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※前編「リンパ腫と戦う松子を書けなかったのは…」https://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201811150000/「週一の抗がん剤治療の他に何の治療をしてるの?」藤井副代表に聞いたときに、「エンドキサンという抗がん剤」「・・・えっ?!」シクロホスファミド(エンドキサン)は、毒ガスをヒントに開発されたといわれている抗がん剤、「揮発性を持った化学薬品」だと言われています。ただ、効果の高さがあるからこそ、エンドキサンに変わる抗がん剤はなかなか開発されないんでしょうね…。正直、とてもリスクの高い危険な抗がん剤です。松子の呼吸と一緒に空気中に拡散し、犬猫だけではなく、人間への発がん率も高いのです。「ねぇ、エンドキサンの危険性知ってると?」私の問いに、返ってきたのは・・・この写真でした。「松子に服用させるときは、この格好でやってるよ(笑)」その写真に写る藤井副代表の顔は、いつものおちゃらけたものではなく、真剣さが伝わる表情でした。藤井家は「松子の奇跡に賭けてみたい」と、一日置きに、リスクの高い抗がん剤を服用させていたんです。治療中は必ず換気をするか、外で風向きを考えながら服用させなければいけません。薬を飲ませる方も、被爆のリスクを覚悟しての治療なんです。危険性を知ってて・・・全てを分かったうえで・・・藤井家は・・・腹括ったんだね。抗がん剤の微量被曝は、何年、何十年後に、身体に異変が出て来ますが、何の保証もありません。誰も助けてくれません。「自己責任」しかないのです。「松子の奇跡を信じたい」藤井家が発したその言葉は、自分達へのリスクをも覚悟した上でのとても重い言葉でした・・・。以下は、藤井家を代表しての藤井副代表からの言葉です。「松子はまだ2才なんです!2年しか生きていないんです!抗がん剤の副作用もなく、笑顔で毎日を過ごしています。寿命をお金で買っているだけなのかもしれない…でも、あともう少し…松子に時間を与えてあげたいんです。あともう少しだけ…穏やかな日々を感じて欲しいんです。山下由美代表は、<命を懸けて守る>という本当の意味と行動を、映画のモデルとなったひまわりから学んだと話していました。山下代表の言葉の意味を、今、私は松子を通して初めて知る事が出来ました。自分の体のリスクなんてどうでも良い!松子を守りたい気持ちを抑えられないんです。どうか、松子に時間を下さい。お願いします。」松子が、苦しい、辛い・・・そう感じたときに、抗がん剤治療は終わろうと、藤井家も私も、同じ考えでした。それまでは、どうか治療を続けさせてください…高額な医療陽を、松子一人の延命に遣う事は、正しいのか間違いなのか、答えは分かりません。いいえ…答えはそもそもないのかもしれません。どうか、松子が一日でも穏やかな時間を過ごせますよう、抗がん剤治療のご支援を宜しくお願い致します。宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ※「足長基金」には松子のページがありません。私が、本当にこれで良いのか迷いが残り、作っていませんでした。http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/(足長さん基金QRコード)宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2018年11月15日

二年前に保健所に収容されてた「松子」は、人間に怯え、ケージの奥で震えていました…。顔面を強く咬まれ、右の眼球は、機能を失っていました。直ぐに松子をレスキューしたのですが・・・ 松子は、「猫白血病」でした。当時は、猫の部屋数も少なく、松子にはどこにも行き場がなかったのです。リスクが高すぎると分かってはいましたが、半身麻痺猫専用部屋に、松子を入れる事にしました。みんな下半身麻痺の猫達だったので、高い位置に松子のケージを置けば、白血病の松子とケージ越しの接触も無いと思ったのです。ちょっとしたミスで、この子達の寿命を奪う結果になってしまう…「松子を触らないでください」と、ケージに張り紙をしたり、スタッフ、ボランティアさん達に何度も声をかけ続けました。