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3部作の第1作目として もう一つの結末を描いた最終版宇宙戦艦ヤマト 復活篇ディレクターズカットSpace Battleship Yamato: Resurrection日本(2012年1月28日) ディレクターズカット版 123分■ 監督 西崎義展/ 小林誠■ 原案 石原慎太郎■ 声の出演 山寺宏一/ 青野武/ 置鮎龍太郎/ 古谷徹/ 茶風林- INTRO -ヤマトレビューはまだ終わりではありませんでしたw今回は2009年公開版に 様々な修正追加シーンを加えたほぼ別作品と言っても良い「ディレクターズカット」版をご紹介します思えば 光と影の魔術師と謳われる リドリー・スコット監督がカルト的人気を誇る代表作(82)「ブレードランナー」をプロデューサーの意向で意図しないナレーションと結末を付けられて公開された正規版に対して公開10年後に 本来 やりたかった演出で(92)「ブレードランナーディレクターズカット最終版」として公開した時に使用されて以降「ディレクターズカット」は再編集作品の代名詞となりました所で完結篇以降のヤマト関係の話題は 大きな所で松本零士氏が『新宇宙戦艦ヤマト』という漫画を連載しそれをアニメ化をする動きがあったのですが漫画が掲載誌の休刊で終了となり加えて2002年のヤマト裁判の 松本氏全面敗訴で企画自体が頓挫した事がありましたその後2004年のヤマト裁判の和解後『新宇宙戦艦ヤマト』の制作会社として設立した「レイジ・マツモト・アソシエイツ」は「ベンチャーソフト」と改名し紆余曲折を経て『大YAMATO零号』というOVA作品をリリースし関連事業として CAパチンコ台の全国展開を起こしますそして『大YAMATO零号』第3巻をリリースした2004年頃このCA台がヤマトの著作権を侵害しているとして著作権を所持する東北新社から損害賠償請求の訴訟を起こされますがコチラは 東北新社の敗訴となります著作権を持つ東北新社がなぜ敗訴したかに付いて裁判所のホームページで裁判例情報を検索してみますと「平成16(ワ)13725 損害賠償等請求事件」という物々しいタイトルがヒットしその内容を 分かり安く ザックリと書きますと・・・【東北新社は西崎氏から著作権を譲渡されたとあるが作品の著作は [法人に所属するプロデューサー] と ワンセットになっている為西崎氏個人からでは譲渡されたとは言えない】何と 2000年に司法和解が成立し 東北新社が著作権者として確定した事がココで呆気無く否定されております次に 本件の争点となる「ヤマトを元にしている」という翻案権ですが【東北新社は著作権を持っていないので 議論はやらない一応『念のため』傍論判断はした】と 一刀両断です、そしてトドメは・・・【宇宙を飛ぶ先端に穴の空いた船が青暗い宇宙を旅して穴の空いた先端から光線を出すという描写は目新しさは無く ありきたりで 著作権侵害とは言えない百歩譲ってヤマトと同じだとしてもそれは アイデア が似ているに過ぎない】というまじめに読んでいるコチラが半笑いしてしまう様な内容でした当然原告側はコレを不服として提訴していますが2008年に東北新社に和解金を払って 和解しておりますそれで これまで引っかかっていた2001年にプレステソフト販売について東北新社が西崎氏に著作者人格者権侵害で訴えられた件で争点である著作権は誰にあるのかという点において裁判所は「判断しない」という著作権に一切触れずに裁判が行われたのはなぜだったのかという理由や東北新社が原作者が誰なのか認識していなかった様な可能性やなぜわざわざ 西崎氏や 松本氏や 東北新社が和解する必用があったのかなどの件がおぼろげながら見えて来た訳です以下は想像ですが・・・今回の判決が出る以前から東北新社も西崎氏も あるいは松本氏も「本当は誰も著作権を持っていないのかも」という可能性を認識していた・・・ 可能性がありその後の 和解 に付いても まとめてみますと実は ヤマトの著作者も原作者も著作権者も当事者達の和解によって決着が付いたダケの話であってオフィス・アカデミーのプロデューサー西崎氏にあった著作権はオフィス・アカデミーの倒産により「オフィス・アカデミーのプロデューサー」という立場が消失した時点で西崎氏にあった著作権の権利も消失した事になり、つまりは、著作権は西崎氏個人にではなく「オフィス・アカデミーのプロデューサー」の西崎氏にあった訳でありオフィス・アカデミーがこの世から消えてしまった時点で法人であるオフィス・アカデミー名義で登録していた宇宙戦艦ヤマトの著作者も原作者も著作権も、この世から消えてしまった事になります。それを、すでに消失した著作権をまるでパズルのピースでも集めるように西崎氏に 著作権 を有する「権利の一端」があったと「超解釈」した、西崎氏を含む関係者達が消失した筈の著作権は、まだ西崎氏が有しているという理由で「復活」させたと 捉える事が出来、故に、後に裁判で西崎氏が有するとされた著作権が東北新社に移す命令が下され後の原作者を争う裁判にしてもその著作権も、著作者も、原作者も、全てが「虚像」なのであり、法定外で「和解」するしか、体面を保つ事が出来なかった事が見て取れます。更に著作と原作が分離された事によって元々虚像だったパズルのピースが分散して統合出来ない様な状態となった事で「虚像」によって復活された存在の定義も大きく揺らいでしまい現在どこにヤマトの著作権があるのかは、杳として知れない、というのが本当の所なのだと思われます。つまりは、様々な才能を結集し生み出された歴史的作品だった「宇宙戦艦ヤマト」の 権利的な本質とはもはや人間の原作者は存在せず、著作者は 分からない というのが真実の様に 感じられるのでした△▼△▼△という訳で今回は続編制作決定を受けて公開された『宇宙戦艦ヤマト 復活編 ディレクターズカット』版をご紹介しますそれでは今回も始めましょう-STORY-西暦2217年、移動性の巨大ブラックホールが太陽系に接近し地球が呑み込まれる事が確実となった人類は2万7000光年彼方のサイマル星系への移住を計画するそんな中 移民船団の一つが 謎の艦隊の襲撃に遭い責任者を務める古代雪共々消息を絶ってしまう宇宙科学局本部長の真田は 古代進を再建された宇宙戦艦ヤマトの艦長に任命し第3次移民船団の責任者としてその護衛を託すのだった-解説-本作は 石原慎太郎氏を原案として招き新たな3部作で計画された一作目として制作され古代と真田と佐渡以外は旧作のキャラクターは登場せずCGを意識したシャープな線で描かれた 新キャラクターが中心となった一新されたビジュアルでそれまでのミリタリー系SFドラマという側面を排し石原氏らしい 国際情勢が投影された様な多分に政治色の強い内容となり戦闘場面に置いても これまでの様な侵略者を撃滅する為の 戦略と戦術に重きを置いた演出から多国籍軍との国境紛争か 連合軍の報復攻撃の様に描かれ現在 世界で起こっている 様々な国際問題を彷彿する様な絵空事とは違う既視感を感じるこれまでのヤマトには無かった世界観で描かれた作品となりました□■さて復活編のビジュアルは「伝説巨神イデオン」の作画監督湖川友謙氏によるキャラクターという初代アニメ世代には懐かしい 80年代ビジュアルのリニューアル版という温故知新的映像という側面が大きく大胆なCG導入の他はビジュアルにさしたる目新しさは見られない作品でもありました復活編のレビューの時にも書きましたが本作を含め物語よりもテーマが先んじた様な印象が大きく映画で何かを訴え様とする姿勢が強過ぎる作品にありがちな足がしっかりと地に付きながら 脇の甘さが目立つという熱のこもったドラマティックな作品ではあってもドラマとしては多くの部品を欠いた作品でもあり21世紀に復活した歴史的アニメ映画ではありますが淡白な演出に終始したという印象は否めない感がありました■□ディレクターズカット版□■復活編公開後 2012年に続編制作の発表が行われそれに呼応する様に もう一つのエンディングが収録されたディレクターズカット編が公開されました30分の新作カットを導入し効果音をこれまでのヤマトサウンドに差し戻しクラシック音楽を使ったBGMを オリジナル劇伴に差し替えて公開版とは全く違ったラストを採用したアナザーバージョンとしての色合いが強い内容になりました新作カットは主に公開版でカットされた場面の復活に使用され映画冒頭の護衛艦での森雪の場面を爆発で服だけがもげる意味不明な描写を取りやめたり航海長兼コスモパルサーのチーフパイロットの小林淳が唐突に旧・コスモタイガー隊のユニフォームを着ていた件でも古代から譲り受ける場面が加えられたりと公開版でのドラマの流れの不備や話が飛んだ様な繋がらない場面の補完などに当てられました公開版と大きく変わった所ではラストが変更された所に尽きるのですが実は、復活編が公開される前の特別試写会でアンケートで選ばれた方を公開するという異なった結末の2本のバージョンが上映される大々的なイベントが催されこの時既に もう一つのエンディングは制作されておりました■□■ディレクターズカット版が制作された経緯はその後銀河の果てで地球と再開するまでを描く3部作の第二部にあたる2012年の続編制作の発表に合わせたものと思われますが多分に政治色が強いと言われがちな本作が実際には(09)『ノウイング』や (98)『ディープインパクト』の様な地球最後の日をモチーフにして人間は最期の日を迎えるにあたってどう向かい合って行くのかというヒューマニズムを描きながら本当にかけがえの無いものとは何かというテーマ性をもっと明確にしたかった意図があった様に感じられました■□□様々な人の思惑が入り乱れ もはや個人の采配では立ち上げる事もままなら無い程に巨大コンテンツへと膨張したヤマトに対しヤマト完結篇ではヤマトを自沈させ決別を果たし一旦リセットを果たした西崎プロデューサーでしたが紆余曲折の波乱後 ようやく念願のヤマトを復活させ地球との決別によって ヤマトを大宇宙へ旅立たせる本作のラストは西崎氏自身の永遠の旅立ちを重ね合わせた予見的な内容の様にも取れ正史のヤマトの最後の映画として西崎氏の遺作として非常に感慨深い作品となった様に 感じられました★楽天エンタメナビランキング★「もう一つの結末を描いた最終版」※リンク先の 参考になった ボタンは、ランキング用クリックボタンですプラモデルを買っても どの色を使えば良いのか分からなかったのですがこういうのがあったのですねえ~ 只、Amaz◯nでは 全然色が違っているとも書かれておりますがw宇宙戦艦ヤマト2199カラー ヤマト艦底色スプレー ヤマトレッド1(半光沢)価格:604円(税込、送料別)
