかしタダではなく、入場料が必要です。

中では試食、アトラクションありの普通のスーパーのようなものなのですが、ベトナム人には新鮮に移るようです。

私が最初にベトナムで目撃した、無料配布は『ペプシ』でした。94年のテト前、REXホテルの前の花市場での事です。アメリカがベトナムに対する経済制裁を解除したその夜でした。ペプシのトラックが走りまわり、荷台からペプシを紙コップに注いで配っていたのですが、そこに集まったのは生まれて此の方ジュースなど飲んだことが無いような、ストリートチルドレン。ここぞとばかりに、皆水筒を持ってペプシトラックに群がり、この世の春を謳歌していました。最後には紙コップに分けて配っていたアンちゃん達もあきらめ、瓶から水筒にダイレクトに注ぎながらトラックを移動して逃げる状態。

ペプシの宣伝が、教会の無料炊き出しになってしまった光景でした。その当時日本でも『コーラに勝った』なんて本が出版され、ペプシは世界のコーラ市場を席巻する勢いでしたが、結局はベトナムではコーラに敗れてしまい、最初の鼻息は現在ベトナムでは見られません。

これは日本でも同じですが、長年の努力の賜物ですね。コーラは地付き産業を目指します。経済制裁時のベトナムではコーラはビールより高いものでしたが、庶民の楽しむ飲み物でした。私はコーラもペプシも飲んでいて別に味がどうこうとは思わないのですが、自然と炭酸の黒い飲み物はコーラと言ってしまうのは、コカコーラの長年培った財産でしょうね。
(2002、10、13)




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