1908年東京生まれ。1939年に新響(現N響)を指揮してデビュー。以後上海交響楽団・ハルピン交響楽団などを歴任した後、1947に関西交響楽団(現大阪フィル)を創設、常任指揮者となった。1975年に大阪フィルを率いて行ったヨーロッパツアーで各地から絶賛され、その頃から特にブルックナー指揮者として名声を確立する。大阪フィル、新日フィルと共に数度にわたってブルックナーの交響曲録音を繰り返し、そのいずれもが非常に高い評価を得ている。
もはや本場ドイツでもなかなか聞けなくなった骨太でがっしりとした構成力、悠揚迫らざるテンポは晩年になるほどにその輝きを増し、大伽藍のごとき圧倒的な迫力のブルックナー解釈は聴衆を圧倒、90歳を過ぎても指揮台に立ち続けた。
○得意ジャンル:独逸系音楽、特にブルックナーの交響曲全て。
朝比奈隆/ブラームス:交響曲全集