わたしのブログ

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明大文プロの「オセロー」 を観た!

 明治大学文化プロジェクト   「オセロー」    2007年11月11日(日)  

「オセロー」を観た!


 いよいよ、その日が来た。

 総勢8人で会場入りしたら、宣伝しておいた地元の4人連れと出会った。


チラシミニ

 とにかく、セリフの多さに驚いた。さすが、シェイクスピアだ。

 テレビドラマや映画に慣らされた現代人には、ある種の覚悟が要った。

 でも、セリフに引き込まれていくうちに、それもいつの間にか消えていた。

 休憩を挟んだ前半部分で、完全にイヤゴーの演技に圧倒された。

 この劇の主役はイヤゴーかと思った。

 外向きの誠実で正直な彼と、

 嫉妬と野望がとぐろを巻く冷酷無慈悲な反逆者の内面。

 まるでオセロ(こちらはゲームの)のコマの表裏のように

 目まぐるしく人格を使い分ける役柄の面白さ。

 ロダリーゴーと絡み合う、敏捷な動きも光っていた。

 この役なくしては、何も始まらないのだと思わせる。

 オセローの平安な心に火をつける、放火魔のような役どころが余りにも見事で

 完全に圧倒された。


 ところが、後半、イヤゴーの悪事が暴かれた途端に

 そして、オセローがおのれの愚かさを知るや否や

 完全に主役の座はオセローに戻ってしまう(本当に不思議にも!)。

 おのれの愚かさを知った人間は、やはり知らない人間よりも賢者に見える。

 その嘆きは本当の人間の内奥の叫びであり

 心底観る者の心をつかんでしまうのだ。

 演技もスケールが大きく安定感があった。

07.11.11オセローこれ.gif

11月11日(日)「オセロー」終了後の舞台




初めて、明治大学の文化プロジェクト、シェイクスピア公演を観て

 学生たちが持っている一人ひとりの力の結集が

 このような大舞台を成功させたことに驚く。

 勉強したり、試験を受けたり、バイトをしたりしながら

 こんなことまでできるなんて!

 「ここまでやるの!」と、つくづく驚いている。

 それに、この「オセロー」、プロとどこが違うのだろうか。

 ここまでやってしまうと、プロと言われる人たちには、脅威ではないのだろうか。


 ロダリーゴもいい味を出していたし、姪はキャシオーがいいと言っていた。

 息子はやっぱり、デズデモーナ、エミリア、ビアンカに注目していたようだ。

 私は、大男(に見える)オセローの涙に泣かされ

 「柳の歌」の透明な声に泣かされた。

 悲劇はやはり、観客の涙を奪ったら成功といえるのだろう!

 セットもシンプルで良かったし

 ときどきかすかに流れる音楽の、控え目な使い方が最高だった。

 何よりも、シェイクスピアの濃厚な言葉に

 時空を超えて、しっかりと耳を傾けることができた。

 あっという間の3時間半だった!


 あの舞台が、もう一度観たい!


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