☆しおりにっき☆

やっぱりあたしは活字嫌い…

赤川次郎が１０も出てこなかった…　仕方ないなんかテキトーにさがそ…

あたしはペープサートの本と、重いバッグを抱えて、文庫本のコーナーに行った…

何がどんな順番に並んでいるのかわからず…

しかもなんだか古くて日焼けしてるような本ばっかり…　これがイヤなのだ…

この感じがなんとも、ゾゾっ…としてイヤなのだ…

その中であたしは、１冊に目が止まった。

古い本たちのなかで、まだ新しくて見覚えのある名前だった。

『あぁー。あのテレビに出てる人のやつね。ふぅーん。なんだこのタイトル…』

と思いつつ手にとった。『まぁーいーや。タダだし、とりあえず借りてみよ』

そのあと、あたしは教室に行き、読み始めました…

やばい…

やばぃ…

やばぃ…！　おもしろすぎる！！！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　グフフっ♪

Σ(￣□￣∥)　！！！ 授業中だった！

周りを見てみると…「なぁーんだ。みんな寝てんじゃん」と、

あたしは授業なんか気にもせず…

黙々と…

たまに肩をプルプルさせながら、読みつづけた…

そしてなんと…

このあたしが…

学校から帰るまでの間に、全部読み終えてしまったのだ…

ヤバぃ！！あたしとしたことが、これはスゴすぎるっ！！

ってことで、さっそくあたしの友達の中でタダ１人、

アタマのいい優秀な友達 “カヨちゃん” に報告…！

　　　　　( かよちゃん は、勉強大好きで大学院まで行っちゃってる。大学院まで行っちゃうなんて…

　　　　　　あたしみたいな勉強嫌いなヤツからしてみれば、変人としか思えない… )

そして

かよピーが「もしもしぃ？」と言い終わらんうちに

『ちょっと聞ぃーてぇーーー！！　　＼(≧▽≦)／

　あたしがさぁ！このあたしがホン読んじゃったよ！！

　すごくねぇぇ～～？！　　ってゆーかスゲくねぇ～？！』

あたしは、あまりにも嬉しすぎて…

『あたしだって、ホンくらい読めるんだぜぃ！』ってことを言いたくて…

神沼恵美子にも負けないくらいな勢いでしゃべった。

しゃべった…

　　　　　　　　　　　　　　　しゃべった…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しゃべりまくった…

汐織） 『ねぇー？！スゲくなぁーぃ？！ ((((o(≧▽≦)o))) 』

ホメテ♪　(((o(^^ o))))　　ほめて♪ ((((o ^^)o))))　　「エラぃじゃん♪」って言って♪

「でもさぁ、それってエッセイじゃん…
　　　　（￢_￢）」

「汐織が読むのってさぁ、結局、赤川次郎かエッセイだよね…」

　(￣□￣U)・・・・

さらに彼女はつづけた…

「前もさぁ、汐織んち行った時『これは読めた！』ってみせてくれたけど、全部エッセィだったよね？」

『　・・・　(￣＿￣；)　』

エッセィの何が悪いっ！エッセィ様に失礼じゃないかっ！

かよピーみたいな、勉強大好き♪ホン読むのも好き♪

なんて変人にはこの嬉しさがわからんだろーよっ！

「でもさ、今までみたいに“買うだけ”とか、“読みっぱなし”じゃなくて、　　　　　← (チョット、ムカついたけど…)

　続けて読めるようになって、前よりホンが好きになるといいね♪

　せっかくだから勢いに乗って、他のも借りてみたら？」

『う、うん！！』

もちろんだ！他にも読んでみたいし、あたしみないなアホにだって

読めるような本を書いてくれている人がいて、読めるような本があるんだ！

しかもそんなホンを図書館でタダで貸してくれるのだ！　これを読まずに居てどーする！

これでもぉ『ホンを読め』だの『オマエは本を読まない』なぞ言わせないぞ！！

次の日。

さっそく図書館に行って、同じ著者のほかの本を検索してみた♪

　「１件みつかりました」

『なんだよぉーーーーーーーー！！！！』

せっかくの、このあたしの決意どぉ―してくれるんだ！！！

息せき切って図書館に来てやったのに！1冊しかないとはどぉーゆーことだっ！！

このやろー！！！もぉいい！

こうなったら、帰りに本屋で買って帰ってやる！！！

そして帰り道…

『あぁ～疲れた…。おなかすいたなぁ…。』

『本屋寄るの明日でいぃゃ…(￣▽￣；)　』

未だに『明日』がきていないのは言うまでもない…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっぱりあたしは活字嫌い…

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