美々庵

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転院の決意 (04/3/12)



●転院の決意
会社を辞めて2年弱、植皮や口唇再建術、エキスパンダー術と大きな手術を重ねてきたが、
これからはいよいよ、より見た目にこだわった修正手術の段階に来たこともあり、
かねてから考えていた京都のある病院への転院を決心し、今日初診察してもらって、
早速手術も決めてきた。

今の医大の先生の治療方針や技術に不満や問題があるわけではない。
十分にコミュニケーションが取れ不安なことでも何でも聞きやすい雰囲気にも非常に満足していた。

でも、自分の体にメスを入れてもらうわけだから、ただ盲目的に「医者に全てお任せ状態」
ではいけないとの考えから、「火傷フェニックスの会」というやけど体験者の集う会や、
オープンハートの会というサークル的な会に入ったり、やけどの広場と言うHPにも積極的に
書き込み参加したりと、多くの同じやけど患者の方との交流などを通じ積極的に様々な情報を
得る努力をしてきた。

その結果、出来るかぎりぎりぎりまで形成外科で治療を受けたあとの仕上げ手術として、
「見た目」にこだわる美容整形を最終的な手段として、ひとつの選択肢として考えるようになった。

ミリ単位の微妙な微調整、左右対称性や全体の中のバランスとか、より自然な見た目に
こだわりたいという希望はより美容整形の感覚に近いからだ。

(そもそも美容整形というのは形成外科の美的改善という部分がより専門的に発展した分野であり、
病院によっては「形成外科/美容外科」といった形で併設されている場合も多い。)

そんな中、火傷フェニックスの会の会員さんから京都に非常にいい先生がいるという情報を得た。
小さな開業医ではあるが院長は関西形成外科学会の設立者の一人であり、日本形成外科の
草分け的存在で、教科書も多数執筆されている方で、この世界では知らない人はいないという位の
凄腕の先生なんだそうだ。

そこは特に瘢痕(やけどや怪我などの後遺症である傷の盛り上がりや引きつれ)の治療、
目、鼻、口等顔面の変形最終仕上げ手術等を主軸に掲げている形成外科で、
院長のその高い技術を学ぼうと日本全国から見学の医師も大勢こられるという。
(形成外科専門医の教育関連施設に指定されている)

医大での大きな手術がほぼひと段落ついたのを機に今日この病院を訪ね、
今までの治療の経緯を話し、最終仕上げ手術に関して治療をお願いしたところ
「それこそがうちの得意分野ですよ、もっともっときれいになりますよ」と
非常に心強い返事を頂いた。

懇親丁寧な診察と説明があり、今後は「外来での日帰り手術」で回数をこなすという方向で、
早期の社会復帰を視野に入れた治療計画をお話いただき、今後は全面的にこちらで
お世話になることに決めた。早速、来月4月13日の手術予定をいれていただきました。
うまくいけば来年早々には社会復帰出来るかもしれない。

転院は勇気のいることだが、自分の体のためだと思い、誰に遠慮することなく
自分にとって最善の方法をとることにした。



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