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オリジナル小説・隣の男

pi!?


嫌われてんのかなぁ?

全然わらってくんない。

それどころかにらんでくる。

何で!!

私なにかした?

言いたい…でも怖くていえない。誰か席かわって!!


           一・隣の男


「ねぇ、席かわってくんない?」

友達の巴奈(はな)がいった。私、秋咲 利紗(りさ)の隣の男の事がすきら

しい…。こんなに怖い男なのに…

「どこがいいの?」

聞いてみた。巴奈は顔を真っ赤にして答えた。

「全部」

利紗は何もいえなかった。呆れたのだろうか?

「わかった。いーよ」

「ありがと!!」

すごい嬉しそうな笑顔でいった。しかし利紗にはどうしてあんなやつがいい

のかわからなかった。

もう一度いおうとしたがやめておいた。

「じゃ、かわるから。いい?」

男はにらみつけてうなずいた。利紗は後づさりをしながら巴奈をみた。

「よろしく。北沢さん」

にこりと笑った。

利紗にはそんな顔も言葉もかけてくれなかったのに…巴奈はすごい興奮して

いた

「あ、はい!よろしく!!南坂君」

利紗はとっとと巴奈の席についた。隣の男はちっこいやつだった。

「あ、篠崎じゃん!よろしく★」

なんかホッとしたようだ。篠崎とは昔から縁があり

よくクラスが一緒なのだ。

「何?喧嘩でもしたのか?南坂と」

「んー向こうが一方的にきらってる…」

親しそうに話す二人。その二人をにらめつけてる南坂。しかしそれには全然

きづいてはいない。

「何みてるの?」

ようやく巴奈がきづいた。そんなとき先生があらわれた。

「おーい席つけー」

机をたたいた。バンッと威勢のいい音が聞こえた。

南坂も視線を先生に向けた。先生は男の先生。若い先生だ。

「えー今から班を作ろうと思います。家庭科の班です。今までは名簿でやっ

ていましたが

今日からは自分の好きな子同士でなりたいと思います。もちろん、男二人。

女二人の四人で一班です」

その言葉を聞いたら教室中がざわざわと騒ぎ始めた。誰と誰が同じ班になろ

うとは

だいたい予想できる。しかし男女どうなるかはわからない。

「では始め!今から…十分とる」

そういったとたんみんながいっせいに動いた。利紗はボーッとしていたが

巴菜がこっちに来た。

しかし今度は男子の問題。誰となるか…そういう問題だが巴菜は絶対南坂と

なりたいに

決まっている。そんでやっぱり南坂のところにいった。

「ありがとう。でも、ごめん。違うことなるよ」

返事はこうだった。巴菜は泣きそうな感じで首を横にふってにこりとわらい

利紗のところにかえってきた。

「あー篠崎、一緒に班ならない?」

利紗がきょろきょろと辺りをみてから聞いた。篠崎は悩んでいた。

数分間後ようやくうなずいた。篠崎の相手はまだ決まっていなかった。

彼のいつものパートナーが休んでいるからだ。他の男子が声をかけても

それを断っている。

「いーぜ。あいつもいいっていうだろ」

あいつとは相川という男のことだった。

「サンキュ!!」

「おーい、誰か南坂とならんかぁー?」

「一緒になろっていってもいいっていうぜー?なりてーならいーけどよー」

男子がざわめき始めた。南坂はボーッとしていた。いや、ちゃんと

利紗を見ていた。…にらんでいたといったほうがいいだろうか?

(こんなときになってもにらむなよ)

利紗は目線をそらした。しかし南坂はじーっとにらんでいる。

しかし巴菜はそれに気付くと

(キャー!!南坂君が私を見てるわ♪)

うれしがってる。そんな時声が―…

「私がなるわ。別にいいもの」

手を挙げたのは誰にでも心を開かない風雅という女。クールではないが

あんまり話さない。

「ありがとう。じゃぁ、お願いしようかな」

にこりとわらっていった。コイツは利紗意外なら誰にでも優しいみたい。

巴菜はうらやましそうにみている。

しかし風雅と同じ子は一人もいない。二人でやる気なのか?

「でも、風雅さんも一人じゃないですか。もう二人…いないですか?」

「大丈夫です」

澄んだ瞳でうったえる風雅。利紗唖然としていた。いや、そこにいた

みんな呆然としていたのだ。先生までもが…。

「でもな、二人じゃ悲しくないか?それにみんなで分担でやれば―…」

先生の言葉をさえぎったのは南坂だった。

「いいじゃないですか、先生。大丈夫ですよ」

「しっしかし…」

「ダメですか?」

「まぁ…よかろう」

先生は負けた。そして二人は勝った。そんなこんなで班は決まった。

しかし巴菜はうかない顔をしていた。南坂と一緒じゃないからだろう。

すっごい落ちこんでいる。利紗はよしよりとでもいいたそうに巴菜の頭をな

でていた。

「くやしぃー…よりによって風雅さんなんて…」


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