進撃の巨人 The Final Season 第86話「懐古」【感想】

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2022.03.21

進撃の巨人 The Final Season 第86話「懐古」【感想】

テーマ：アニメ・コミック・ゲームにまつわるetc(24891)

カテゴリ：進撃の巨人 The Final Season

今回の「懐古」
次回の「人類の夜明け」まできて
The Final Season2は終了ですかー…

ここから先、ラストまでだと
TVアニメ版では量的に難しい？
ということは映画化？

とも考えられますが、
正直Season3もTVサイズでやってほしいなぁ…

映画版の大迫力も捨てがたいですが

映画の2～3時間におさめてしまうのももったいない気が。

マーレ視察御一行様な回想の話とか、
終盤近く、ミカサがあるいはエレンが夢見た
すべてを投げ出して終焉endのパターンとか

連載時には話の繋がり方が唐突だった部分もあったりして
少々流れに混乱もあったので、
そういった部分部分をもっとアニメ版ならではの構成で見てみたいです。

ところでアニメ化でオリジナル展開になる可能性もあるってホントですか…？
あれ以外の終わり方を考えるとエレンによる人類抹殺とすべての終焉
人類創生からやりなおしパターンくらいしかなくない？

（画像は第86話より）

本当に現実世界に即しているのが
なんともはや…というアイキャッチですよねぇ…

◆第86話（Final Season 27話）懐古

今回はアニとライナーという二人の巨人に加えて
ピークも戦闘に加わり、
さらに ファルコの顎の巨人

原作よりもなんだかもっと鳥っぽいシャープさとか、
毛がフワフワしてたりしているのがよくわかるのですが、
あれはやっぱりジークの獣の巨人の脊髄液のためなの

というか、他の巨人と比較してカッコよくない？
ユミルやポルコみたいな歴代顎の巨人と比べても
格段に 「牙」「爪」以外の戦闘にも向いてそう な形状なのが
またカッコイイんですが

巨人の形態って本人の意識とか意志とか資質とかが
そこまで反映されるものでしたっけ…

それにしても手を釘？でグリグリしてるのは痛そうだったわー…
まだ巨人の力をコントロールできそうにない感の演出
ファルコ―！と心配になっちゃいますよもう…

そしてその戦闘中の光景を見つつ
さらに思うのが、

…コニーすっごく強くないですか

ということ。

強いことがわかってるミカサの戦闘シーンよりも、
なんだか今回コニーのインパクトが大きかったですー！

女型の巨人の首が落ちるとことか怖かったけど
ライナーも血吐いてるとこあったけど、
その二人のピンチに駆けつけて戦うコニーの雄姿よ

前回でもう何もかもを吹っ切って、
戦うこと、島の仲間を敵にすることにも構わず
もう迷いなく前に進まなければという意志が
コニーの今回の強さにかかっている気がします。

逆に

ラストパートで心が折れたアニが
「もう戦えない」「戦いたくない」と言ったのと
これ対照になってるんですね…

原作でこのあたりを読んでいたときは、
このあたりのアニのあまりの変節ともいえる弱弱しさに
『これまでやってきたこと何だったん…？』とすら思ったものでしたが、
こうして映像の流れで見ていると
意識の変化や対比がとてもはっきりと描かれていて
わかりやすく描写されているのを感じます。

私が今回今作、原作既読済なのに
アニメ版を見続けているのもこれがひとつの理由かも。

マガト元帥がファルコを助け、
みんなを船に乗せて出港させて、
そして「殿を務める」と背を向けて。

そして

イェーガー派と戦っているときに
来てくれましたシャーディス教官

マガト元帥の、
マーレ軍から鹵獲した巡洋艦を残し、
追手に利用されないために
自らの手で沈めるために残ったという言葉もですが、

シャーディス教官の、
「死にどきを探していたところだ」 も重い…

先日新兵たちに
「心を隠してでも生きのびろ」と言ったシャーディス教官が

アニも連れて南へ向かう
かつての教え子たちの目的を察して彼らの成長を認識し、

そして最後の仕事として
増援を食い止め、
マガトと共に巡洋艦でさらに追手を防いで

自分（たち）の役割はここまでだった のだと
すべてを次に続いた若者たちに託して、
覚悟を決め見切りをつけて散る というのが

物語上とはいえとても潔い死のシーンでした…

その爆破シーンも、
爆発音も、船から泣き叫ぶガビの声も
BGM以外の音が何も入らないというのも演出カッコイイなぁ…

この二人、
そうしようと思えばまだ生きられる状況だったり
立場、立ち位置だったりしたかもしれないのに、

自分にできることはすべてをやり尽くしたのだと
もう思い残すことはないのだと、

死という悲しい形ながらも
そうやって舞台から降りたというのも、
覚悟ある 名もなき英雄としての生き様 だったのだと思うのです。