Привет с России

【スリに御用心!!】



ウラジオでは公共の乗り物として トロリーバス ・ 路面電車 ・ バス が運行している。

運賃は、 トロリーバス と 路面電車 が 3ルーブル 、 バスが5ルーブル となっている。 どこまで乗っても片道料金はこの価格。 有難い。

数年前までトロリーバスと路面電車の運賃はタダだった。 だからいつ乗ってもギュウギュウ詰めだった。
しかし諸事情あってすったもんだの挙げ句にとうとう現在の運賃となり落ち着いた形となっている。

それぞれの乗り物には番号が付されており、その番号を見ればどの地区まで走って行くのかが一目で判る仕組みになっている。

ちなみに時刻表はない。各路線で運行している便数自体がかなり多いのだから、停留所でただひたすら待っていればそのうち自分の乗りたい番号のバスなりトロリーバスなりがやって来る。待っても来なければ、途中まで違うモノに乗って行き、そこから乗換えすれば良いだけだ。

始発と終便が大体何時頃かという情報位は停留所に記載されている事もあるし、みんな夜11時位迄だと分かっている。それ以降はタクシーか 根性で歩く かだ。

各乗り物の車内で気を付けたいのは何と言っても "スリ" の存在だ。さり気なく 単独で犯行 に及ぶ者がいるかと思えば、驚くべき事に 小さな子供とグルになってやる親子スリ も存在する。

単独犯のやり方はこうだ。乗客が持っているバッグはごったがえす車内では誰が触っても気付かれにくい。だからカモになりそうな人の側でソウッと手を伸ばし、静かに指先を使って器用にバッグのファスナーを開けて行く。後は指先の感覚で財布とおぼしきものをこれまたソウッと盗み出し、中の現金だけ抜き取って車内の床にポイッ。

子供とグルの親子犯のやり方はこうだ。 ギュウギュウ詰めの車内で母親が遠隔操作 する。つまり子供にだけ理解出来る会話だ。そして子供はカモになりそうな人の側に立ったりしゃがんだりする。ギュウギュウ詰めだから大人の乗客達は子供を優先して座席に座らせてくれるし、出入口付近のバーに寄りかかって立ったりしゃがんだりしても誰も気にしない。

だからこの混雑した車内では自分の側に立っている、もしくは座席に座っている人のバッグは大人からは死角となる事を子供も知っている。そして親子スリ犯の母親が遠隔操作する。子供にバッグをソウッと開けて中身を盗み出せと。

盗み出しが成功したら、バレないように次のバス停で彼らは速やかに下車する。

盗まれた乗客が事態に気付くのは更に後だが、 気付いた時はもう後の祭り…。

Ю者が何故ここまで知っているのか―?

それは実際にそれら スリ犯の犯行に何度か出くわした からである。スラれそうになった事もあった。 女性単独犯の時はЮ者も警戒していたのでバッグのファスナー部分を手でしっかり握り締めて立っていた(大抵車内ではこの様にガードしている)。だからバッグの端から開けようとしていた犯人は途中で止まったファスナーでЮ者の防御に気付いた為、次のバス停でドアが開いた瞬間に降りて行ってしまった。

親子スリ犯の時は、Ю者が途中から乗り合わせた友人達と車内で雑談中に油断しているスキを突かれてしまった。でも子供がカバンを開けてまさに手を中に突っ込もうとしているその時にЮ者達がゾロゾロと下車した為、子供は失敗し、Ю者もカバンがグイッと引っ張られる形となった。歩き始めて急にカバンが ドサッ という音を立てて道に落ちた為、一体何事かと最初思った。 よく見ると肩から提げる紐が見事にちぎれ、おまけにカバンが開いている。 盗まれた!!!!!! …… 一瞬体が凍りついた様に固まったのが自分でも感じられた。 「すぐに中身をチェックするんだ。全部ちゃんとあるかい?」そうお父様に言われて落ち着いて中身を調べたが、幸い何も盗られてはいなかった。安心した。しかし、 パスポートは首から提げて服の内側に入れておく事、そしてお金はなるべく服の内ポケットに隠して持ち歩く様にとお父様から忠告された。 確かにЮ者は 油断していた と反省させられる経験をした。自由に歩き回れる分、それだけ危険も伴う。そしてそれらの責任は全て自分にかかってくる。 慣れたからと言って片時も油断してはならないという教訓を学んだ。


……何も盗られずに済んで幸いだったが、後で考えると彼らの逆手を取ってワザとカバンの中身を全て "盗みを働くのは良くない" 等という教訓を書いたカードなんかに入れ替えておいてそれを盗ませて、後でその教訓を学ぶように、一泡ふかせてやれば良かったかもしれない…。


Привет с России


Владивосток

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