2015年02月09日
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未知の分野で単騎世界へ乗り出す邦画の快挙SPACE BATTLESHIPヤマトSpace Battleship YAMATO日本(2010年)138分■ 監督 山崎貴■ 出演 木村拓哉/ 黒木メイサ /柳葉敏郎/ 緒形直人【再更新 完全新作レビュー】- INTRO -2010年の元旦 産経新聞 関連誌上で 第一面を飾ったのは一億もの宣伝費を掛けたと言われる 元旦広告展開の一環でSMAP木村拓哉扮するキービジュアルによるSPACE BATTLESHIP ヤマトの 全面広告でしたこの実写版ヤマトは極秘プロジェクトとして進行し木村拓哉が主人公古代進を演じる他は この時点で何のアナウンスも無かった所が邦画としては前例の無い徹底さで特にデスラー役のキャスティングを巡っては 毎日の様にネットで話題に上がり2009年12月12日『宇宙戦艦ヤマト復活編』公開を皮切りにヤマトイヤーと名打ったこの一大プロジェクトは ヤマトファンのみならず否応なしに盛り上がって行くのでしたさて実写化といえば 現在ハリウッド版宇宙戦艦ヤマトの企画が進行しており(95)『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー脚本賞を受賞し(93)『パブリック・アクセス』(00)『X-メン』ブライアン・シンガー監督作や(08)『ワルキューレ』(14)『オール・ユー・ニード・イズ・キル』トム・クルーズ主演作で脚本を担当し(12)『アウトロー』(15)『ミッション・インポッシブル5』では監督を務めた鬼才クリストファー・マッカリーが監督し『ミッション・インポッシブル』シリーズ『スタートレック イントゥー ザ ダークネス』を手がけたスカイダンス・プロダクションズ が制作する事が決定しており『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』規模の制作が予想され早くて2018年頃の公開を目指して進行中とのニュースが話題となっております主人公も トム・クルーズ、ブラッド・ピット級のキャスティングが予想されコレこそヤマトファンのみならず 洋画ファン必見の巨大プロジェクトとして期待感が否応無しに盛り上がるスター・ウォーズに次ぐ 個人的にも今年一番の話題と思います只、これには手放しでは喜べない落とし穴があって・・・実はこのハリウッド版、原題にはヤマトの三文字は無く尚且つヤマトのアメリカ放送版『Star Blazers』では戦艦の名前は「ヤマト」ではなく 「アルコ」だった事からそもそも『宇宙戦艦ヤマト』では無くなる可能性があり「戦艦が大和でなくミズーリ」「アイオワ」「アリゾナ」果ては「エンタープライズ」と アメリカ仕様になると言う内容のまことしやかな冗談ネタが拡がる他そもそも 「あの」ヤマトのフォルムになるのかどうかも危惧される所で更に、制作発表後も『AKIRA』『攻殻機動隊』などの様に企画そのものがたらい回しになったり最悪は 企画そのものが頓挫する可能性もあり期待感と不安が入り混じった情報で ネットが錯綜しておりますがここは続報に期待したいと思います☆という訳で、 特撮マンの経緯を持ち 初代アニメ世代の『ALWAYS三丁目の夕日』『BALLAD名もなき恋のうた』 の 山崎貴 監督による初代アニメ世代を唸らせるには 十分な仕上がりとなり同時に 『宇宙戦艦ヤマト』の実写化に対して ファンによる物議の的となった『SPACE BATTLESHIPヤマト』をご紹介します-STORY-時は2194年謎の異性人ガミラスによる遊星爆弾の攻撃は地球に壊滅的な打撃を与え人類は滅亡の危機に瀕していたそこへ惑星イスカンダルからのメッセージが届き偶然居合わせた古代進(木村拓也)は地球最後の希望宇宙戦艦ヤマト乗組員に志望する-解説-■ 本作は邦画でも破格の制作費を導入し地球を滅亡から救う為 地球の敵ガミラスの攻撃をかわしながら前人未到の宇宙の航海に挑むヤマトのクルーの活躍を中心に描いておりハリウッドに引けを取らない 渾身のVFX映像と話題の主演俳優達の体当たりな演技が見所の本格SFアクション映画で歴史的大ヒットアニメ作品 『宇宙戦艦ヤマト』の実写化に相応しい観る価値は十分ある作品に仕上がっております【ガミラスの描写を廃した潔い構成】アニメ版のドラマの大きな柱の一つとして描かれたガミラス 側の描写を一切排し一時は誰が演じるのか話題になった デスラー総統役 はありがちな日本人大物俳優や人気海外ドラマの一般的には知名度の低い俳優を起用する様な無粋な配役になる事を避けて物議を醸す事を承知の上で アノ様な形で描写しアニメ版でのクライマックスとなる 七色星団の戦いなどの様な知謀と戦術の限りを尽くす戦闘場面などの松本零士作品に見られる マニアックなミリタリー系アクションとしての側面やイスカンダルのスターシアと地球人とのロマンスを描いた「宇宙戦艦ヤマト」を語る上で 重要な愛とロマンと言った要素も カットしてイスカンダルへ向かうヤマトの描写のみに集中した構成はTVシリーズ全26話のダイジェスト作品になる事なくSF性の高い映像化を目指した世界を焦点に定め制作された作品に仕上がったと言えますし十分に予算が与えられた 邦画の話題作にありがちな描写の多様性と製作者達の多種多様な思い入れが交差して引き起こす構造的破綻を避ける目的を重視したという点に置いても只単にアニメを実写で再現した作品とは違ったある種の潔ぎ良さを感じる邦画の枠を越えた意欲作と言えるスケールを感じました又近年の大ヒットSFシリーズ「スター・トレック」やSFTVシリーズ「バトルスター・ギャラクティカ」などのハリウッド作品の影響が随所に見られる画面構成や演出はSFアクション映画ファンでアレば ニヤニヤしながら愉しめる内容になっております【邦画の脆弱性の問題】しかし一方で、本作をを支える脚色と演出は邦画作品全般の傾向である 特徴的な共通の脆弱さを持つという問題を抱えた内容を持つ作品でもありました■漫画が原作ゆえに 合理的に無理がある設定を指摘する意味は無いとして集団的自衛権が問題になっているご時世ではありますがそれを考慮した論理で 映画作品を語る事は些か主旨がずれているのであくまで映画の演出効果の是非を指摘する視点に留め解説している点をご考慮頂きたいのですが内容がSFとは言え 戦争 を描いている以上最低でも乗組員は 軍人 に見えなければならないという 映画のセオリーを本作は満たしてはおりません劇中の特殊部隊の隊員は仮にも選び抜かれた先鋭のはずが動作が混沌として若いマフィアの集まりの様であったり艦橋の士官達のやり取りは訓練を受けた 軍隊の士官 の動きと言うよりはまるで 会社の社員 の様であったり と近年国内でも中東の紛争事件が大きく報じられ実際の戦闘の苛烈さを日々眼にしているこのご時世に世界を目指す以上、この様なチグハグな演出で占められた作品を自国に軍を持つ海外の観客が鑑賞した時の反応は絵面を世界レベルへ持ち上げる事に躍起になるよりも真っ先に考慮すべき懸案事項だったはずで世界を目指しながら国内への考慮に終始した 制作側の認識不足を感じる日本独特の根深い問題が今後の課題として残る印象を強く持ちました【ジャパニメーションの弊害】又冒険アクション物には欠かせない要素の主人公とヒロインのロマンスは極めてアニメ的でヒロインが歯を出せば愛らしいという主旨の演出は まだしも人類存続を賭ける戦いに 明日をも知れない運命で挑む戦士達の物語に相応しい 魂が震えるようなロマンス を描くのが脚本の腕の見せ所 という事なのですが既にコミックスやゲームではお馴染みとなった世紀末な世界というポピュラーな世界観の設定の作品にわざわざ既視感と親近感を作るフックの一環として砕けた人柄という ありがちな人物設定を施し漫画が原作の月9ドラマの範疇を越えない内容となり地球の滅亡という絶望的状況を打破する様な狂気にも近い気概と生命力を持った人物達による驚異に満ちた未曾有のドラマ展開は見られませんでした又絶滅の危機に貧した地球の場面も スター・トレックのボーグ艦内部の様な既視感ある 衝撃度が不足した 未来世界の描写は まだ良いとしても災害時の 整然とした日本人の行動が世界の称賛を得た国民性があるからと言って地球が滅亡する というもはや整然さを保っていられる段階では無いという状況下で何の暴動も略奪も起こらないかと言って深い絶望感が占めている訳でも無い不自然な市民描写に配給品をせしめようとする様な 信頼出来ない人物達と同室を共にするという ちぐはぐしたプロットの掘り下げ方の不足が目立った様に感じましたアクション映画という点においても 国民的アニメ作品の実写化という事でアニメと実写の境界を揺れ動きながら熟考する余りアクション映画に不可欠な、テンポある流れ を見失ったという典型で日本が制作する映画作品独特の傾向の多くが問題点として現れた今後の課題が多い 作品でもある様に思いました■ 80年代をピークに 東宝特撮映画で黄金期を迎えた邦画のSFはバブル経済の到来で 国民の関心が社会生活に向いた事で森田芳光、伊丹十三作品の様な日本ならではの様式を独自の着眼点で描いた作品に人気が集中し直接生活に関係し無いSFはやがて支持を失い 世界に大きく差を付けられます近年のSFアニメ実写化作品の リスペクトを感じ無い失敗作を見る限りでも未知の分野にすらなり果てた感がありますが映画の内容さながら単身世界の大海原へ乗り出し前例の無いジャンルに挑んだ本作はそれだけで評価すべき作品だと思いますこの作品においては 近年増えつつある傾向にあるも邦画ではさして開拓されていない未知の分野であるSFに企画当初からの様々な困難と問題を乗り越え、企画達成まで果敢に挑んだ関係者諸氏に最大の敬意を表したいと思います【Blu-ray】SPACE BATTLESHIP ヤマトプレミアム・エディション4,665円(税込)4,320円(税抜) 送料無料 (2016/12/16時点)【Blu-ray】宇宙戦艦ヤマト2199 Blu-ray BOX(特装限定版)28,350円(税込)26,250円(税抜) 送料無料 (2016/12/16時点)【Blu-ray】宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 16,149円(税込)5,694円(税抜) 送料無料 (2016/12/16時点)
2015年01月29日
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新旧アニメファンの橋渡しを果たした作品宇宙戦艦ヤマト 復活篇Space Battleship Yamato: Resurrection日本 (2009年12月12日) 135分■ 監督 西崎義展/ 小林誠■ 原案 石原慎太郎■ 声の出演 山寺宏一/ 青野武/ 置鮎龍太郎/ 古谷徹/ 茶風林- INTRO -宇宙戦艦ヤマトの権利は良く複雑だと言われて来ましたがそれは簡単に言いますと西崎氏の破産に伴い ヤマトの権利が破産管財人を通して他社に譲渡される事になった時ヤマトの著作権を東北新社がヤマトの著作人格権を 西崎義展氏がヤマトの商標権を西崎氏の長男が といった様にヤマトの権利を幾つかに分割して履行した所に理由があった様ですなぜこうなったのかをお話する前になぜこの様な事になったのかをお話しますとそもそも西崎氏の会社 オフィス・アカデミーが77年8月公開の一作目ヤマトの大ヒット後ウエスト・ケープ・コーポレーションという子会社を同年12月に設立する所から端を発する事になりますさらばヤマトの大成功で一躍時の人となった西崎氏は更なる挑戦として 大藪春彦 原作『汚れた英雄』の映画化を計画し実写の世界への進出を試みます確かヤマトの特番のラジオ番組内で告知され主題歌を唄う歌手も決定していたという内容だった様に記憶しておりますしかし 西崎氏の出資会社の経営悪化から その資金繰りの為82年にオフィス・アカデミーを手放した影響で 実写化計画が頓挫しますそんな事情を知らなかった当時は角川映画として『汚れた英雄』が公開された時なぜ 西崎氏の名前が無いのだろうと 不思議に思ったものでした83年にウエストケープコーポレーションにヤマト関係他全権利を移し避難させ『ヤマト完結篇』を制作しますが84年末に バンダイ他大手映像関係会社を出資者にしてジャパンオーディオビジュアルネットワークを設立しヤマト復活3カ年計画を発表しますその一作目 85年『オーディーン 光子帆船スターライト』の興行成績が不振に終わった事で 計画そのものが頓挫します加えて西崎氏が出資する関連会社の経営不振から91年にはジャパンオーディオビジュアルネットワークが倒産します94年にはバンダイビジュアルからヤマトの新作OVA『YAMATO2520』を発表しますが97年の西崎氏の破産によってそれも未完に終わりますこの時西崎氏は 最期の砦として著作権利を管理していたウエストケープコーポレーションの倒産と共にヤマトシリーズを含めた西崎氏所有の全作品の権利を失う結果となりましたさて西崎氏が手放したヤマトの著作権ですが商標権を西崎氏の長男に移転登録した事で皮1枚を残した状態で 完全な譲渡を回避し事実上 権利の一部を西崎氏側が所有する事になりますこれにより著作権利者が西崎氏側に無断でヤマトの商品化が出来ないと言う権利関係を複雑化させる結果を生み出します99年頃バンダイビジュアルから発売されたヤマトのPSソフトの販売権をめぐり西崎氏と 東北新社、バンダイビジュアルとの間で裁判となりますがこれを受けて 西崎氏の長男への商標移転抹消を求めての裁判へと発展しこれに松本氏の著作人格権を求めた裁判が加わりますそれに追い打ちを掛ける様に銃刀法違反等の不祥事が重なったので実際は権利が複雑と言うよりは度重なる裁判が複雑な印象を濃くしたというのが 本当の所なのでしょうさて、ここでなぜこうなったという話に戻るのですが考えてみますと商標権は西崎氏側にあったのになぜ著作権者の東北新社が ヤマトのPSソフトの販売を許諾したのかそれを援護するかの様に松本氏の裁判が加わり和解後 それらの判決に物申すかの様に『訴訟上の和解では無く裁判外の和解』 と 著作権者の東北新社がわざわざ見解を述べたのか良く分からない事ばかりです結局 西崎氏側の商標権は抹消され代わりに 西崎氏側はヤマトの原作者を名乗っても良いという和解案が成立して決着が付きますがそうなった経緯を想像しますと・・・商標権が西崎氏側にある以上映画化 映像化は西崎氏の許可が必用だとしてもヤマトの原作者は松本零士氏なのだからPSソフトとしての商品化は可能だろう・・・という著作権者側の思い込みが原因で訴訟に発展しそれを収拾させるかの様に 松本氏が巻き込まれたそんな可能性が浮上して来ますつまり そもそもこの様な一連のヤマト関係の訴訟が起きたのも、権利が複雑だと言わしめたのも番組作品の著作権と 雑誌漫画の著作権とを混同した関係者達の認識不足が原因だったのではないか とも考えられるのですWikipediaの解説文を読んだ限りの印象なので一概には言えませんしそう捉えている方は おそらく私ひとりでは無いとも思いますがともあれ 松本氏のヤマト裁判に関しては単体で捉えるべき事では無いのかもしれませんヤマト完結篇後の西崎氏は1997年に不祥事で逮捕された後、1999年に度重なる訴訟を抱えて2004年に和解が成立し 2007年に刑期を終え出所するまでの10年間に裁判と 懲役を繰り返す波瀾万丈な人生を送り2010年11月7日所有していた船舶から転落し帰らぬ人となります紆余曲折の後 念願のヤマトの新作『宇宙戦艦ヤマト復活篇』を発表した一年後の出来事であり実写版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』公開を待たずしての事でした晩年は足を悪くして 車椅子を使っていた西崎氏でしたが復活編の続編制作を控えて 英気を養いたかったのでしょうか大好きな海で 更なる飛躍を誓いながらその途上の高まりの中で悔いの無い逝去だった とヤマトファンとしては そう願うばかりです△▼△▼△前置きが長くなりましたが純然たるヤマトの続編として前作から17年後を描き実に26年ぶりに制作された『宇宙戦艦ヤマト 復活編』をご紹介しますそれでは今回も始めましょう-STORY-西暦2217年、移動性の巨大ブラックホールが太陽系に接近し地球が呑み込まれる事が確実となった人類は2万7000光年彼方のサイマル星系への移住を計画するそんな中 移民船団の一つが 謎の艦隊の襲撃に遭い責任者を務める古代雪共々消息を絶ってしまう宇宙科学局本部長の真田は 古代進を再建された宇宙戦艦ヤマトの艦長に任命し第3次移民船団の責任者としてその護衛を託すのだった-解説-本作は 石原慎太郎氏を原案として招き古代と真田と佐渡 など 一部メインキャスト以外若い世代の新キャラクターが中心となったCGを意識したシャープな線で描かれた 一新されたビジュアルでこれまでのミリタリー系SFドラマという側面を排し石原氏らしい 国際情勢が投影された様な 多分に政治色の強い内容となり戦闘場面に置いてもこれまでの様な強大な侵略者を撃滅する為の 知謀と戦術に重きを置いた演出から多国籍軍との国境紛争か 連合軍の報復攻撃の様に描かれた現在 世界で起こっている 様々な国際問題を彷彿する様な絵空事とは違う既視感を感じるこれまでのヤマトには無かった世界観で描かれた作品となりました■しかし枠組みは現代的で重厚に造られながら 肝心のドラマ面は2クールは必用かと思われる物語を2時間で纏めたダイジェスト版を見せられた様な 内容でドラマで見せているのでは無くやや過剰で盛り込み過ぎた内容のセリフだけで進む様な複雑なストーリーと設定を初見で只々追わされるだけに終始したという 印象があり冷酷で闇の面を持ちながらある種の美学を持つ 複雑で強大な存在が敵となり熱血漢のキャラクター達が 時には対立しながら全力でぶつかり合って分かり合いやがて団結力が生まれ一丸となって立ち向かう成長の物語でもあった 前作までの「あの」ヤマトに対して新キャラクター達が軍属の洗礼を受けていないという人として戦士として まだまだ成長する可能性を秘めた若者達をキャスティングをしてはいてもシニア層の眼を通した 異質で混沌とした現代の若者の姿を見る様な若干鼻に付きかねない 偏った描写で描かれている為一丸となる以前に 只々怒鳴られるしか無い未熟な子供か感情移入出来無い 新人類の様にしか見えないので初代のアニメ世代の多くの 共感は得られ無い現代のアニメ世代の共感は まして得られ無い一体 どの層をターゲットに作られた作品なのか分からないという数多くの問題を抱えた作品という印象が強い様に思いました■一方で旧作から受け継がれて来た 巨大な勢力に単騎挑む戦後日本が世界に打って出た 団塊の世代を彷彿させる気骨ある熱血漢の精神は本作にも健在で物語がいささか予定調和的で 力を注ぐ場面の明らかな偏りが見られるなど製作者の感情的見解が介入し過ぎな嫌いはありますが力強い描写の発進場面などの映像は執念を感じる程の気迫があり21世紀に蘇ったヤマトの新作として一見の価値は十分にある様に思え本作は70年代に登場したヤマトが これまでファンに与え続けて来た感動を世代の垣根を越えて共有し新旧のアニメファンの橋渡しを果たした作品と評価出来る一作と言えるかもしれません☆コチラのヤマトの新作を見る限りでは「ヤマト2」のリメイクはやらない方針なんだろうなあ~映画版 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟【Blu-ray】価格:6,318円(税込、送料込)
