観念を解き放つ100の質問



観念を解き放つ100の質問

「はじめまして。名前はなんと言うんですか?」

   ageha。

「自分では何歳だと思ってますか?」

   16歳。

「男と女どっち好きですか?」

   どっちも嫌い。

「最近面白い事あった?」

   ないよ。全然。

「かくれんぼする夢見たらドキドキしすぎて
 精神的に疲れちゃったんですよ。起きたら」

   へぇ。

「夢って訳わかんないすよね」

   うん。

「じゃあ将来の夢とかあります?」

   ないよ。

「普通無いですよねぇ、そんなの」

   そう?あたしはないけどね。

「働いてるんですか?学生?」

   無職。高校辞めちゃったから。

「腹減りません?何食べます?」

   いらない。

「何か間違ってるって感じる事あるでしょ?」

   うーん・・・。

「僕は教育が間違ってると思うんす」

   ほーん。

「あと戦争ね」

   うん。

「嘘だけど」

   ・・・。

「ニュース見てて怒った事あります?」

   あるかも。

「僕はいっつもですよ」

   へぇ。

「馬鹿とか思ったでしょ今」

   別に。

「まぁいいけど」

   うん。

「どんな奴が馬鹿だと思う?」

   あたしよりわかってない奴。いろんなことが。あたしを否定する奴も。

「じゃあ頭良いと思う人はどんな?」

   あたしよりわかってる人。

「じゃああなたも馬鹿の方でしょ」

   どうなんだろうね。でも自分が基準だから、答えようがないや。あたしは馬鹿だけどね。

「頭良い人の例言ったから」

   あぁ、そっか。なるほど。そうだね。

「もしかしてこの程度でも失礼だとか思う方ですか?」

   いや、別に。

「おもしろい人ですね」

   全然。

「馬鹿って言葉に反応する人は大抵馬鹿なんだって」

   へぇ。

「つーかこの言葉使う時点で終わってるよねぇ」

   なんで?

「でも馬鹿って羨ましくなりませんか?」

   全然。

「なんかねぇ」

   そう?

「生きてる!って感じだよ。なんか」

   全然思わない。自分が思う「馬鹿」のことなら。

「僕はなりたくないけどね」

   あたしもなりたくないよ。

「結構固定観念に縛られてる方でしょ。なんか」

   自分としては、縛られてないと思うんだけど。あ、自分の観念に縛られてるっていうのはあるかもしれないけど。

「これは駄目とかこれはするべきとか言うでしょ」

   言わないって。そういう人間きらいだし。

「それって全部状況によって変わるもんですよ?」

   だから言わないって言ってんじゃん。

「ダセェと思わないの?その考え方」

   だぁかぁらぁ!

「じゃあカッコイイってどういう人よ」

   えぇ?んーーー・・・・わかんない。

「だからそれも状況次第だってば」

   はぁ?

「あなたの半径30センチの範囲だけで有効なの」

   なにそれ。

「それは本当にあなたの考えなの?」

   あたしなんにも言ってないよ?

「どうせ誰かのをアレンジしただけでしょ」

   なんも言ってないって。

「まぁそれしか無いんだけどさ」

   えぇ?

「でもあなたは良い奴だよ」

   なにそれ。

「この対話を続けてるんだから」

   うーん・・・。

「普通嫌だったら止めるもん」

   あぁ、まぁそうかもね。

「まぁこれ読んでやらないって選択がすでに痛いけど」

   あはは。

「だって突かれたくない箇所があるって事でしょ」

   うーん・・・。

「ある意味サディストはやらないかも」

   そう?

「やってもすげぇ攻撃的とか」

   んー・・・。

「誰に言ってんだっつーか」

   うん。

「自分自身に言ってるって事すらわかってない」

   ふふ。

「結局ゆるい主観しかありえないでしょ。客観は無理で」

   え?

「客観だって自分ならこう見るだろうって時点で主観ね」

   うん。

「その上他人からの負の評価は排除するしね」

   あぁ。

「特に芸術家系の人だと」

   そうなんだ。

「理論的?直感的?」

   両方かも。

「超俺主義じゃないと創作なんてできないよねぇ」

   そうかぁ?そんなことないんじゃないの?

「でもそれだと受手の求める物を提供できないよ」

   お金で動くんじゃないの?

「自分の好きな物押し付けて受け入れられる訳ないよ」

   うん。それはね。

「そうそう。でもそれでいいとは思う」

   うん。

「それで届くと信じちゃってる奴って痛いと思うけど」

   あぁ、なんかね。

「でも羨ましいけどね」

   かもね。

「羨ましいと思う奴ってどんなの?」

   自分の持ちたいモノ既に持ってる人とか。

「そうじゃなくて本当に羨ましいって思う奴は?」

   本当に羨ましいって思ってるよ。

「じゃあもしその部分を獲得しても自分だと言える?」

   あぁ、それはわかんないね。でも、あたしは、「自分」っていう人間が固定されたものだとは思ってないけどね。

「じゃあそれが欠けてるとまだ自分とは言えないの?」

   だから、固定された「自分」は持ってないよ。・・・多分。

「人生は自分探しだとか思ってる?」

   思ってない。 

「幸せそうだね」

   全然幸せじゃないよ。

「見つからない物を探し続けるのは素敵だよ」

   そうかな。

「癒しと一緒」

   それは違うと思うけど。

「永久に解決しないまま温存されるんだから」

   ふうん。

「でもいずれ無益だって気付いたらどうすんの?」

   誰が?

「人生は物語が無いと生きていけない方?」

   え?意味がわかんない。みんな生きてる限り、物語はあるんじゃないの?

「それがウソ物語でも?」

   生きてるのが幻想ってこと?

「空虚でしょ?」

   まぁね。

「いつかしわ寄せが来るよ」

   え?

「現実と空虚のギャップから生じるつけが」

   なんで?

「その時は自分なんてクズだと痛感する瞬間だよ」

   もう既に痛感してるよ。

「生きる価値なんてあると思う?」

   ないね。

「あなたの命の質なんてかなり底辺だよ」

   わかってるよ。

「端的に無意味」

   わかってますって。

「自殺した方が楽だと思う?」

   思う。あ~、でも死後とかどうなるかわかんないよね。

「なんで自殺しないの」

   そんな勇気ないもん。あったらとっくに死んでるわ。

「自殺した奴らは負け犬って事?」

   そんなこと絶対思わない。「自殺した奴らは負け犬」って言う奴らのほうがずっと負け犬でしょ。まぁそんな奴らに何言ったって無駄だろうけどね。向こうもそう思ってるかもしれないけどさ。

「自殺と殺人選ぶとしたらどっち」

   あぁ~、どっちだろ。どっちもする勇気なんかないけど、多分自殺だろうなぁ。

「なんで人殺しちゃいけないんだろうね」

   ね。

「それは違うだろ」

   あんたに共感してんじゃん。

「あなたはどう思うかだよ」

   え?だから共感だよ。

「他人の言葉使って届くと思う?」

   別に使ってないじゃん。

「楽するのが悪い訳じゃないけど今くらい本気で」

   は?

「他人って何だと思う?」

   ん~・・・、なんだろうね。自分以外の人間。そのまんまか。

「僕もそう思うよ」

   うん。

「何か言い残した事もあるでしょ」

   別にないよ。始めから特別言いたい事もなかったし。

「僕に言いたい事は」

   別に。

「僕を怒らすくらいの勢いでほら」

   えぇ~、ないって。

「それがあなたの一番辛い言葉ですよ」

   へ? 

「やっと正直になれたんじゃないですか?」

   なれてないっすよ。

「たまには本気になるのもいいと思いませんか?」

   別にどっちでも。 

「今まで答えた事が経験として蓄積されると思いますか?」

   どうなんでしょう。

「そう思ってる内は駄目だけどね」

   なんで?

「いやぁとにかく楽しかったですよ」

   そう?

「人は誰でも弱さ持ってるなぁってわかって」

   あたし別に弱音出してないよ。




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