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2007.12.28

　昨日１２月２７日、高千穂鉄道・槙峰～高千穂間の廃止届が提出されました。
　このままいけば２００８年１２月２８日にはその区間は廃止され、なおかつ会社としての高千穂鉄道も２００９年３月末までには清算を完了し、会社を解散できるとのことです。

　２００５年の台風被害で高千穂鉄道は大きな被害を受け、休止状態が続いていましたが、今年９月には特に被害の非道い延岡～槙峰が廃止となりました。
　それでも運行再開を目指して「神話高千穂トロッコ鉄道」が活動し、募金活動もなされてきましたが、運行再開に必要な資金・２億円にはまだほど遠い状態でした。さらにこれまでこの会社の最大の出資者だった高千穂町の観光協会が会社清算を求めて結局拒否され、資金を引き上げるなど、再開への道のりは崖っぷちと評されるほどでした。

　確かに、もはやこのような動きが出た以上、あくまでも、鉄道事業免許を要する形での運行再開にしがみつく必要はないと思います。
　さらに言えば、ＪＲとも接続していない区間だけ仮に鉄道として営業しても、収支の面で甚だ疑問が残ります。
　このほか様々な要素を考えるに、この廃止という選択は適当であると考えざるを得ません。むしろ、廃止繰り上げで２００８年の春夏あたりに廃止したほうが、高千穂鉄道の清算もスムーズではないかと考えるほどです。
　確かに廃線反対の熱意も強く感じないわけではありませんが、それでも、もはや今となっては万事休すという状況に追い込まれている感があります。

　しかし、これで絶望かというとそうでもありません。

　たとえば旧神岡鉄道では廃止となった線路を用いて、線路上に自転車を走らせるユニークな試みを実施しています。またＪＲ信越本線の横川駅の鉄道文化むらとか、旧ふるさと銀河線の旧陸別駅が道の駅となる・・・など、このような形で営業すれば、人気を集めつつ低廉なコストで営業できるというメリットがあるかと思います。

　あくまでも存続にこだわって朽ちるか、それとも潔く廃止して新しく生まれ変わるか・・・
　廃止が悲しくないと言えば嘘になるかも知れませんが、同時にそれは生まれ変わるチャンスではないかと思います。

ランキングへおながいします。

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