2015年01月24日
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アニメブームの節目で迷走した怪作宇宙戦艦ヤマト完結編Final Yamato日本(1983年3月19日公開)152分■ 監督 西崎義展/ 勝間田具治 ■ 声の出演 富山敬/ 麻上洋子/ 納谷悟朗/ ささきいさお/ 仲代達矢(語り)-INTRO-1997年12月2日 宇宙戦艦ヤマトプロデューサー西崎義展氏が覚せい剤不法所持で逮捕されるというニュースに激震が走りました加えて1999年2月1日、同5月12日今度は銃刀法違反で逮捕されるというアニメブームの立役者となり 現在のサブカルチャー文化誕生の道筋を作った近代史における歴史的天才プロデューサーの転落する報道の数々にヤマトファンのみならず 日本中が衝撃を受けるのでしたそんな世の中に更に追い打ちをかける様に西崎義展氏に対し 『宇宙戦艦ヤマト』の著作者の確認を求めて漫画家 松本零士氏が原告となり 世に言う『宇宙戦艦ヤマト裁判』が起こりそれを期に ヤマト関係のありとあらゆる複雑化した利害関係とそれによる訴訟とヤマトブランドを背景にした打算に及んだ転落劇が次々と報道され日本発世界へ配信された熱狂的ブームの 霜が降りる様なその着地点に誰もが一つの時代の終焉を 見て取ったのでした松本零士氏が起こしたヤマト裁判は誰がヤマトの原作者であるのかを 法定で争った訴訟というよりは数々の不祥事を起こした西崎氏から 利害関係で揉める関連企業からヤマトをファンの手に戻す為の松本氏の ある種の使命感に起因した 決起の訴訟という主旨は想像に難く無く おそらくそうであろうと思われるのですがこの裁判は2002年に 松本氏の全面敗訴という判決が下り2003年に 西崎氏と和解という形で終了しますこの裁判は 常識的に考えれば番組発案者である西崎氏が 原作者である事はまず間違い無い中で行われた 敗訴の可能性が高い訴訟でした松本氏の訴訟に至った理由は恐らく自分に期待するファンの声に答えて ファンの支持を受けての少なくとも松本氏がそう感じての決起だったと思われますが時代は流れ かつてのファンも社会の中核を担うまでに至りそれぞれが世の中の仕組みを熟知し 事の本質を理解するまでに成長しておりヤマトに関しても 松本氏の貢献が大という意見には意義は無いとしても原作者は西崎氏であるという 現実的視点での考えが多くで占められと思われ非常に稀有で天才的な作家性を持ち マンガブームの立役者となった歴史に残る漫画家ではあっても漫画家ならではの仕事に掛ける意固地なまでの頑なな姿勢と強固なまでの自己の世界観を持つ作家にありがちな 世間に対する疎さから時代が世紀を渡り ネット社会へと移り変わるその刹那新たな価値観と思考の並列化が実現され 世の中が大きく変化する中で奇しくも同時期に郵政民営化において総選挙で大敗を喫する反対派議員達同様に本人が意外に思う程に世間の支持を得られて居ない事実を読み切れ無かった事が後の「999裁判」の様な形で 空回りする事となる要因を作る事となったと思えてならない出来事でした所でこの裁判は単に原作者として人格権を有するのは誰なのかを争っていたものでありヤマトの著作権についてはすでに96年に譲渡契約を東北新社と結んでいた後の事でしたその為 西崎氏との和解に関しても あくまで訴訟上の和解では無く裁判外での当事者同士の和解に過ぎないとしておりますつまり、この裁判の主旨とは 宇宙戦艦ヤマトをこの先制作した場合著作権とは全く関係の無い原作の所に誰の名前を付けるのか を争っただけの訴訟だったただそれだけという事になるのです「人間は見かけでは無く中身である」と自身の作品の中で説き日本中の読者に多くの夢と希望と勇気と感動を与えてくれた松本氏がなぜ信念とは真逆の見せかけに過ぎない「名」を掛けて泥仕合を演じて見せたのか「実」は取らずして「名」を重んじた所の 空虚な着地点を求めたのか『映画版 銀河鉄道999』でのレビューでは『999裁判』に対して あえて批判的な解説をした当サイトではありますが松本氏を巡る様々な思惑が見え隠れして真実は 当事者にしか分から無い事なのだと思いますそれら思惑はともかくとしてもし、松本氏の耳に届く範囲内として他ならぬ ファンの私達の言葉によってこの様に松本氏を追い詰める様に駆り出させたとしたのならこれ以上 悲しい事はありません・・・△▼△▼△という訳で今回は、ヤマト最終作として制作された『宇宙戦艦ヤマト完結編』をご紹介しますそれでは今回も始めましょう-STORY-巨大な楕円軌道を描きながら地球に迫ってきている惑星アクエリアス水の惑星であるアクエリアスの接近は、地球に大規模な水害をもたらす恐れがあった一方、銀河の中心部では星同士が衝突し、崩壊するという異常事態が起こっていた地球政府は古代進を艦長とする宇宙戦艦ヤマトを調査のために派遣するのだが-解説-最後のヤマトという事で スタッフの意気込みは凄まじかった様で関わった人間の数も尋常では無かったという事ですが『さらば宇宙戦艦ヤマト』の時の様な絵柄が統一されない混沌感は作品からは見られませんし当時の新技術として 現在のCG効果に当たる スキャニメイト と呼ばれるビデオ合成技術を多用した 意欲的な取り組みもあってアニメにおける最先端の作品を提供する自負とプライドをもった制作だった事が見て取れる仕上がりとなっております■一方で 前作の 名匠 舛田利雄監督による一般映画として鑑賞に耐えられる奥行きのある造りの演出から一転して前作の三つ巴のタッグで見せた相互作用によって高められた完成度は見られず西崎プロデューサーの色とも言える侘び寂びが色濃く現れた脚本を昇華出来るような舛田監督の様な作家性と力技が本作には見られず西崎プロデューサー自身と 東映動画のベテラン監督 勝間田具治氏が演出する一般映画の論理が介入されないこれまでのテレビまんが的な2次元的閉鎖感による演出の通り一遍の芝居とミスディレクションと助長を引き起こした場面が目立った内容となりヤマトクルーが人間的で若々しい姿に立ち返った作品と言う演出的意図はともかくとして古代が死んだと早合点し後追い自殺を企てる森雪や もはや戦闘班長に降格する事を目的としたとしか思えない作戦失敗をして引責辞任する古代進に沖田艦長復活という力技に対してスクリーンの客に向かってスタッフを代表し演出的にも無為な謝罪をする佐渡酒造などヒーロとして描かれて来たキャラクター達の打って変わった短絡的行動を只々見せられる2時間強で クライマックスの泣かせる為の大事な場面では演出意図が観客に伝わらず劇場から爆笑すら起こる一幕もありヤマトが自沈した後 アクエリアスの水面から突如船首を浮上させゆっくりと沈んでいくラストは ドラマティックではあっても日本人の基質を表した不屈の精神と魂を描いた様な宇宙戦艦ヤマトという作品の理念とは 大きく かけ離れた堺雅人に叱咤され土下座を強要される香川照之の演技の様なまるで咆哮を上げてもがき苦しみ死んで行く 巨大になり過ぎた悪役の怪物の断末魔の姿にしか見えず何もかもが間違っているズレた感覚で造られた作品の闇の部分を見せられた様な鑑賞で 非常に後味の悪い印象を持ちました理由の一つには 上映時間がゆうに4時間は超える分量の500ページにも及ぶ膨大な脚本を消化する為絵コンテ、作画、仕上げと同時進行となった空前の制作体制ゆえの絵柄の統一やクライマックスシーンのビジュアルのみに全神経が注がれた様な全体における演出の錯綜が理由に思われましたが80年代の価値観とは大きく食い違った戦後数十年を経て鮮やかに蘇り 一時代を彗星の様に輝き駆け巡ったヤマトがもはや通用しない現実を突きつけられた様なそんな印象すら残った鑑賞後感となりました■ラストのクライマックスを過ぎた タイトルロールの後の恐らくカーテンコールを意図した ヤマトクルーが地球に帰還した場面では挿入歌をバックにまるで特典映像かと思う様な助長的なイメージ映像が延々と続いた後35mm初回バージョンでは 賛否両論となった八神純子『ラブ・シュープリーム』をバックにした古代と雪のラブシーン(※実際は濡れ場)が挿入され当時のアニメ作品の様々な常識をくつがえして来たヤマトらしい果敢な演出的アプローチと言えましたが70mm 完全版と ビデオリリースでは 世間の評価を折込み無難な画と差し替えられました恐らく本作は 全編に渡り 西崎プロデューサーの演出が最もストレートに描かれた唯一の作品でありアニメファン 一般客に取っては最も難色を示す作品であったと思われスピルバーグ監督の『1941』の様な誰の意見も聞かず好き放題に演った末の壮大な迷走が伺われるアニメブームの節目を飾る怪作となった一本と言えるのかもしれません★★★ 楽天エンタメナビ投稿レビューも合わせてドウゾ ★★★「アニメブームの節目で迷走した怪作」※リンク先の 参考になった ボタンは、ランキング用クリックボタンです。こんな見開きイラストばかりで描かれたマンガを月刊ペースで連載していたら100年掛かったってアタシの所には辿り着きはしないわよっつ!!!新宇宙戦艦ヤマト(1)〔新装版〕 [ 松本零士 ]価格:575円(税込、送料込)
