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「図書室…どこ?」

封矢は辺りの女子を見ていった。

女子たちはいっせいに言うから何言っているのかわからない。

「行くのはいーけど、もうチャイムなるよ?」

そういったのは幾夜だった。あと5分もない。

女子たちも静まった。

「いい。サボル」

「はは、いーけど次の授業の人は怖いよ?」

幾夜だけが笑い、しゃべった。他の女子は目が点だ。

封矢も驚いている。

「おもしろい奴だな。お前」

「あなたもね」

お互いに笑った。封矢は笑った…が、とてもかすかなことだ。

幾夜はとても嬉しそうに笑う。

「んで、図書室…だっけ?」

封矢は頷く。幾夜は自分の机の中から紙を出した。

そして筆箱の中から鉛筆を出す。

「幾夜ってばまだ鉛筆使ってんの?」

「使っちゃ悪い?みんなだって鉛筆使ったことあるでしょ?」

「まぁ、そーだけど」

でも今使う人間がいるなんて信じれない…そんな顔をしている。

封矢も驚いている。

「みんな…使ってないのか」

ボソッといったのでみんなには聞こえていない。

幾夜は紙に鉛筆ですらすらと何かを書き出した。

「はい、地図」

どうやらもうチャイムがなりそうなので地図を書き、渡す。

封矢はそれをもらい、教室を出た。

「幾夜―!!ってわ!?」

「え、何、州!?何してんの」

ドアのところで州と封矢がぶつかったようだ。

州の方が先に起き上がり封矢に気付く。

「あ、わりぃー。急いでたもんで…立てるか?」

「ああ。大丈夫だ」

やはり封矢は冷静に言う。州が手を出したが、封矢は軽くはらう。

はらうといっても強くではない。かすったぐらいだ。

そんな時、教室から幾夜が現れた。他にもたくさん女子はいる。

だが、州にうつったのは幾夜だけだった。

名前を呼ぼうとして手をふる。

「幾夜―」

「ったく、何やってんのよ。封矢君にぶつかって」

「封矢?あー例の転入生?」

「そうだよ。知らなかったの?」

「お前の知り合いだったのか」

封矢は幾夜をみていう。おすいえば、封矢は幾夜の名前をしらない。

幾夜は頷く。州はにこりと笑って封矢に話しかける。

「よろしく」

「んで、何の用だったの?」

「あ、教科書貸してくれん?忘れて…」

「何の?」

「英語」

幾夜は小さなため息をして教室の中に入っていった。

州は願うような格好をしている。封矢はそんな州を見ていた。

「はい」

幾夜は州に渡す。封矢は幾夜を見る。

「何、封矢君」

「彼氏?」

真顔ですっごいことをいう封矢だ。

幾夜は顔を真っ赤にせずあっさり答えようとした時、州が真っ赤な顔をして

答えた。

「ちっ違う!!」

「何顔赤くしてるの?」

幾夜は州をみた。そんな時チャイムがなった。

州は助かったと思い走って自分の教室に帰って行った。

封矢も図書室へ行った。幾夜は教室にはいった。

先生がきた。ドアのあくおと。

「さー授業をはじめるぞ。…ん、北野はどうした」

痛いところをつかれてしまった。さすが、先生。

少々沈黙が続いた。そしたら先生が机をバン!!っと叩く。

みんがビクッとした。

「答えんか!!!」

先生は席のあいた場所…つまりは封矢が座っている場所の隣の子をみた。

「おい、知らないのか?」

ついつい黙ってしまう。

「聞いてるだろうが!!」

「あ…図書室に…」

とうとうその子は正直にいってしまった。

あんだけ怖く言われてしまえば誰だっていってしまう。

「図書室だぁー?」

先生は幾夜を見た。

「つれて来い」

「いいですけど、そうピリピリしないでくださいよ。先生」

「何?」

「だって、先生がそんな顔してるからみんなが悪いこといっちゃうんですよ?」

「そ、そうか?」

「そうですよ」

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