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1.白き竜の復活






1.白き竜の復活









「もう間に合わない…あの方は未だに眠りについたままだ…」

「仕様がないだろう」

「では、始めるとするか」



各属性の竜王は黙って頷いた
それが竜王会議始まりの合図であった



「今回の議題は、言わずもがな"レジェンズウォー"についてである」



会議進行役の議長である現土属性竜王、"撃砕のタルタルーガ"が何の抑揚も無しに言った
"レジェンズウォー"とは簡単に言うと文明の幕が閉じるときに起こる戦いのことである


「何故に、我々が集ったのかわかっているはずだ」というタルタルーガの問いに対して、各竜王は再び黙って頷いた



「つまり、レジェンズウォーの要になる"指揮者"の決定だろ?」



竜王になってから日の浅い(と言っても二十数年は経過している)、現風属性竜王の"忘却のオメガ"がわかっている、とでも言うように発言した

それに対してタルタルーガは頷き、「では、戦いの要となる"指揮者"を決める…意見のある者は挙手せよ」と言い、会議を進めていく
現水属性竜王、"昂激のスクルージ"が最初に挙手し言った



「先刻も言ったとおり、あの方…つまり、前々回の指揮者は不可能だ」



そして、彼は更に「今は深き眠りについている…いつ復活なさるかは、未定だ」と付け加えた


すると、今度は現火属性竜王である"爆炎のジェクト"が手を挙げた



「……では、前回の"指揮者"、シロンではどうだ?」



その意見に対し、「適任だと思う。あいつもあの方と同じ族出身だ」オメガは同意を示す
スクルージも「右に同じ」と続けて言った



「そうだな…。では、この度の"指揮者"は同族出身の…シロンでいいな」



タルタルーガの確認に各属性竜王一同は無言で頷いた






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その金色の短い髪を風に揺らし、意思の強そうな茶色がかった金色の瞳を持ったその─一見すると少年と思われがちな風貌の─少女は目の前に立つ、自分より大きな白い竜に圧倒されかけていた



「!」

「お前が俺のサーガか?」



その竜は真っ直ぐな目で少女を見つめる



「…?」

「…俺はお前が具現化したレジェンズだ。その手に持ってる黒いのが証拠だ」

「これは、父上が!」

「んなことどうでもいいんだよ。今から俺とお前は運命共同体だ。



 よろしくな、サーガ」






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