不登校との出会い 1





不登校との出会い その1





イルカを始めた1年目から、

不登校の子供たちの支援をしている団体から問い合わせが入るようになりました。

1997年当時はちょうど不登校が急激に増え始めた頃で、

企業社会にいてそんなコトさえ知らなかったボクは、

不登校について調べたり、実際に子供たちと話してみて、その実態にビックリしました。

「これは、まだまだ増えていく…」

日本のいろんな状況を考えると、こうした問題が起きて当然だと、ある意味、納得できることでもありました。



「学校に行かない」のは問題じゃない。

でも、「出会いが少ない」のは問題。



ボクはそう思います。

人だけでなく、場所、知識、経験、とにかく新しいことに接する機会が少ないのは、

人としての成長に大きなハンデになると思います。

しかし、その「新しいこと」に接するのは、勇気のいることです。

「勇気」「自信」というもののエネルギーの源は、それまでに積み重ねた「成功体験」です。

不登校の子供たちの中には、この成功経験の少ない子供たちが非常に多いと気づきました。


kids06s


子供たちは、社会の鏡です。

不登校は、「子供たちのせい」ではありません。

また昨今、イギリスからNEETという言葉が入ってきました。

Not in Education, Employment, or Training

学校にも会社にも属さず、技術訓練をしているわけでもない人たちです。

いわゆる「引きこもり」です。

厚生労働省の発表で65万人。総務省の発表で85万人。(平成15年)

「数えたくない人」と「数えたい人」で数え方が違うだけですが、

不登校に取り組む教育業界では100万人を超えるというのが通説です。

不登校や「ニート」現象は、日本の社会に「このままじゃダメだ!」という課題を突きつけています。

日本の社会に「心の成長」を求めています。


kids08s


不登校の子供たちに対して、イルカのプログラムを通して何かできることがないか?

ボクはもともと教育という分野に興味がありました。

でも、学校の先生になろうとは一度も思ったことがありませんでした。

基本的に、学校の先生というものが嫌いです。

だからある意味、不登校の子どもたちを応援したい気持ちがあったんです。

2年目から、日本の子供たちだけを対象とした「イルカと泳ぐエコ・キャンプ」をスタートさせました。



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