独り言祭り

独り言祭り

2005/04/21
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カテゴリ: 独り言
ところで、もう本当に日本はダメなのだろうか。1100兆円もの借金を返すことは本当に不可能なのだろうか。俺も可能性はあると思いたい。しかし、今の日本では間違いなく無理なのだ。

江戸幕府の末期と今の政府の財政状況はある意味で酷似している。中央政府である江戸幕府も、地方自治体である諸藩も、その末期には借金がかさんで財政破綻したわけだが、最後のころになると「100年返済」などというとんでもない長期の借金を豪商に依頼していたのだ。

100年返済とはもう返済されている本人は生きているわけがなく、子供、孫の代に返済がなされるということになる。国家は人の寿命よりは長いが、それでも100年返済などではお話にならない。「100年返済」と言った瞬間に「もうこの政権は終わったな」と思われることは間違いない。

ではもし、100年返済が認められたとしたらどうだろう。今の日本の世界での位置づけ、あるいは民間企業の経済力を考えれば、100年くらいのスパンならもしかしたら世界は待ってくれるかもしれない。

とろこが、実際に返していけるかどうかということになれば、それは相当に微妙だ。

大体国債は金利5%であるから、5%で計算する。元金を1000兆円と単純化してみよう。100年の間につく金利は現金のざっと50倍、つまり5京ということになる。本当はもっと細かい計算式になるのだが、この際どうでもいい。

ところで、京という単位は兆の1万倍の単位である。京などという単位は途方もなさすぎてこれが6京だろうが4京だろうが、どうでもよくなる。つまりどうやったらそれを返せるかという話ではなくなる。


それでも、というのならもっと極端な話をしよう。こうなったら国に金利もすべて勘弁してあげよう。もし、金利が0になれば話は簡単だ。1100兆円を100で割ればいい。すなわち、毎年11兆円を返せばいいという計算になる。

これならどうにか返せそうだ。



なぜなら、返済は11兆円だけではすまないからだ。今現在、毎年増えていく国の借金が60兆円ある。しかも、今後100年間は日本の人口は間違いなく減り続ける。ということは、税収は減り続けることになる。

収入は毎年減るなかで、今ある1100兆円を返しつつ、毎年増える借金もあわせて返していかなければならなくなる。どう考えても借金は一向に減りっこないのである。

ただ単純に計算しても11兆円プラス60兆円で71兆円となり、ほぼ現在の国の予算である80兆円近くになる。つまり、国家をなくす以外に返すことはできないのである。

もし、これらの借金を返す可能性があるとしたなら、それは「消費税の大増税」しかない。欧米では消費税は20%くらいあるのだが、日本も最低でも20%、本当は40%くらいはほしいところだ。

しかし、小泉首相は「私が任期の間は消費税は絶対にあげない」といっている。これは、「俺は国家をつぶすぞ」といっているようなものだ。

今日は借金がとうてい返せないものだということを確認してもらった。

明日は「なぜ俺が2007年から日本国崩壊シナリオが始まると考えているか」について言及してみようと思う。






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Last updated  2005/04/21 07:16:53 AM
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海のくまさん@ チン型取られちゃったw <small> <a href="http://onaona.mogmog…
とし@ Re:日本崩壊後の世界(04/04) 間違いなく、2010年には、完全に変化…
金ちゃん@ Re:日本崩壊後の世界(04/04) ん~~~~ たしかに、最悪のシナリオとして…
金ちゃん@ 続・日本崩壊後の世界 まあ、最悪のシナリオのケースを辿れば、 …
secky@ 何があったかわからないけど なんか面白い展開になってるね。 まぁ…

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