イルカの話 2





イルカの話 その2





イルカの能力についてはずい分と研究が重ねられていますが、

ときに私たちの知識や想像を超えていると思えることがあります。



あるアメリカ人の中年男性が海に入ろうと、ボートの階段を降りているとき、

腰まで海に入ると、一頭のイルカが飛ぶように泳いできて、男性の背中にピタッとつきました。

初めは男性も喜んでいたのですが、次の瞬間、顔色が変わりました。

イルカは男性の後ろにずっと留まって、

ひたすらクリックと言われる超音波を男性の背中に当てていたようです。

このクリックは、イルカのエコ・ロケーションに使われるもので、

イルカはこの超音波を発して、物体に反響して返ってくる音を聞き取って、

その物体をレントゲンで見るように把握することができます。

イルカは人間には聞き取れない何倍もの範囲の周波数を使いこなすのですが、

このクリックは、強く発すると魚を失神させるほどの威力があります。

どうやらこのイルカは、オジサンの背中にかなりの強さのクリックを発したようです。

オジサンは腰にブルブルと振動を当てられ、気味悪くなってボートに上がりました。

それを見ていた認知心理学者が、「もしかして何か持病をお持ちですか?」と聞いたところ、

オジサンはポカ~ンとしながら、「あ、イヤ、実は結石があります」と答えました。


Dolphin06
(写真: Donald Tipton)



「イルカには結石が分かる」…?

確かにイルカには、エコ・ロケーションでそのくらいのモノが見える能力はあります。

でも、体内の小さな塊を見て、なぜ、しばらく留まるほどの関心を持ったのか…?

… 「体に悪いもの」という認識ができるのか?

で、そもそも、そこに留まって強烈なクリックを当てて、何をしようとしていたのか…?

… まさか「治そう」って思ったわけじゃない… よね?

何とも言えません。言いたいけど、言えません。






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