夕焼け
今一番ときめくのは、きれいな夕焼けを見るとき。
11月18日の午後４時半頃は
雨雲と対峙するかのように西の空が燃えだした。
天上のだれかのメッセージのような
荘厳な夕焼けだった。
カメラを閉じ、夕焼けに背を向けて10歩ぐらい歩いたときだ。
背後から強く引き止めるものがあった。
自分の頭上の雲がどんどん赤らんできた。
もう一度、振り向くと、再びカメラを構えずにはおれなくなった。
数秒単位で、どんどん空が動いていく。
さっきは影のように見えた黒いシルエットの後ろから
夕陽がめらめらと燃えていた。
撮っても、撮っても、夕焼けは美しくなる。
今日の撮影は、遂に電池切れで終わった。
これが、今日のラストシャッターだ！
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