2013年09月27日
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- 新作映画レビュー -
スター・トレック
イントゥ・ダークネス

Star Trek Into Darkness
■監督 J・J・エイブラムス
■出演者 クリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザカリー・クイント



2013年8月23日に公開の スター・トレック・シリーズ最新作
『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』 は

トレッキーで無くても愉しめて、トレッキーであれば 最高に愉しめる 伏線満載の
極上エンタテインメント作品です


-STORY-

西暦2259年。惑星ニビルを探査中のジェームズ・T・カークは、
副艦長スポックの窮地を救うために重大な規律違反を犯してしまい、艦長を解任される。

その頃、ロンドンでは恐るべき陰謀が進行していた。
やがて首謀者ジョン・ハリソンは惑星クロノスに逃亡。

この緊急事態に再び艦長に復帰し、ジョン・ハリソンを追うカークだったが…。


- 解説 -

冒頭からいきなり真っ赤な辺境惑星の林の中を 現地種族に追われ
全速力で逃げるカーク達が登場する、

まるでインディー・ジョーンズを思わせる
過去無いアクティブなオープニングで幕開けた スター・トレックの新作は

過去の作品のオマージュと それを含む伏線に満ちた内容になっており
それと同時にアメリカの社会問題をストーリーに盛り込んだ、

ハリウッド映画らしい 刺激的で意欲的な作品に仕上がっていました


前作でカークを演じたクリス・パイン他、メインキャストは
今作も続投となりましたが

元々トレッキーでも無く 旧作のカークを演じた ウイリアム・シャトナー とは
程遠い容姿の持ち主だった クリス・パインが

表情仕草など、ウィリアム・シャトナー に似て見える場面が幾度と無くあり
エイブラムス監督がなぜクリス・パインを起用したのか 理解出来た事でも

興味深い作品となりました



本作の最も大きなテーマは、強大な悪役 ベネディクト・カンバーバッチ 演じる
ジョン・ハリソン の行動の理由を含めた

家族や身内、友人恋人などを思う、様々な  愛情  が描かれている点で
それを問う所にあります

この愛情に基づいた行動であれば それは正しい行為と言えるのかという
命題を突きつけて来る所が

未だステレオタイプで 漫画的描写しか出来ない
構造的欠陥 を持つ邦画に比べると
大きく一線を画する点であり、注目すべき所だと思います



惑星二ビルの探査任務中 スポックの危機を救ったカークでしたが
艦隊の規約を何重にも破った罪を問われ 艦長を解任されてしまいます

この、誰にでも分かりやすい、 
友人を思う心情、愛情に基づいた行動は 容易に理解出来る所で

それを台無しにするスポックの行為や カークを無下に罰する艦隊の規約は

納得は出来ても 心情では理解したく無いと感じるのが
大多数の意見だと思います 


一方、ロンドンの惑星連邦施設にテロを仕掛ける
ジョン・ハリソン については
多くの方が 911同時多発テロ事件を重ね

クリンゴン領へ逃亡し身を隠すという 展開からも

オバマ政権になって パキスタンでアメリカ軍に殺害された
『アノ』  人物がモデルになっている事に お気付きになられたと思います

ジョン・ハリソンのテロの理由も又、 後に明らかになる
家族を思う強い愛情からによる事が判明して行く事で

カークも又、ジョン・ハリソンの取った行動が
許されざる行為だったとしても
元々は悪人では無かった人物が その様な行動に走らせる心情を理解し

これまでは 大事な友人、家族、仲間を思う心が優先すれば
それは正しい事だと何の躊躇いも無く 違反すら犯してきた
自分の行動の是非を問い始め

自分の中の価値観が揺れ動いて行きます

納得は出来なくても 理解は出来るという
そんなカークの心情というのは同時に
鑑賞する私達の価値観でもあり

それは、親が病気の子を想う気持ちや、
大切な仲間、家族を思う 強い愛情に基づいた 行動であったとしても

それが 多くの人を害する事になるのだとしたなら、
どんな行為も どんな行動も許されるのか という

現代を生きる私達に対して 突き付けて問いかけて来る
命題へと繋がって行きます



前作は 家族の長として目覚めたカークの成長を描いていましたが
今作は 家族の様な結束の元 一つに纏まったカーク達クルーに
試練が与えられ

再び一致団結して困難と立ち向かい 更なる絆を深めながら
家族を守る為に自分を犠牲にする 様々な覚悟と心情を描いた物語で

『イントゥ・ダークネス』 というタイトルに込められた
製作者の 真意 が感じ取れる様な 作品に思いました



オリジル・シリーズを踏襲した
随所に貼られた様々な伏線



本作はいろいろな所でも書かれている様に、
トレッキーが狂喜乱舞する 仕掛け が随所に満載されている

トレッキーであれば 400倍愉しめる造りになっております☆

挙げればキリがありませんがw
旧映画版 スター・トレックの  アレ  がベースになっている所が
大きな特徴と言えるでしょう

物語の柱となる事なので 詳しくは話せませんがw

アリス・イブ演じるキャロル・マーカスの容姿が
オリジナルシリーズ第33話 『神との対決』 に出て来るヒロインに似ている点
一つ取ってみても

トレッキーなら必ず反応する 納得の仕掛けが
映画の随所に施されておりますので
画面を観ながら ニヤニヤしながらの2時間半となる事と思われますw


後、パンフレットにも書かれていない情報としては
マーカス提督を演じた
(87) 『ロボコップ』 (91) 『裸のランチ』 の ピータ・ウェラー

スター・トレック 第4のTVシリーズ
『スター・トレック・エンタープライズ』
第4シリーズの最終回前のエピソードで
火星コロニーの指導者を演じていた事でも

トレッキーであれば
ニヤニヤしなければならない重要な点でしょう(笑)




さて、本作を既に鑑賞済みの スタトレ作品【初心者】の方には

是非旧シリーズの映画第2作
(1982) 『スター・トレック2 カーンの逆襲』 をご覧になって
本作の理解をより深めて頂ければと思います

ちなみに、旧一作目の (1979年) 『スター・トレック』 を未見で鑑賞しても
何ら問題はありません


『スター・トレック・イントゥ・ダークネス』 鑑賞後に
物語の理解を深める為、是非観ておきたい作品

スター・トレック2
カーンの逆襲

>>レビューはこちら


STAR TREK II THE WRATH OF KHAN
アメリカ(1982年)113分

■ 監督 ニコラス・メイヤー
■ 出演者 ウィリアム・シャトナー /レナード・ニモイ他

>>こちら

3作目の制作が決定し
ファンとしてはホットしたが 
まさか次回のネタは コレ →
じゃないよねっつ J・J ?


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最終更新日  2016年12月16日 11時33分22秒
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