CSI :Miami Files Annex

Law & Order: S.V.U. 2　#29 Asunder

激しい夫婦げんかで近所にも有名なDV夫婦の妻が、夫にレイプされたと訴えてくる。お互い口汚く罵り合い、正に血を見るほどの喧嘩でとにかくこの２人は尋常じゃない。普段はパトロールの警官も様子を見ているくらい。
SVUが手を出そうとすると、DV夫がなんと殺人課の刑事で、捜査しようとしたステイブラーに対して部下の刑事たちは対抗心丸出し、仕事での協力をもうしないと脅しをかける。また、内部捜査局を使って圧力をかけ、クレイゲンにも上層部から直接待ったがかかる。
マンチが妻の言い分を聞くが、きっかけは不幸なことから夫婦の間が上手く行かなくなったという。しかしかっとなって切れやすく自分自身も暴力的な妻の言うことは一貫しない。
夫を訴えたかと思うとそれを取り下げ、逆に夫の方から妻が暴力行為で訴えられ逮捕される。そしてその妻の保釈金を払ったのは夫で、家に戻り妻に詫びたらしく、妻は夫が浮気をするなど許せなかったが、判ってもらえたのでもう許すから訴えないと態度を変える。妻はどんなに酷い目にあっても夫を愛しているのだから別れられないと言う。裁判長は夫婦間の行為の線引きはできないと無罪を言い渡す…
妻の心境が微妙でDV問題の奥深さが出ていました。最後も愛し合っているようなところを見せていたし、彼女の心の中は複雑です。
夫婦間のレイプやDVについては、このエピソードの頃と比べて現在ではもっと明確に司法が手を下すようになっているのではないかと思うのですが、どうなのでしょう。
SVUは始めはキャボット検事補次第だとしていましたが、彼女はDVが大陪審で取り上げられたことがないので乗り気でない。それは相手が夫が警察官だからというわけでもなく、内部調査局にも公平を貫く態度を見せました。そこはクレイゲンも「さすが」という顔をしていましたね。
しかし、型どおり罪状認否手続きで却下された後、夫が妻を逆に暴力行為で起訴し、その後夫が妻に謝罪したと聞いて、キャボットは改めて夫を起訴することにしていました。
謝罪こそが証拠だということで「これなら勝てる」。その辺はいつもの駆け引きですね、彼女もやはり負ける勝負はしたくないらしい。

Ｂプロットでは、聴聞会のジェフリーズに下された決定が不服で、その扱いを不満に思ったジェフリーズが雇用差別で市を訴える。ここでもまたグレイゲンが間に挟まって、なだめ役に回っていました。この人何かにつけて辛いですね。
結局、彼女はクレイゲンにも信頼を失い、警官を辞職してしまったようです。そしてこの後ERへ？（笑）

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