I.N.A.:例えば「HURRY GO ROUND」だとベースはCHIROLYNでドラムはJOEっていう話をしてたし…あといろんな人に会うたびに「俺も手伝わせてくれ」とか「何か力になることはない?」って言われて、それこそその人達を全員呼んできたらエライことになってしまう状況でもあったんですよ(笑)。だからほんとに”hide with Spread Beaver“の中で作り上げようっていうのと、Pataにも手伝ってもらったのは、やっぱりhideくんのギターのフレーズを世の中で一番多く彼は弾いてるわけじゃないですか。だからどうしてもPataには手伝ってもらいたかった。
D.I.E.:そうですね。どうも甘え症なんでね、甘える保険みたいな場所があるとダメなんですよ。実はスプレッド・ビーバーになった時点で、もしもhideちゃんが「スプレッド・ビーバーをちゃんとしたバンドにするから一緒にやろうぜ」って言ったら、その時点で「俺、やる!」って言うぐらい、いつでもその言葉を待っていたような節があったりするんです。そのスタンスをもっと自分からhideちゃんに見せていれば良かったななんて思ったりもして…だから、hideちゃんがいなくなって、自分がやりたいと思ってることに突き進むべきだなって思ったところもありますね。俺はスプレッド・ビーバーにも賭けているところがあって、今回のツアーだけじゃなくても、メンバーと次につながる何かが見いだせればいいなって。スプレッド・ビーバーでも”KIYOSHI with Spread Beaver“や”I.N.A. with Spread Beaver“みたいな、いろんな形ができたらいいなって思うし、CHIROLYNが最近アコースティックばっかりでライブをやったりしているけど、あれをI.N.A.ちゃんがプロデュースして、みんなでやったら全然違うものができると思うし、そういうことにもすごく興味があったりするんですよね。