「いいよ～」

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2003年11月20日

　近頃仕事が忙しい。

　精神的にビシバシくる仕事が多いため、ストレスが溜まりまくり。

　しかも、昨日とか夜10時半過ぎに仕事の電話が掛かって来たりして、気が抜けない。

　なおむしも体調を崩しているし、ちゃんと早めに帰ったりしたいんだけど、そうもいかない。

　昨日、なおむしに申し訳なくなって、わからないだろうとは思ったが、こんなことをなおむしに言った。

:

「なおむし、ごめんね～。お母ちゃんお仕事で忙しいし、家に帰ってもお家の仕事がいっぱいあって、なかなか遊べないネェ。

　でも、なおむしがお母ちゃんに協力してくれるから、お母ちゃんお仕事頑張れるんだぁ。

　どうもありがとうねぇ。

　だけど、いっぱいかまってあげられなくて、ごめんねぇ～。」

:

　なおむしと一緒に茶の間で寝転んで、二人でごろごろしながらこんなことを言った。

　わかっているわけないよねぇ。

　難しいよねぇ、2歳3ヶ月には・・・

　そう思っていたけれど、どうにも押さえられなくなって出た言葉たち。

　その言葉を聞いてなおむしは、こう言った。

:

「いいよぉ～」

:

　あまりに間が良すぎて、思わず泣けてしまった。

　そして、なおむしを抱きしめた。

　なおむしは彼なりに一生懸命我慢している。

　抱っこして欲しいとか、一緒に遊んで欲しいとか、歌を歌って欲しいとか、絵本を読んで欲しいとか、

　たぶん、数限りなくあるいろんな欲求を、彼なりにいくらか我慢して私に協力してくれているのだ。

　それは、これから人間として生活していく中では、必要な我慢なのだけれど、

　2歳3ヶ月の小さな肩に、表に出さずに抱えている想いは、一体どれくらいあるのだろう？と思うと、泣けてしまった。

:

　やっぱり許されているのは親の方だ。

　愛されているのは親の方。

　無条件に愛をもらっているのは、私の方だ。

　それを実感しちゃった出来事でした。

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