With you

With you

1.

その年、私達は町内の班長だった。
翌日、町内行事があるために、また義母の1周忌法要の直前で
用事が控え続けていた。
この日もその前に、子供(小2)の宿題(家の回りの生き物たちの観察記録)のために、
仕事を終えた私と子供で散歩しながら探していた。

夕方6時より数分過ぎて、どこかの会社で何かあるのかな
というような運動会前のような音が聞こえた。
あとから思えば、それはその瞬間の衝撃的××音だった。

家に帰ると自治会長から、明日は100%雨なので町内行事は中止だと。
「班長さん、各家庭に連絡をお願いします」
との事で20件近くある自分の班へ連絡。
夕飯の用意もそこそこに回って歩くのは、時間ばかり過ぎる
と思いTELにて連絡。

いつもなら夕方のニュースを必ず見ている日々。
そんなこんなで逆にTELが鳴った。
母からだった。
「○○さん(夫の名前)は帰ってる?」
「・・・・・?」
「ニュース見てない?テレビ、テレビ!!!」
「・・・・・?」
緊急ニュースを知らせていた。地震の時のようにテロップが…
あとで判った事だが、半径1kmに及ぶほどたくさんの意味で
影響を受けた大事故だった。
自分達は夢中でどんなニュースが流れたかなんて判らないものだ。

いつ電話を切ったのかも判らない。

すぐに携帯に架けてみるが、応答なし。
どこにかければ詳細が判るだろう?と試行錯誤だった。


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