2015年01月14日
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ヤマト映画中 企画力と演出力の最も高い作品ヤマトよ永遠にBe Forever Yamato日本(1980年8月2日公開)145分■ 監督 舛田利夫■ 声の出演 富山敬/ 麻上洋子/ 野沢那智-INTRO-アニメブームを生み出し牽引して来たヤマトでしたがブームが誕生した事で 新たにスポットが当てられたのはキャラクターに命を吹き込む アニメーター達の存在でしたそれまでは なぜ絵が動くのかという技術的な仕様は一般的には 知られておらずまして それに携わる アニメーター達の存在など知る由もありませんでしたヤマトの大ヒットによって 過去のアニメ作品が注目され非常に作画力の高い作品がファンの間で話題になる中ずば抜けた技術を持ち 魅力的な作画をするアニメーターはスターアニメーターとして カリスマ的人気を誇る様になりました少女漫画にインスパイアされた華麗な美形キャラを描く代表作が『聖闘士星矢』の 荒木 伸吾光と影を多用し 激しいタッチが特徴の代表作が『あしたのジョー』の 杉野 昭夫人懐っこい魅力的なキャラを描きながら 屈折した人物描写に定評がある代表作が『機動戦士ガンダム』の 安彦 良和 など様々なスターアニメータが活躍する中その独特のメカニック描写と動画センスに業界の中でも多くのフォロワーを作ったヤマトでも作画監督を務め スタジオジブリ作品でも知られる 金田 伊功 はアニメブームを牽引するエポックメイキングな存在として特に異彩を放つものがありました■ テレビ、クーラー、車のいわゆる「3C」が一般家庭に急速に普及し初めた60年代映画の集客率が急速に下降する中 人気はそのままTVへとスライドして行き青春時代を迎えた団塊の世代がそのままTV世代となり世の中は TVが中心となる時代を迎えますやがて団塊ジュニアが誕生する70年代には 数多くの特撮 TVマンガ作品が登場し金田 氏 は そんなTVマンガ全盛期にデビューしますTVの現場の限られた時間と制作費では作画のクオリティーを保つのが一つの鍵となり印象的なタッチで描かれた「止め絵」 や動きの始まりと終わりに偏った動画を描く 「中抜き」の技法など3コマアニメ と呼ばれる 日本独自の様式が生み出されます金田 氏の描く動作の 独特の タメ と背景が崩れる程接写した画から しなる様に画面奥へ跳躍しその際のカメラの太陽光反射も作画に取り込むと言う特異なスタイルはTVマンガの現場での経験から生み出された手法で「金田パース」「金田ビーム」などと呼ばれ作画枚数が限られるTVアニメシステムに 革命を起こしましたこの作画スタイルは動画枚数を重ねて 動きを再現 するのではなく限られた枚数の中で 動きを演出 する為の最大級のダイナミズムを表現する方法としてTVマンガの制作環境が背景となった日本ならではの感性から生み出されたものでしたがその動きの根底にはハンナ=バーベラが作り出した『トムとジェリー』の様なクラシック作品の非常に粘りのある動きに見られる伝統的な「ため」の表現法の精神が息付いており日本で突如出現した唯一無二の天才的表現法と言うよりは日本ならではのアレンジ文化が生み出した 即戦力な複合的ノウハウ と言えるものだったのかもしれません△▼△▼△という訳で今回は、その金田伊功氏が作画監督として参加しヤマト史上初 同じ敵が登場する1979年放送のテレビスペシャルとして放送された 『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』の続きを描いた『ヤマトよ永遠に』をご紹介しますそれでは今回も始めましょう-解説-本作は 異星人達の電撃的軍事作戦で地球が占領されるというスリリングなオープニングで幕を開き主人公古代進はヤマトで 森雪は地球で それぞれが別の異性との関わりの中で「試される愛、信頼の愛」をテーマに 両者の間で揺れ動く様が描かれそれまでのヤマト作品に見られた 作画の乱れも本作では大幅に改善され物語の展開に合わせ ビスタ画面が本編中途で突如シネスコサイズへ変化する仕掛けなどヤマト作品中 最も企画力の高い異色作となっております演出面でも占領軍の士官アルフォンに見初められ メイドの様に匿われる森雪や占領軍と戦う地球の軍隊をパルチザンの様に扱うなどの旧ナチスドイツのホロコーストを彷彿させる描き方や機械化に対するアンチテーゼが鍵となる物語展開などは高度成長を遂げた末に全てが合理化され オートメーション化される当時の社会経済の急激な発展を背景にともすれば従順を求められ人間性が否定される様な社会風潮に対する警鐘として松本零士作『銀河鉄道999』にも通じる 80年代特有の作風が強く感じられシネスコパートでの相変わらずの荒唐無稽な展開には 難はありましたが当時のヤマト作品が 社会に与える影響を考えて意欲的にこの様なテーマを進んで導入していた事が伺えます■ TVスペシャル『新たなる旅立ち』の続編として制作されながら劇場版としては前作が『さらば宇宙戦艦ヤマト』であった為死んだはずのキャラクター達が 何もなかった様に登場するのを事情を知らない観客が 当惑しながら鑑賞するという混乱を少なからず招いたり松本零士は本作を、 TV版『ヤマト2』の続編であり『新たなる』の続きと見なさないで欲しい という発言をするなど当時の映画ドラマ作品の、前回の出来事が次回に引き継がれ無いという一貫性を欠く描き方が珍しく無かった頃の時代の邦画の悪い慣習を踏襲した 混沌とした制作体制を物語るものでしたが企画が立ち上がる度に 時代性や風潮を考慮し描かれる内容も その都度 2転3転と変更される中で物語の連続性を損なう事になったとしても 作品の質を向上させる為思い切った臨機応変さ が取られて来たのは当時の邦画の一つの特徴でもありました■ 制作体制も これまでの西崎プロデューサー中心の造りから松本零士のアイデアを 『二百三高地』の 舛田 利雄 監督が脚色し西崎プロデューサーが加筆するという初の試みが行われ結果、全ヤマト映画中 最も安定した演出の作品となり惑星を丸ごと偽装して罠にかけるという 荒唐無稽にも程がある ヤマト的展開や挿入歌を一曲まるごと流す様な PVまがいの相変わらずな助長演出はありましたが「新たなる~」までに見られた 話の腰を折るコメディーシーンやコントと曲解される様なミスディレクションや 流れの悪い場面展開は改善され特に、制空圏を制覇した後 降下部隊が展開し地上を占拠する理にかなった軍事行動など「明治から未来まで撮る男」と言わしめ光と影の演出を リドリー・スコット 監督よりも遡る事20年も前に導入していた 舛田利雄 監督のタッチが色濃く出た作品としてもほぼ一般映画の様な演出で鑑賞する事が出来る唯一のヤマト作品でもありました■ 又、アニメの最先端を自負する制作側は本編の上映方法そのものをイベント化する『ワープディメンション方式』を採用しビスタサイズ、モノラル音声 画面が 物語途中でシネマスコープサイズ、4chステレオ音響へグレードアップする演出が当時は話題となりました因みに、DVD (※Blu-rayは未確認) ではビスタ画面パートを縦サイズがシネマスコープサイズのままの収録となった都合上物語前半は 画面上下に黒枠が出来る 「額縁画面」となり本来の意味での『ワープディメンション方式』は再現出来ていないという問題を抱えたリリースとなりました(※今月12月スター・チャンネルでのヤマト映画全5作品一挙放送ではビスタパートはビスタ画面で、シネスコパートは上下黒枠の放送でビスタパートは「額縁画面」では無く 良かったですがBlu-rayがこの方式の収録かどうかは未確認)■ 松本零士 氏の言及では本作を最後のヤマト作品として制作するつもりで居たそうですが本作の公開後 2ヶ月後にTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマトIII』が始まった事で本作で三つ巴のタッグを組んだ結束は 三者三様の思惑と共に解かれやがて確執へと変化しそれが如実に現れたのが次作『宇宙戦艦ヤマト完結編』でありその後確執は 世に言う『宇宙戦艦ヤマト裁判』へと発展し一時代を築いた歴史的作品は やがて衰退の一途を辿るのでしたヤマトが再び蘇るのは2009年の『宇宙戦艦ヤマト 復活編』の公開を待つ事となります★★★ 楽天エンタメナビランキング ★★★「ヤマト映画中企画力と演出力の最も高い作品」※リンク先の 参考になった ボタンは、ランキング用クリックボタンです。■■■ 楽天市場 ■■■『当時BGM音楽集はPart1、2と 2枚発売され主題歌はささきいさお、堀江久美子、岩崎宏美に布施明と映画本編に入り切らない程の音楽が作られた為当時の大スター 岩崎宏美の「銀河伝説」は 本編に使用する箇所が無く幕間の劇場BGMとして使われるという 顛末がありましたw』ETERNAL EDITION YAMATO SOUND ALMANAC 1980-4ヤマトよ永遠に BGM集価格:2,160円(税込、送料込)
2014年12月14日
