ソムリエが贈る、プレゼントワイン

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イタリア・カンパーニャ編

■■■ ワインの基礎知識&デイリーワイン的オススメワイン~イタリア・カンパーニャ編 ■■■
* 各国ワインの基礎知識と私個人の勝手なデイリーワイン的考察を紹介します *

デイリーワイン的オススメワイン
南イタリアの個性的な地ブドウ、
アリアニコを堪能する


カンパーニャ州は、ナポリを州都に持つ州。
スパゲッティやピッツァの故郷です。
「陽気なイタリア人」のイメージは、まさにこの南イタリア・カンパーニャの人たちのことではないかと思います。

ナポリの雑踏、ガラクタ市で売り物の楽器を弾いて歌ったり、 どうみても使えないようなものを笑顔で売る商人?たち。
ちょっと泥臭い感じだけど、味があっていいような、そんな感じがします。

カンパーニャの代表的なブドウ、アリアニコもまさにそんな印象。
決して洗練されていないし、強い日差しをたっぷり浴びたその味は濃厚でちょっと泥臭い感じ。
(もちろん、高級品はしっかり洗練されてますが) 最も有名なデイリー価格帯ワインは、 キリストの涙 という名前の 「ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェズービオ

これになちょっとした逸話があって、ナポリはかつて悪魔が天国から盗んできた町で、町は悪行で溢れるすさんだ状態になっていました。
(今でも悪行があふれているかも??)

そんななか、キリストがこの様子をヴェズーヴィオ火山から眺め、あまりの悲しさに涙を流してところ、涙が落ちた場所から葡萄の木が生え、それでワインを作ったら大変おいしいワインができたというのです。
それ以来この地で作られるワインが「キリストの涙」と呼ばれるようになったとか。

そんな「ラクリマ・クリスティ」は赤白、両方ありますが、赤のほうはトマトソースのパスタなんかには、相性ぴったり。
「今日はちょっと変わったワインが飲みたいな」という時には、 そんな期待にきっとこたえてくれると思いますよ。

アリアニコやラクリマ・クリスティを探してみる?




■■■ カンパーニャの基礎知識 ■■■
* 【主要品種:赤】アリアニコ、
【主要品種:白】グレーコ、フィアーノ
*

カンパーニャでは、古代ギリシャから伝わった品種を、 伝統的にずっと作り続けています。

火山質の土壌と南イタリアの強い太陽でできるワインは、赤・白ともにややもすると「ちょっと重い」「厚ぼったい」「洗練されていない」という印象をうけがち。

でも洗練されたワインも出てきていますし、むしろそんな一面こそを「南イタリアならではの味」と楽しむのがいいかもしれません。

DOCGは、カンパーニャの代表的な長期熟成ワイン「タウラージ」に加え、最近白ワインの「フィアーノ・アッヴェリーノ」と「グレコ・ディ・トゥーフォ」が加わりました。
(ブドウのフィアーノ種は、「ハチに好まれるブドウ」という意味。)

■主なDOCG    
●タウラージ(Taurasi):赤
●フィアーノ・ディ・アヴェリーノ(Fiano di Avellino):白
●グレコ・ディ・トゥーフォ(Greco di Tufo):白


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