パパ


パパ 生まれてから一度だって
誰かにそう呼んだことは無い

今日 ある子供が大声でパパと叫んでいた
そしてその姿を見ながら母親が微笑む そして僕も微笑む・・

パパ 名前も顔も温もりも知らない・・

あなたは僕を抱いてくれた事はある?
オムツを替えてくれたことはあった?
ミルクを与えてくれた事はあった?

あなたには本当の家族が有った
僕の母ではなく 本当の妻がいた 別の子供がいた・・

母親が悪い? ううん あなたが悪い あなたの意思だったんだ
あなたのせいで僕たちは暗黒の日々だった

パパ あなたは死んだの?生きてるの?
何歳になったの?あなたは冷たかった?優しかった?
偉そうだった?温かかった?どんな声だった?
どんな人だった?どんな・・どんな・・

一生知らない パパと言う存在

幼い頃からずっと目を逸らしていたんだ

パパなどいらない・・パパなど知らない・・
それが僕の運命・・恋しくなんて無い・・
寂しくなんてない・・悲しくなんてなかった・・

ただ・・あなたを許せる日は来る?

パパ あなたは僕を心に映したことはあるの?
僕に何かを買ってくれたことはあるの?


サヨナラ パパ もう30年前に呟いた言葉・・

一度もあなたに会いたいって思ったこと 本当に無かった・・

ここで本当のサヨナラ・・


サヨナラ 記憶にない 僕の本当のパパ・・


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