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心機一転、新展開の序章を描いたTVスペシャル宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ちSpace Battleship Yamato: The New Voyage日本(1979年7月31日放映)95分■ 総監督 西崎義展■ 声の出演 富山敬/ 麻上洋子/ 納谷悟朗/ 伊武雅刀-INTRO-さて、1978年夏当時はヤマトの夏として『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』の公開に先立ち雑誌や ラジオで 様々な特集が組まれ大ヒットは約束された様な 機運が高まる中 話題作りの一環として名古屋を皮切りに、広島、札幌、福岡、大阪と 5公演が行われた『オールナイト・ニッポン・スペシャル・ツアーシンフォニック・コンサート 宇宙戦艦ヤマト 音と映像とロマン』なる、オーケストラ・コンサートが開催されました箱バンは 原信夫とシャープス & フラッツオケは 各都市のメインオーケストラが参加し指揮は ヤマトの音楽を担当した 宮川泰が担当し唄のゲストには ささきいさおと BGMで『あ~あ~~~あ~ああ♪』のスキャットを担当した 川島 和子 が参加し司会は ヤマトプロデューサー 西崎義展という 話題作りには十分なファンにはスペシャルな内容のコンサートとなったのでしたそれではここで時計の針を1978年7月5日 午後6時過ぎへと 戻してみる事にしましょう・・・△▼△▼△【ブログ主の CrossoverELEVEN的スクリプト】『夜会にて』(※文章を最大級に愉しんで頂くには 俳優 津嘉山正種氏の声を脳内で想像し お読み下さい)クロスオーバーイレブンとは?>>コチラの記事でさて時は遙か昔、アルプスでは車いすの少女が両足を使って立ち上がり最近でも 銀行では派閥争いの常務が両手を付いて土下座をする両極に描かれながらも共に人気の高かった 国民的話題作をいつの時代にもリアルタイムで無く数年遅れでようやく鑑賞して来たタイミングの悪いバカな学童時代のブログ主が そのコンサートの事を知ったのは雑誌か新聞か、本家の優位性を破棄した様な 雑誌の記事よりも情報の遅い魅力の薄さが形になった様な 薄い冊子が付く一時期加入していたヤマトファンクラブからのお知らせだったか定かでは無かったがめずらしくグッド・タイミングでチケットを手に入れて音楽コンサートと言えば、これまでは地元にやって来たテレビ番組の公開録画でテレサ・テンとアン・ルイスを観た他は三重県桑名市にある長島温泉内の施設、グランスパー長島で酒の匂いが蔓延する会場の ほろ酔い気分の赤ら顔の面々に囲まれながら山口百恵ショウを観た程度の身空で当日おおよそオーケストラコンサートには相応しくない軽装で会場に訪れて分不不相応な人生初オーケストラを体験しようとしていたコンサートの内容は音楽番組で司会の経験のある西崎プロデューサーがホストとなりヤマトの音楽を 映像と共に 解説入りで鑑賞する数時間でブログ主は オーケストラの生演奏の大迫力を五感で味わいながらコレまで使用される事の無かった 弱い頭の頭脳のエリアに音声に映像が加わった 圧倒的情報量のそれまでに味わった事の無い 多種多様な刺激を長時間受け続けるというヒーリング効果なのか 思わぬ民間療法となったのか定かで無い何らかの効果が功を奏したのかその月行われた中間試験の成績に 若干の右肩上がりの成果が現れたか どうかの真意はさておき第二部に入り ここからいよいよ 名古屋が皮切りのコンサートにおいて本邦初公開となる『さらば~』の音楽が披露される事になるバカな学童のブログ主だったが、次々と演奏される楽曲の素晴らしさの前に日々感動の薄さを指摘され続けて来た カルシウムが不足がちな情緒には余りある宮川泰が指揮する感動的演目に興奮の余り体温が上昇すると共に言い様の無い衝動が湧き上がると・・・やおら席を立ち上がり会場を全速力で走り周りながら泣き叫び会場のある名古屋市民会館から遠く離れたAクラスとBクラス入りを行き来する苦しいペナントレースを強いられて来た中監督が指揮する当時の中日ドラゴンズのナゴヤ球場で登板中だった選手時代の星野仙一の耳にも届く程の大声で『グッジョブっつ!!!!』と叫んだ後 鼻血を出して失神する・・・と いう気持ちにさせる程の 大興奮な極上の演奏会だった途中、タイトル未定の新曲披露でラジオのMCもこなすタレントとして活躍する 宮川泰のピアノをバックに『て~~~れさぁ~~♪』と唄い出す ささきおさ を『う~~~ん、イメージ違うなあ』と 宮川泰が小芝居を打ちながら制して『て~れさ~♪ の所ダケ 川島さん唄って』と、録音の打ち合わせ的コントで会場を沸かせる一幕もありそんな愉しいひと時を満喫するオーケストラデビューの身の上には 理想的なコンサートであったその後、 名古屋、広島、札幌、九州、大阪と行われた公演は何故か東京公演が無かったのは夜にマンガ作品風情の演奏をするのを お高い東京のオケがゴネた為 とか大阪公演は実はガラガラで チケットを一部無料で配布して席を埋めた とかそんな真意の定かでは無い噂を アレコレ耳にして世間の不協和音との折り合いの付け方を 後日 肌で実感したりするもどこ吹く風でコンサート会場を後にして帰りの立ち食いのきしめんには 天ぷらに稲荷を付けようかなどと感動の余韻と 小腹がすいた心地良さと共に浸りながらかつては買い与えられたサイクリング車に電子フラッシャーは決して付く事の無かった多感な少年時代を経験したブログ主の人生最良の夜はこうして 更けて行くの だっ た・・・△▼△▼△という訳で今回は、『さらば~』での顛末をリセットしてTVシリーズ『ヤマト2』の続編として 制作された 仕切り直しの新作にして1979年放送のテレビスペシャルとして放送された 『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』をお送りしますそれでは今回も初めましょう-STORY-西暦2201年 白色彗星との死闘を終えてから1ヶ月、ヤマトはまた新しい旅へと出ようとしていた。今回は古代艦長代理による、新乗組員の訓練を兼ねたテスト航海であり大きな戦闘はないと思われたのだが-解説-アニメブームの最中にあった機運もあり『さらば~』をリメイクして制作され大幅なラストの改変がなされたTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』の放送後各局での2時間枠のアニメ作品での視聴率争いが激化する時勢の中で万を期して発表された、テレビ・スペシャル作品です本作はテレフィーチャーと呼ばれ、本作終了後映画化された『ヤマトよ永遠に』へ続く 序章として制作されかつての宿敵だったデスラーと、共通の敵を倒す為に同盟を組み私怨を超えた友情を描いた事でも 話題になった作品でした戦場が舞台の作品ながら、ミュージカル映画の様な華やかな音楽や荒唐無稽ながら SF的な科学考証の斬新さやマニアを唸らせるミリタリー系アクションという側面などマンガ作品の枠を越えたこれらの魅力が ヤマトの良さでしたが『さらば~』ではそれ以外の客層の支持を受け大ヒットに繋がった事から本作は当初から制作サイドのアニメの最先端作品を作るという意識と自負が強くはじめに話題性ありきの メロドラマ的物語展開が取られた作品となりましたその結果 松本零士作品の持つ重厚で硬質なメカ設定が魅力のミリタリー系アクションとしての作風は薄まり破壊されたガミラス星の影響で イスカンダル星が漂流し 果てはワープするというSF史上類を見ない余りにも荒唐無稽で大仕掛な展開を軸に制作されながら当時の話題作として最大級の注目を浴びた作品となりました■ 本作でもアニメ制作と平行して 更なるビジネスを展開する西崎プロデューサーの敏腕ぶりが発揮されましたがヤマトのコンテンツが垢抜けてコマーシャライズされて行くに連れ第一作の硬派な造りを支持していたヤマトのファン達の求心力は次第に失われて行く事にも繋がった様でした様々なスタッフの才能を結集しこれまでに無かったものを創るというその緊張感の中から高い完成度で生み出されて来たヤマトでしたが本作は 西崎プロデューサー個人のこだわりが色濃く出た創りへと変貌して行くその分水嶺にある作品でもあった為にタイトル通り 新たなファンを獲得した作品ではありましたが旧作からヤマトを支持するファンには違和感を与える作品となり大きな柱となるファン層を徐々に失って行く事で今後、アニメブームの中心となるイベント性のみが一人歩きをして何処へ向かっているのか分からないまま 話題作りをするという無為に巨大に肥大化したコンテンツとしての作品化が進行して行くのでした★★★ 楽天エンタメナビランキング ★★★「心機一転、新展開の序章を描いた作品」※リンク先の 参考になった ボタンは、ランキング用クリックボタンです。『携帯文化ネット以前の放送当時松本零士の原作本は 正にヤマト唯一の情報源でありアイテムでした「さらば」公開に合わせて 当時の月刊誌冒険王で月一ペースの連載も行われましたが展開の余りの遅さと、作者のヤマトへの情熱の薄れからなのか3巻まで続いた連載は、物語の半場にすら到達しないまま打ち切られるのでした』宇宙戦艦ヤマト(1) [ 松本零士 ]価格:452円(税込、送料込)
2014年10月19日
