ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2020.04.01
XML
カテゴリ: 日本経済
クロニクル 500円硬貨の登場

1982(昭和57)年4月1日

これはエイプリルフールではありません。38年前の今日、500円硬貨が初めて発行され、市場にお目見えしました。それまでは500円紙幣、明治の元勲の1人岩倉具視卿の肖像が刷り込まれた青色の札でした。

そういえば、100円札の自由民権運動の雄板垣退助翁も、千円札のち1万円札の聖徳太子もお目にかからなって久しいですね。

ところで、紙幣には日本銀行券の文字が必ず刻まれ、発行主体が政府ではなく、日銀であることが明記されています。「日銀は通貨の番人としての仕事もしている。」と中学校で習いませんでしたか? 

通貨の供給量を調整することで、物価の高騰を抑えているのです。その日銀、紙幣と違って硬貨は発行しておりません。何円でも構いません。硬貨のオモテとウラをとくとご覧下さい。そこには日本国と刻印されています。紙幣の発行は日銀ですが、硬貨の発行は国が担当しているのですね。硬貨をいくら大量に発行しても通貨の安定を脅かすことはないからなのでしょう。全てを政府が扱うと、大量に発行しすぎて、通貨の信用が失われ、大変なことになってしまうけれど、補助貨幣の硬貨なら、いくら発行してもしれていると、すっかり見透かされているようですね。

その通貨の番人のはずの日銀が、黒田総裁になった途端、従来の態度をガラリと変えて、金融機関を通じて大量に国債を買い集め、市中に紙幣を垂れ流すというとんでもない行動をとり続けています。それだけでは足りず、金利に構わず国債を買い集めることで、国債の金利を限りなくゼロに近づけることで、国の利子負担を大きく軽減して、本来国債購入者に支払われるべき金利を、政府のために強引に取り上げてしまっています。金利収入がゼロに近いのですから、国民のなけなしの預貯金は、一向に増えません。そのため、財布のひもは固くなる一方で、いくら笛を吹いても、消費は一向に増えないのです。まさに自衛のためですね。GDPの60%強を占める消費を刺激する政策を執らず、GDPの僅か16%程度を占めるに過ぎない製造業を優遇しても、GDPの伸びはごくわずかにとどまってしまいます。

さらに悪いことに、日銀は中央銀行のなすべきことではなく、本来の業務にもないはずの、民間企業の株式を、ETFの購入という形で、大量に買い集めています。日銀が株価を下支えしているおかげで、黒田総裁就任後の日本株の平均株価は、2012年の8千円台から2万4千円台まで、上昇したのですが、ため込んだETFを日銀はどうするのでしょうね。ETFを売らない限り、投下資金は回収できません。大株主の日銀が売りに出れば、間違いなく株式市場は暴落します。どうするのでしょうね。俺は売らずにやめるから、損失は次の総裁がかぶればいいとでもいうのでしょうか? ともかく困った葬祭です。

買いこんだ国債については、金融機関を通しての買いなので、国債の直接買い入れではないと強弁していますが、結果として政府の財政規律は大きく緩んでおり、他方で景気はさほど良くなったとは言えません。黒田氏は日銀総裁に最も相応しくない人物に思えてなりません。既に手遅れかもしれませんが、彼と彼のお仲間の日銀審議委員には、一刻も早く退場してもらいたいものです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020.04.01 21:39:43
コメント(7) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ザビ神父

ザビ神父

カレンダー

お気に入りブログ

中国のミサイルが日… New! 歩世亜さん

三文の徳を手に入れ… New! G. babaさん

「ドクトル・ジバゴ」 New! でぶじゅぺ理さん

名古屋市  名古屋… New! トンカツ1188さん

自然のはしくれメモ_… New! わからんtin1951さん

コメント新着

葉月 生 @ Re:ご無沙汰しました(08/15) 神父さま お帰りなさいませ。 1ヵ月に1回…
kopanda06 @ Re:石破辞任(09/09) お久しぶりです。 降雨の中、高見観音の…
吉祥天2260 @ Re:石破辞任(09/09) どの人見てもなんだかねぇ・・・ 国のこと…
わからんtin1951 @ Re:石破辞任(09/09) テレビを観ていると、総裁選のことばかり…
naomin0203 @ Re:石破辞任(09/09) 世論的には支持があった石破さん。 党内紛…

バックナンバー

・2025.11
・2025.10
2025.09
2025.08
・2025.07

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: