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2006年09月09日
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カテゴリ: 好きな本について
第五弾では、以前張られた伏線や、暗示されたことがらについてようやく説明されます。
そして、アースーシーの変化がより明らかになっていきます。

妻を亡くした男ハンノキ(呪い師)が、死者と、死後の世界の夢にうなされることが物語の始まりとなります。

死者たちは、ハンノキに救いを求めていました。
ハンノキは「どうしたら夢を見ないですむのか?」とゲドに尋ねに来るのです。

また、ハブナーでは、レバンネン王(アレン)が西の海で竜が暴れ出したことに心を痛めていました。

そして、その対策を考えるにあたり相談相手として、テナーとテルー(テヌハー)を呼ぶのです。

そして、さらに、西方で暴れていた竜がハブナー島の西岸にまで飛来し、畑を荒らしたりと暴れ出します。

今回も、ゲドは最初にちょっと登場するだけで、後の話はレバンネン王とテナーを中心に語られていきます。



ハンノキの見る夢の中には、この世とあの世をへだてる石垣をくずそうとする死者もいました。
それは、以前ゲドが見た死者たち(何の感情ももたず、何ら生みだすものもなく、生前愛した者さえ忘れ、うつろに歩きまわるだけの死者)とは異なる姿でした。

アーキペラゴは、またしても揺らぎ始めていました。
(クモが倒され、生死のさかいの扉が閉められ、王が即位した後も、不安定でしたが・・・さらに揺らぎ始めるのです。)


竜は人間の領域を侵している。


これらは、均衡がくずれたことによって、生じた問題でした。

王レバンネン(アレン)と部下、ローク島の賢人たちは、自分たちとは異なる生死観を持つカルカド帝国の姫セセラク、竜人アイリアンと出会います。
その出会いが、均衡がくずれたわけをつきとめ、アーキペラゴの人々が忘れ去っていた、竜と人間との関係を再発見するきっかけとなるのです。

均衡の崩壊は、またしても禁忌である不死の魔法と関わっていました。

竜と人間とは、もともとはひとつの種族だったのですが、竜が自由を、人間が土地とくびきを選び、人間と竜は、東に西に住み分かれるようになったのです。

しかし、アーキペラゴの人々は、竜のものであったはずの自由を得るために、つまり永遠に生きるために、魔法で「永遠に生きる国=死者の国」をつくったのでした。

このことが、竜を怒らせ、均衡がくずれる原因となったのです。


そうして、死とは何か、永遠の命とは何なのかを、レバンネンやテナー、ハンノキたちは探っていきます。

アーキペラゴの人々は、死後、石垣のむこうで永遠に生き続け、カルカド帝国の人は、生まれ変わることによって永遠に生き続けるという、テナーが感じた生死観の違いのなぞも、竜と人間の関係が明かされていくにしたがい、解かれていきます。

石垣むこうの死後の世界は、本当の死ではなく、また永遠の命でもない、魔法で切り取られた竜の領域だったのです。

死者たちが、ハンノキに求めていたのは、安らかな本当の死でした。

石垣がなくなったとき、魔法によって生と死をコントロールしていたアースシーの人々が、本当の死を取り戻し、風さえ吹かなかった死後の世界にも風が吹いたのです。


テハヌーは、竜と人間をつなぐ役割をもっていたのかもしれません・・・。


                <完>

「ゲド戦記」全6冊

映画で、無理やり、いきなり竜になったテルー・・・
原作を読んでない方にとっては、最大の疑問点だったようですが、少しは理由をわかっていただけたら幸いです







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最終更新日  2006年09月09日 16時00分11秒
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はい、わかりました。  
べつ子。  さん
なんとなくストーリーがつかめました。ありがとうございました。
こんなにややこしい物語を2時間に収めようというのが、そもそも間違ってますね。
3部作位にじっくり作るとか、いっそTVかOAVでシリーズ化した方が良かったのに…
なんて、見る側は言いたい放題ですね。

ジブリさん原作者からのオファーの意味を、(過去に自分達からのオファーを断られたのを踏まえて)
きちんと考えたのかな…今後が心配です。 (2006年09月09日 16時32分13秒)

Re:はい、わかりました。(09/09)  
wasiko  さん
べつ子。さん
>なんとなくストーリーがつかめました。ありがとうございました。
>こんなにややこしい物語を2時間に収めようというのが、そもそも間違ってますね。
>3部作位にじっくり作るとか、いっそTVかOAVでシリーズ化した方が良かったのに…
>なんて、見る側は言いたい放題ですね。
>
3部作にして、丁寧に描いて欲しかったと私も思います。
>ジブリさん原作者からのオファーの意味を、(過去に自分達からのオファーを断られたのを踏まえて)
>きちんと考えたのかな…今後が心配です。

心配ですよね。これからは、ジブリだからというだけでは、原作者がイエスとは簡単に言わない気がしますし、ジブリだからといって私も、必ず映画館で観なきゃ!とは思わなくなりましたもの・・・。 (2006年09月09日 21時51分08秒)

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