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映画がイベントとなった時代の歴史的アニメ作品さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たちArrivederci Yamato日本(1978年)151分■ 監督 舛田利夫■ 声の出演 富山敬/ 麻上洋子/ 納谷悟朗/ 伊武雅刀-INTRO-前回『宇宙船ヤマト劇場版』レビューから引き続き完全新作の続編となった 本作をご紹介します前作の成功を受け 音楽畑出身プロデューサーらしいアイドル・タレントと全く同じ戦略によるノベルティ・グッズ販売を展開し現在では当たり前となったアニメキャラクターグッズ販売の基板を創ったのもヤマトでしたそれまでは立体化商品の場合はソフビ製品の他は 当時はプラモデルが主流でしたがどちらにもフィギュアという概念はなく組み上がっても原作のフォルムとは全く違っていたり無理やりタイヤを付けて直立で前進させる様なロボットなど子供のオモチャという発想しかないものが多く74年当時のヤマト関係のプラモデルもコスモゼロの下に タイヤ付きのゼンマイボックスが装着されヤマトに至っては、第三艦橋がタイヤ付きゼンマイボックスになっている子供の部屋の畳の上をグルグル走り回るというコンセプトの悪夢の様な代物でしたヤマト劇場版の成功のおかげで アニメ作品のプラモデルからようやくタイヤを排除させる事が出来ましたがそうした経緯で販売されたヤマトのプラモデルは誰もが望んだものとは少し違う代物でしたという訳で下記の画像を御覧ください【プラモデル】バンダイ 宇宙戦艦ヤマト イメージモデルヤマト価格:2670円(税込、送料別) (2018/7/7時点)これは1977年11月に販売されたプラモデルと同型の商品ですが良く見ますと何かおかしい事に気付かれると思います『デフォルメイメージモデル』という聞き慣れない商品名からして発売前から子供心にも嫌な予感を感じさせるものがありましたがその予感は的中し僅かなお小遣いを溜めて、又は お正月のお年玉で購入し喜び勇んで箱を開けるローティーンのファン達を驚天動地の境地へと陥れるのでした商品の陳列棚に強烈な熱源が当たって 成形が一部拡張でも起こしたのか過度な期待が視覚に影響を与え 箱の中の空間をネジ曲げて見せているのか箱の中のヤマトのボディーの成形は画像の様に 先端に行く程拡がって行く奇妙なフォルムの変形した造りになっていたのです組み上がったプラモデルを指定された方向から観る事により本編の誇張された作画が再現されるというファンが望んだものとは別の意味で異なる思いもかけないコンセプトに 困惑させられるモノでしたが3000円という高額な値段設定ながら 結局ヒット商品となったのです思いもかけない商品化は音楽作品にしても言える事でテレビまんが史上空前のオリコン1位を獲得したアルバム『宇宙戦艦ヤマト』は使用BGMを収録した音楽アルバムでは無くてセリフSEで構成された 名場面集音声ドラマ作品でした【レコード】(ビニール盤 LP) 宇宙戦艦ヤマト/CS-7033【中古】価格:680円(税込、送料別) (2018/7/7時点)なぜこの様なおかしなレコードが売れたのかという背景にはドラマの音声のみをレコードを使ってソフト化するという家庭用ビデオが存在しない時代ならではの事情がありこの様なコンセプトの商品化もこの時代には十分需要が高かった事が理由に挙げられますもう一つの理由にモノラル収録され 短い音楽がドラマ用にぶつ切りで録音された劇伴はあくまで素材として作られたもので、観賞には適さず商品としての価値は低いと考えられていた為一般的にはレコード化される事は殆ど無かったという事情がありましたこの様にヤマトのグッズ化とは ファンの望むものとはなにかしらズレた過去無い画期的発想を思い付いては 販売し間髪入れずに次々と投入するユーザーに欠けたパズルのピースを補完させる様な気持ちを持続させながらコンプリートへ向かわせる今も昔も変わらない 『マニア泣かせ』 な商法だったのでしたという訳で今回は 劇場用作品第二弾にして最終作として制作された1978年公開 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』をお送りしますそれでは今回も初めましょう-STORY-ガミラス星との長い戦いが終わり、地球は復興し繁栄に酔いしれていたそんな時未知の星から発信されたテレサという女性からの 未曾有の危機を知らせるメッセージを受信する古代達の訴えを取り合おうとしない地球連邦に対し 古代達は命令違反を覚悟で廃艦と決定した宇宙戦艦ヤマトを出航させるのだった-解説-■社会現象となった前作を受け制作された完全新作作品で公開前からのメディアミックス戦略による 雑誌連載にラジオ特番TVのCMスポットに前哨戦とも言えるオーケストラコンサートなどありとあらゆる戦略で集客を目指し、大ヒットは約束された様な状況の中作品は単なる話題作から国民的イベントへと様変わりをし製作者の予想を上回る邦画配給収入歴代4位となる大ヒットを記録し歴史的映画となったアニメ作品です■前作から数年後を描いた本作は復興の末 目覚ましい発展を遂げ戦争の記憶を過去のものとし 繁栄に酔いしれていた地球に新たな危機が席巻するという内容でかつての宿敵が落ち延びて 敵帝国の一軍属に成り下がり再びヤマトの前に立ちふさがるドラマティックでシビアな展開や技術の発展を過信し 圧倒的物量に物を言わせる 慢心する人類を描き70年代後半当時の日本経済の大躍進と繁栄を危惧する様なもはや子供の作品では無い意欲的な造りなどオイルショックの時代にあり 経済混乱の状況下で発展と繁栄の影で失われて行く 夢や希望、孤立感と言った社会問題を背景に命を懸けて守るべきものとは、愛とは何かという命題を鑑賞者に突きつける漫画作品としては異色の 問題作でした■ 本作の主題歌には、当時の大スター沢田研二を起用し衣装デザインに ファッションデザイナー花井幸子を起用するなど大ヒットを目指してあらゆる企画が組まれ公開前から既に社会現象になる程の話題作となりました【CD】ROYAL STRAIGHT FLUSH (BEST盤) [ 沢田研二 ]「ヤマトより愛をこめて」「カサブランカ・ダンディ」「時の過ぎゆくままに」など収録価格:2057円(税込、送料無料) (2018/7/7時点)■これが最後のヤマトという、製作者からの公言が話題となった本作でしたが本作のTV版 『宇宙戦艦ヤマト2』で異なるラストが描かれた上、その後もシリーズが続行される事をもって公言が撤回される事になりますシリーズ存続を望んだ多くのファンからは歓迎されましたが大ヒット映画が その後TVドラマ化されるという当時の定番の流れの中でTV版制作そのものが 映画のラストを変更させる為のものだったとしてシリーズ続行の確信犯的行為と 一部ファンからの批判も受けました■ 本作のラストがなぜあの様に描かれる事になったかに付いては火が付いてはいつ消えるやも知れない熱狂的ブームを見越して前作を上回るヒットを確実なものにする為に作品のテーマを 問題定義出来る程に成立させる様物語をギリギリの所まで追い込む内容にしたあらゆる布石を惜しまない一環であり大ヒットは必須項目という巨大なプレッシャーを抱えた中での後は無いという 製作者側の強固な姿勢であった様に感じられました■ 実際には 前作の公開後 11月に制作が決定し脚本コンテに4ヶ月を費やしたと 聞きますから製作期間は5ヶ月しか無かった訳ですが制作発表を5月にしている所から、実質3ヶ月の突貫作業だったとも考えられ当時の東映の人脈を駆使した、大規模な人海戦術を使った空前の体制での制作だった様に思われます絵柄が統一されないなどの他にも大規模制作ならではの混乱も多数発生した様ですが映画業界の中でも 降って湧いた金脈の様にすぐ枯渇するやも知れないリスクを抱えた アニメ をどう扱えば良いか対処に困惑していた アニメブーム黎明期において通常なら正月映画にする所を 半年前倒しの夏休み公開に設定したのも現場の混乱を覚悟の上でヒットの機運を逃したく無い配給の思惑があった事が伺えます■ この様に 製作者側も人生の危機を何度も迎える様な中でのギリギリまで追い込まれた精神状態での制作だったと考えられますので最後のヤマトと言う公言も、背水の陣の気構えで取り組んだ為だったと言うよりはもう二度とこんな目に遭うのは懲り懲りだという西崎プロデューサの 単なる本音だったのかもしれません☆『当時発売されたアルバムは ラスト特攻シーンのBGMとか、一部バージョン違いの楽曲が収録され当時のハリウッド作品でも頻繁に行われていた、後にレコード用に改めて再録された商品で当時正式版として発売されたコレは要するに、厳密にはサントラ盤では無いという事ですWWW当時も「なんか違う、ジュリーの唄も無い・・・」と思いながら、記憶の中の場面を補完しつつ大人の事情を鑑みて甘受しながら聴いたものでした(笑)』ETERNAL EDITION YAMATO SOUND ALMANAC 1978-2「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 音楽集」価格:2,700円(税込、送料込)
2014年09月27日
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「アニメ」の始まりとなった歴史的劇場作品宇宙戦艦ヤマト 劇場版【総集編】Space Cruiser Yamato日本(1977年)151分■ 監督 舛田利夫■ 声の出演 富山敬/ 麻上洋子/ 納谷悟朗/ 伊武雅刀..........................................................................................................■INTRO■昨年7回に渡って、勢いで更新を続けた『宇宙船艦ヤマト2199』レビューは無事最終回を迎え終了しヤマトの旅はまだまだ続きます、ごきげんようさようなら と某国営放送の朝の何とかドラマの様に 爽やかに終了したリメイクヤマトこと、宇宙船艦ヤマト2199レビューでしたが最新作 『宇宙船艦ヤマト2199 星巡る方舟』の公開を12月6日に控えその前哨戦として新作部分を含めた総集編『宇宙船艦ヤマト2199 追憶の航海』が 10月11日より特別公開される他これまで噂の域を越えなかった ハリウッド製ヤマト がここに来て制作が決まり今年の第3四半期は、再びヤマトで盛り上がる年末となりました☆という訳で当サイトも ヤマト特集 を組みまして旧シリーズ全作品のレビューを順次上げて行く予定でおります(※あくまで予定w)そう言えばゴジラ特集はお茶濁しで終った前歴がありましたがWお楽しみにっつ!!!だからと言って、ウチのこんなレビューを殊更誰かが待ち望んでいる訳でも無く更新された文章を 一字一句食い入る様に読み進み驚愕の事実に感動する余り手に持っていた発売されたばかりの iPhone6 を真っ二つに叩き割りながらアップルストアの前で号泣し明け方の桜木町で こんな所に来るはずもないのに沖田艦長キターーーーっつ!!! と大声で叫びながら失神する様なそんな人物を輩出する衝撃レビューを書いている訳では無いのですがそもそも、レギュラーでやっていた時は確かこんな不埒な文体では無くもっと生真面目なレビューだったはずなのにやはり勢いで更新したからなのでしょうか孤独な進行を強いられるのはヤマト同様の当サイトという訳で今回は、ここから世界のジャパニメーションの全てが始まった1977年公開 『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』をお送りしますそれでは今回も初めましょう..........................................................................................................■STORY■西暦2199年。地球はガミラス帝国の遊星爆弾の攻撃で汚染され絶滅の危機に瀕していた人類滅亡まであと1年。そんなとき、地球から14万8千光年彼方の イスカンダル星から汚染除去装置“コスモクリーナー”を提供したい、とのメッセージがあった..........................................................................................................■解説■ネット社会以前の時代に公開前から話題となり上映館では前日の夜から長蛇の列を作った事でも社会現象となった作品でTVまんがと呼ばれたものが その後アニメーションと呼ばれる一連のカルチャー全ての始まりとなりTVと漫画連載を同時進行させた 初期のメディアミックス戦略モデルや編集劇場版という 新たなビジネス・スタイルを作った事でも様々な意味で歴史的作品となったアニメーション作品です再放送で火が付きネットもメールも携帯も無くポケベルも一般的で無かった時代に ファンクラブ発足などで全国的に人気が広がった経緯と中高生層の支持を得た事がきっかけで ファン向けの映画化が決まり雑誌とラジオの影響で 都心の公開から全国公開へと話が拡がり配給が流れた某ハリウッド作品の空いた上映館での拡大ロードショーが決まり様々なミラクルが重なって歴史的大ヒットを記録した作品でもあります■本作はまだテレビ漫画と呼ばれていた時代背景もあり作画技術も現在の様な水準に達しておらず話数によって毎回顔が変わる主人公達にCG技術が無かった為、毎回形が変わる宇宙船という非常に荒れた作画で占められる初期のアニメ作品独特の荒いタッチとまだまだステレオタイプだったドラマ部分など現在の流麗な作画と演出で慣れたユーザーの眼には古い過去の作品という印象を与えますが本作では、SF作家 豊田有恒と『超時空要塞マクロス』の監督 石黒昇 達が作った本格的な草案をメカニック描写では定評のあるSF漫画の巨匠 松本零士が自身のヒットシリーズ『戦場まんがシリーズ』にSF要素を加えた独自の解釈で纏めた事でミリタリー系アクションという側面を持つマニアをうならせる内容になった他敵宇宙人を単なる悪とせずに 祖国の為に戦う軍隊として描き敵に祝電を打つ様な ある種の美学を持つ複雑な人物設定にするなど荒唐無稽で何でもアリが基本のマンガ作品に人間ドラマという不条理な要素を持ち込み 設定という制限を与えた分『世界観』という言葉が生まれるきっかけを作り当時のテレビ漫画の粋を軽く凌駕する画期的作品として誕生しました■加えて 製作者の 西崎義展プロデューサーが 音楽畑出身という事もありそれまで 劇伴 と呼ばれる後付け作業に過ぎないBGMにスポットを当て日本的音階が目立つそれまでの歌謡曲的TV漫画のBGMを和製ポップスの第一人者 宮川泰を起用する事でTV漫画史上かつてない華やかなでゴージャスな音楽BGMの作品となった事でも画期的作品でした又 本劇場版公開後、子供向け唄メインだったそれまでのテレビまんがのレコード販売の形を大きく覆しオーディオリスナー向けの本格的な交響曲サウンドトラック作品やドラマの音声を収録したドラマ編などの企画作のひな形を作ったのも本作が最初でした『宇宙戦艦ヤマト』とは今日のアニメとそれに伴うカルチャーを生み出す全ての始まりとなった近代史に置いても歴史的作品と位置付ける事が出来ると思います■物語は、瀕死の故郷を救う為 敵の追撃や罠をかわしながら宇宙一の美女が待つ星へ辿り着くまでの旅を描くRPGゲームのひな形とも言える、イベント性の高い内容ですが焼け野原から復興するまでの、戦後日本の発展の明闇を見る様な日本人の心の琴線に触れる内容に加えサイゴンが陥落するベトナム戦争終結前の反戦意識が高まる世相の中で 真っ直ぐに人類愛を問いかけた作品で誕生から40年過ぎた現在でも通じる普遍のテーマを描いた非常に力強い内容の作品だと言えますリメイク作『ヤマト2199』では 近年の国際情勢を考慮して敵との共存を模索するドラマ展開になりましたが本作のドラマ展開が直情的でやや暴力的でもありそれら過ちから学ぶ内容になっていたのも本作公開時では各地で戦乱が耐えない冷戦下の状況だった為とDVやいじめ、個人の権利がまだまだ社会問題として論議される前のネット社会以前の世相を繁栄したものでした■1974年の初放送では低視聴率で打ち切られた経緯があり当時のテレビは日曜7時には ロボットの手がロケットの様に飛んで行くテレビ漫画や本作の裏では、猿の着ぐるみを着た軍団のバッタモンSFやアルプスでは少女が初めて自分の足で立つ作品が人気を呼び宝塚ではベルサイユの男装の麗人のばらの様な舞台が大ヒットする中巷ではノストラダムスの1999年7の月に人類滅亡大予言がベストセラーとなり田中金脈問題で田中角栄首相が辞任しアメリカではウォーターゲート事件が発覚しニクソン大統領が辞任しサイゴンが陥落しベトナム戦争が集結する直前という戦争の傷跡を知る世代が社会の中核を担うオイルショック後の暗い世相で荒唐無稽なSF漫画か、心温まる物語に人気が集中する傾向がありました漫画映画としては異例の大ヒットを記録したこれまでに無く画期的で独特の世界観を持った本作でしたが本放送では低視聴率にあえいだのは人気が無かった為 というよりは裏番組の話題作に人気が集中した為に誰にも注目されなかった所に理由があった様に思います■TVシリーズ編集劇場版の本作は最終回のデスラー追撃場面を除いた他はほぼストーリーと同じ流れで作られましたが1977年初公開の劇場版ではガミラス星の死闘を最大のクライマックスに置く演出上の都合の為演出家 石黒昇のアイデアで スターシャは既に死んだ事にしてイスカンダル場面をサラリと描いた新作カットを加えてイスカンダル以降のドラマ部分を全てカットするという大胆な編集が行われ俗に言う『スターシャ死亡編』なるバージョンで公開した事がありましたこのバージョンはその後1979年7月31日放送『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』の新作長編版TV放送に先立ち1979年7月14日公開 『宇宙戦艦ヤマトフェスティバル』でのリバイバル上映でイスカンダル場面が復活した『スターシャ生存編』へ修正されそれに先立つ1978年10月から全26話で放送されたTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』の放送では歴史的大ヒット作1978年8月5日公開『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』の衝撃的ラストが大きく変更された事もあり『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』以降の作品へ繋がる流れを正史とする事で奇しくも 歴史に残る大ヒット劇場2作品を無かった事にしたという意味でも宇宙戦艦ヤマトとは、様々な意味で話題を呼んだ作品だったと言えるでしょう☆VO『使用BGMがモノラル録音だった為 付加価値を付ける為オーケストラアレンジでステレオ新録音され発売されたこの企画アルバムから全てのアニソンの歴史が始まったのですがどちらかと言うとモノラルでも一向に構わないからドラマで使用されたオリジナル音源をレコード化して欲しかったと靴の上から足の裏を掻く様な思いをしながらこのアルバムを聴いたものでしたw』YAMATO SOUND ALMANAC 1977-1「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」価格:2,525円(税込、送料込)
2014年09月17日
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