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肥満と戦う

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人間だけが肥満しています。何をどう食べたらよいかは遺伝子が一番よく知っています。肥満した元気な高齢者がいないように肥満は最大の健康阻害要因です。体脂肪だけを減らす正しいダイエットに努力したいと願うあなただけを支援いたします。
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男女を問わず、誰もが何かしらのダイエットの経験があるのではないだろうか。肥満は摂取カロリーが消費カロリーを超過し、その分が脂肪として貯えられて起きる。だから摂取カロリーを減らし、消費カロリーを上げれば人間はやせる。食べずに運動、ダイエットはこれに尽きる。

▼薬でダイエット! 脂肪細胞を殺す薬

とはいえ食べないのは辛い。以前、断食したことがあり、4日間水とお茶だけで過ごした。その間に体重こそ3キロ落ちたが、非常に辛かった。何が辛いといってすることがないのだ。何時間も時間があまる。普段どれだけ食べることに時間をとられているのか、よくわかった。しかも時間ができたから、何かやれるかといえば、何もできない。あまりの空腹に一日中、料理本を読んでいる始末である。

5日目の朝、もう限界だと氷砂糖をなめた。なめた瞬間、雲を突き抜けたように視界が広がった。台所が光り輝いた。食べることは喜びである。これを止めることは難しい。

サプリメント大国のアメリカでは、この止め難い食欲を止めてしまう抗肥満薬が販売されている。脳に働きかけ、食欲そのものを抑制するのだ。「オベスタット」や「リダクティル」が代表だ。

肥満の原因となる脂肪の吸収を抑える薬もある。脂肪分解酵素のリパーゼの働きを抑制する。「ゼニカル」がその代表だ。服用すると約30%の脂肪が吸収されずに排出される。

さらに現在開発中の新薬は発想がまったく違う。脂肪細胞そのものを殺してしまうのだ。特殊なペプチド(アミノ酸の集まり)を使って、脂肪細胞に血液を送る血管だけを塞いでしまう。血液が流れなくなった脂肪細胞はほどなく死滅し、その分体重も減るのだ。マウスでの実験では、体重が通常のマウスの2倍もある肥満マウスに新薬を投与した。するとほぼ1カ月で肥満マウスの体重は標準に戻ったという。


▼脂肪はそれ自体が毒を出す
目の敵にされる肥満だが、その何が悪いのか。最近の研究では単なる脂肪の保存役と思われていた脂肪細胞が、実は人体最大の内分泌器官であることがわかりつつある。脂肪細胞からは他の器官に影響する生化学物質が分泌されており、その量は脂肪細胞の数に比例する。肥満すればするだけ分泌する生化学物質の量は増え、それは人体に悪影響を及ぼす。

たとえば心臓の疾患だ。今までも肥満は心臓に悪いとされてきた。体重が増えるとその分だけ血管は余分に必要になる。伸びた血管に血液を送るため、心臓には過負荷がかかり、血圧が上がる。高血圧が原因で心不全や心臓発作が起きる。

だがそれ以上に脂肪細胞そのものが心臓に悪影響を与えているという。脂肪細胞からは血管を収縮させるアンギオテンシノーゲンが分泌されており、これが高血圧の原因となるのだ。また炎症の原因となるタンパク質も分泌、血管にダメージを与え、心臓発作の最後の一撃となる。脂肪を溜め込んだ脂肪細胞は、脂肪の吸収を抑えるため、血管中に脂肪を染み出させてこれ以上の摂取ができない生化学的な信号とする。しかしこの脂肪は血管を通って心臓にも達する。心臓の筋肉に脂肪が貼りつき、うっ血性心不全が引き起こされることもある。

肥満を防ぐにはどうすればいいか。イギリスで行われた調査によると体重増加と睡眠時間には相関関係があるらしい。睡眠中に分泌されるレプチンという物質は食欲を抑制する働きがある。睡眠時間が減るとレプチンの分泌量が不十分となるため、食欲が抑えられず食べ過ぎてしまうのだ。睡眠時間が6時間以下の人には顕著な体重増加が見られたというから、太っている人はよく寝るようにした方がいい。

早食いも良くない。国立健康・栄養研究所によると早食いの人ほど体重が多いことが判明した。早食いの人は遅い人に比べて摂取カロリーが多く、食物繊維の量は少ない。食物繊維が少ないということは、柔らかい食べやすいものを中心に食べているということだ。ゆっくり噛む必要がなく、食べ過ぎてしまう。だから太る。

よく寝てよく噛んで食べるとは昔からの健康法。ごく普通の暮らしをしていれば太らない。それができない人は東洋の知恵、お茶かお酒だ。

日本茶には脂肪の代謝を促す話題のカテキンがいっぱいだ。抹茶や玉露のような濃いお茶を一日一杯飲むだけでご飯を一杯程度減らしたのと同等の効果がある。一方韓国で開発された薬用酒「少少笑(ソソソ)」は代謝を促進させ、高カロリー食を摂っても体重を抑えるダイエット酒だ。開発した金教授の漢方薬研究所で販売されている。

ダイエットは人類最後の冒険だと言ったエッセイストがいた。人類最後は大げさだが、たしかにダイエットは冒険である。そうでなくてはなぜこんなに苦労しなければならないのか。太るのは簡単だが、やせるのは大変なのだ。


人間だけが肥満しています。何をどう食べたらよいかは遺伝子が一番よく知っています。肥満した元気な高齢者がいないように肥満は最大の健康阻害要因です。体脂肪だけを減らす正しいダイエットに努力したいと願うあなただけを支援いたします。
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