GMPとは?

GMPとは?

SRSVとは? ノロウイルスとは?



Norwalk



「形態および特性」
・SRSVは培養系が確立されておらず、更に患者便中に排泄されるウイルス量が少な いため検出が困難。

・人間の腸内で増殖し、糞便中に含まれたウイルスが川や海に流れ出て、カキなど の二枚貝の中に蓄積してしまう。10月から翌4月にかけてこのウイルスによる 食中毒が多発する傾向がある(これは感染源として生カキによるところが大きい)。

・ヒトのみが感染するウイルス性食中毒。


「原因食品」
・河口養殖のカキやハマグリ。

・十分加熱調理されていない食べ物。


「症状」
・食べてから1~2日で発症。

・SRSVによる胃腸炎は、小児から成人までの幅広い年齢層に発生し、しばしば食品 や飲料水を介して集団発生をひきおこす。

・吐き気やおう吐、腹痛、下痢(水様便)、発熱、頭痛が1~3日続く。

・風邪に似た症状が主なもの。

・治ってからも2週間程度は便に少量のウイルスを排出することがある。

・発病までの時間:24~48時間

・発病のピーク:28~36時間


「予防」
・手洗いの励行(個人衛生の徹底)

・食材の加熱

・調理器具を介した二次汚染の予防

・給水設備の衛生管理等






「ノロウイルスに関するQ&A」

昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、発見された土地の名前を冠してノーウォークウイルスと呼ばれました。
 昭和47年(1972年)に電子顕微鏡下でその形態が明らかにされ、このウイルスがウイルスの中でも小さく、球形をしていたことから「小型球形ウイルス」の一種と考えられました。その後、非細菌性急性胃腸炎の患者からノーウォークウイルスに似た小型球形ウイルスが次々と発見されたため、一時的にノーウォークウイルスあるいはノーウォーク様ウイルス、あるいはこれらを総称して「小型球形ウイルス」と呼称していました。
 ウイルスの遺伝子が詳しく調べられると、非細菌性急性胃腸炎をおこす「小型球形ウイルス」には2種類あり、そのほとんどは、いままでノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたウイルスであることが判明し、平成14年(2002年)8月、国際ウイルス学会で正式に「ノロウイルス」と命名されました。もうひとつは「サポウイルス」と呼ぶことになりました。
 ノロウイルスは、表面をカップ状の窪みをもつ構造蛋白で覆われ、内部にプラス1本鎖RNAを遺伝子として持っています。ノロウイルスには多くの遺伝子の型があること、また、培養した細胞及び実験動物でウイルスを増やすことができないことから、ウイルスを分離して特定する事が困難です。特に食品中に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定を難しいものとしています。

このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。
(1)汚染されていた貝類を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場   合
(2)食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事    者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その   者を介して汚染した食品を食べた場合
(3)患者のふん便や吐ぶつから二次感染した場合また、家庭や共同生活施   設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ直接感   染するケースもあります。

厚生労働省では平成9年からノロウイルスによる食中毒については、小型球形ウイルス食中毒として集計してきましたが、最近の学会等の動向を踏まえ、平成15年8月29日に食品衛生法施行規則を改正し、現在はノロウイルス食中毒として統一し、集計しています。
 平成15年の食中毒発生状況によると、ノロウイルスによる食中毒は、事件数では、総事件数1,585件のうち278件(17.5%)、患者数では総患者数29,355名のうち10,603名(36.1%)となっています。病因物質別にみると、カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(491件)、サルモネラ属菌(350件)に次いで発生件数が多く、患者数では第1位となっています。

潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。


病院や社会福祉施設でノロウイルスの集団感染が発生している時期に、当該施設で死者が出たことがあります。
 しかし、もともとの疾患や体力の低下などにより介護を必要としていた方などが亡くなった場合、ノロウイルスの感染がどの程度影響したのか見極めることは難しいです。
 なお、吐いた物を誤嚥することによる誤嚥性肺炎や吐いた物を喉に詰まらせて窒息する場合など、ノロウイルスが関係したと思われる場合であっても直接の原因とはならない場合もあります。


現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、対症療法が行われます。特に、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
 止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。


このウイルスによる病気かどうか臨床症状からだけでは特定できません。ウイルス学的に診断されます。通常、患者のふん便や吐ぶつを用いて、電子顕微鏡法、RT-PCR法、リアルタイムPCR法などの遺伝子を検出する方法でウイルスの検出を行い、診断します。
 ふん便には通常大量のウイルスが排泄されるので、比較的容易にウイルスを検出することができます。


このウイルスによる食中毒の原因食品として生カキ等の二枚貝あるいは、これらを使用した食品や献立にこれらを含む食事が大半を占めています。カキなどの二枚貝は大量の海水を取り込み、プランクトンなどのエサを体内に残し、出水管から排水していますが、海水中のウイルスも同様のメカニズムで取り込まれ体内で濃縮されます。いろいろな二枚貝でこのようなウイルスの濃縮が起こっていると思われますが、われわれが二枚貝を生で食べるのは、主に冬場のカキに限られます。このため、冬季にこのウイルスによるカキの食中毒の発生が多いと考えられます。


このウイルスは、主にカキの内臓特に中腸腺と呼ばれる黒褐色をした部分に存在しているので、表面を洗うだけではウイルスの多くは除去できません。
 また、カキを殻から出す時あるいは洗う時には、まな板等の調理器具を汚染することがあるので、専用の調理器具を用意するか、カキの処理に使用したまな板等は、よく水洗あるいは熱湯消毒等を行った後、他の食材の調理に使用することなどにより、他の食材への二次汚染を防止することが重要です。
 さらに、カキを調理したあとは手指もよく洗浄、消毒してください。


生食用カキについては、その消費形態から、より高い安全性が必要であることから、食品衛生法第11条第1項の規定に基づき、食品、添加物等の規格基準(昭和34年12月28日厚生省告示第370号)において、微生物に関する成分規格、採取する海域や加工処理の衛生要件等に関する加工基準、保存温度等の保存基準が定められており、これら規格基準に適合したものだけが「生食用カキ」として市場に流通し、それ以外は「加熱加工用カキ」として流通します。
 このように、「加熱加工用カキ」は、生食することを想定した処理をしていませんので、新鮮なものでも絶対に生食しないで下さい。また、十分に加熱して喫食するようにして下さい。


カキ以外にもウチムラサキ貝(大アサリ)、シジミ、ハマグリ等の二枚貝が食中毒の原因食品となっています。
 また、カキや二枚貝を含まない食品を原因とする食中毒も多く発生しています。
 これらは、感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因と考えられます。



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