インディー(155)



ほとんどは、マスターの切り盛りのお手伝いと常連のお客さんたちへの顔売りに終始した。


これが、祇園祭りのころになるとガラリと変わって、てんてこまいの忙しさになるのは目に見えていた。

それまでには、なんとか仕事を覚えてしまわなければと思っていた。


京都という町は、商売をやる人間に取っては、本当にありがたい町で、年中なんらかの祭りやイベントがあり、なおかつ観光地として世界に名が売れているので客足がとだえることは、まずなかった。

その中でも木屋町界隈は、若者中心の町で、お店も若者向けの店が多かったが、やはり、観光地京都のネームバリューの恩恵を受けていることは、間違いなかった。


仕事を終えて、自転車に乗って帰る道すがら、着信したメールを見ていたらナオミから、少し重いメールが入っていた。

今日、ヒロトがバイト先に現れ、バイトを終えてからも、ずっとつきまとわれた
と書いてあった。

ともかく、早く帰らなきゃと思い、自転車をこぐスピードを上げた。


(つづく)



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