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2024年07月01日
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カテゴリ: ワインいろいろ



インポーターは正直褒め過ぎ感があり、筆が滑っている記述もありますが、値段を軽く超える味わいであることは間違いなさそうです。


ピノ・ノワールが話題の、ニュージーランドのブラックエステート。定例のワイン会で飲ませてもらいましたが、確かに旧世界よりの味わいで、コスパよし。ベーシックなピノも購入したのですが、まずはリースリングから。スクリューキャップ。

開けたては還元香。すぐに消えると、かなり強めのぺトロール香。黄柑橘のコンフィチュール、ハーバルな要素は控えめで、軽いミネラル感もあり、酸も綺麗。やや肉付きはいいのですが、これもまた旧世界よりのリースリングでした。


続いてピノも飲んでみました。ベーシックなトレブル。

ワイン仲間のIさんが、スタンダードでも充分美味しいと言っていましたが、なるほど旨い! 開けたては、ニュージーのピノによくあるアセロラ系の赤系果実の香り。ですがすぐに、全房らしい梗由来の香ばしさと旨みがグッと出てきて、濃度控えめのボディと相まって、人気が出るのも納得。

ネットで見たらすでに値上がりが始まっていて、買った時より2割ほど上がっていましたが、まだまだコスパのよいピノだと思いました。確かに旧世界よりの味わいで、ブル愛好家の家飲みデイリーに良いのかもしれません。やや酸は太いですが^^

月イチ、4人でのワイン会。今回は、秘蔵のワインを持っている街のそば屋で鱧鍋。今回、1本は店主にねだって何か出してもらおうということで、それならとIさんが泡、白、赤を持参してくれることに。


泡は、フレール・ミニョンの新キュヴェ。GCクラマンの2017年。レモンのコンフィチュールのようなアフター。Iさん曰く、この造り手は「ちょい甘みを足したサヴァール」。


白は、香りで「ボワソン!」と断定したのですが、ピエール・イヴ・コラン・モレでした。

今や遠いところに行ってしまった造り手。ほんの少し前までは、サントーバン1級までは家飲みの範囲でしたが、いやはや……。

ただこの村名の美味しいこと。そして香りは、例の胡麻と麦。まあ高くなるでしょう、コレは。昔はここまでの芳香ではなかった気がするので、何かを会得したのでしょうね。


赤は、ジャイアント・ステップのピノ。こちらは香りがオセアニアでした。

先日のブラック・エステートと同様、旧世界に近づいた味なのですが、酸の太さが、ブルゴーニュに嵌ってしまった人には踏み絵になりそうです。


そして「穏当な値段の赤」のリクエストで出てきたのが、10Rのコレ。木村農園の葡萄、ココファームワイナリーのプロデュースだそう。

これ、エチケットを見ても買わないと思うのですが、一同絶賛の、唾液腺を刺激する小さな赤系果実のきれいな酸と果実味。ブラインドなら、一流のシャンボール系の造り手のACブル。

日本はワインにおいて、新世界にして細い酸が出せる希少な国なのかもしれません。


シャルル・ジョゲのシノン・ルージュ。

これもまた青いニュアンスはなく、酸も綺麗。なのですが、先に飲んだ別の造り手のシノン・ルージュと同じく、果実味がさして赤くはありません。黒いわけではないのですが、芳香控えめで、ボルドー右岸の下位互換……。

ロワールのカベフラがいいかもと思ったきっかけは、昨年末と今年飲んだフィリップ・デルメという造り手のVdFだったのですが、あちらはセミマセラシオンのビオ。通常醸造だとクロ・ルジャールみたいな例外は別として、自分が想定した味わいにはならないかも。まああとは、シノンというアペラシオンはやや角張った味の印象なので、ソミュールだったりすると、また違うのかもしれません。


コート・ドーセール・ルージュ。ドメーヌ・プティジャンという、シャブリ近郊の造り手。最近よく行くビストロのワインリストから。

果実は充分熟しているようですが、とてもスレンダーな酒質で、小粒のフランボワーズの酸と。強めのキリメリジャン由来のミネラル。最新ヴィンテージでも温暖化の影響は感じませんから、昔はさらにタイトだったのかもしれません。

でもこういう赤系オンリーの果実味の赤だと、魚でも肉でも野菜でも、たいていのものに寄り添ってくれるから、オンリストされているとありがたい赤です。




22年前に通ったワインスクールのクラス会。

ユーグ・ゴドメのミレジム2012を持参したのですが、ウーリエの新しいキュヴェと比較して飲むことになって、面白かったです。

ゴドメはシャルドネ60、ピノ40でノンドゼ。ウーリエは、シャルドネ、ピノ、ムニエが1/3ずつで、1グラムのドサージュ。

前者より後者のほうがが赤ぶどうが強く感じられ、わずかなドサージュによる近づきやすい味わいになっている気がします。前者は、少しタイトでスレンダー。ぶどうの質の高さを感じますが、逆にウーリエの醸造技術の高さも味わいに出ている気がしました。

ほかに白1本、赤4本も飲んだのですが、例によって撮影しておらず、ほかの参加者からいただいたら、またインプレッションを書いてみようかと思います。

6月は、カベルネ・フランとシュナン・ブランを飲み進める気がしていましたが、その気になれずに早くも頓挫。カベルネ・フランは、やはり味筋はカベルネ系だった気がします。とはいえ、まだ手持ちがあるので、また飲みたいと思います。

現状、自分の好みの中での明らかな「味わい>価格」は、キャンティ・クラシコとモーゼル。リースリングの辛口です。

あと周回遅れも甚だしいのですが、ここにきて日本ワインへの関心が始まりました。今年、6月末までにちょうど100本ワインを購入しましたが、最後の3本は日本のピノ・ノワール、木村農園のぶどうのものでした。






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最終更新日  2024年07月01日 12時00分19秒
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