リスクは大きい・・・保護施設責任者として、私は失格だったかもしれない。でも、今の松子に大切なのは、優先すべき事は、恐怖心を取ってあげる事だと思ったんです。松子はケージの奥から、毎日毎晩、私を目で追いながら観察していました。そして・・・やっと前に出て来れるようになり、表情が出せるようになり、ケージから手を伸ばして甘えるようになりました。うれしかった!松子から信じてもらえたことが、すごくすごく、うれしかった!だけど・・・白血病の松子を、ケージから出してあげる事も、接する時間も限られていました。頭を抱えていた私に、藤井副代表は、こう話を切り出しました。「うちには、保護家から預かってる白血病のニコマルがいるやん!この際、藤井家は白血病専門の預かりになるよ!白血病の猫達も今後レスキューしていこう?他の猫達と同様に、白血病の猫達にも生きる道を作ってあげたいとよ!」藤井家は、松子をきっかけに、「白血病猫生涯預かり」という役目になる事を、決断してくれたのです。松子は、藤井家でノビノビとノンストレスの日々を送ってきました。松子の側にはいつも、人の温もりがありました。発症しないまま寿命全うできるかもね♪その位、松子は病気もせず元気悠々な子だったんです。そんな松子に異変が起こったのは、今から1ヶ月前・・・。松子は『リンパ腫』と診断されました…。胸と心臓の周りに水が溜まっている状態でした。リンパ腫は、完治がないと言われている癌です。松子は白血病のため、抗がん剤治療しても、効果はほぼない、余命を延ばすことは出来ない…。それは分かっていました。仮に、白血病じゃなかった場合も、リンパ腫の抗がん剤治療は、短くて半年、長くても一年…あくまでも「延命治療」に過ぎません。「通院や副作用で苦しめてまでも、長く生かす意味はどこにあるのか…?」これが私の考えにありました。これまで多くのリンパ腫の犬猫達を介護と看取りをしてきました。その経験から得た私の考えです。決して、押しつけでも、きれい事でも、放棄でも、正論だと思っていない事はご理解ください。それでも私は、松子の抗がん剤治療を勧めました。「抗がん剤の副作用がなければ、延命治療は有り!」というのも、考えのひとつにあったからです。松子は、毎週抗がん剤治療を受けています。なぜならば・・・松子の身体には、抗がん剤の副作用が一切出なかったのです。ですが、喜ばしい結果とは裏腹に、別の新たな課題が出て来たのです…。抗がん剤治療には、莫大な費用がかかっています。二つの方法をとっているため、松子の抗がん剤治療には、毎月10万円…大きな金額が動きはじめたのです。リンパ腫は完治はしない…。松子の寿命を、毎月10万円で買ってるだけかもしれない。その大事な10万円という大金は、松子1人だけの延命治療ではなく、今、生と死の瀬戸際で待っている子達に手を差し伸べるべきお金なのかもしれない!そんな想いが、私の中にはありました。だからこそ、松子の高額な抗がん剤治療がスタートしても、ブログやFacebookで、松子の状態報告や、「松子の医療費のご支援をお願いします」という言葉や文字が出せなかったんです。皆さんに「松子を助けて!」と、助けを求める事が出来ませんでした。だけど・・・今日、こうして動き出したのは、藤井家の覚悟を目の当たりにしたからでした。・・・・後編に続きます。http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/(足長さん基金QRコード)宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2018年11月15日

1月21日に愛護センターで保護され、二ヶ月弱ずっと檻の中に居た老猫。センター職員さん達も二ヶ月間、人に馴れてくれるようにと、頑張って下さってたようで、保護当初の激しさは、徐々になくなってきましたが・・・人間を拒絶する心は強く、心を開く事はありませんでした。そして・・・衰弱は進んでいくばかり…との事でした。この仔には、もう看取りしか残されていない…この子らしい最期を迎えさせよう!3月末、レスキューを決意しました。命名「ミト」ウーウーシャーシャー威嚇はありましたが、決して咬んだり爪を立てる事はありませんでした。なんとか、人を好きになって欲しいと、なんとか、信頼関係を築けたらと、スタッフは懸命に「ミト」と向き合おうとしましたが…体を硬直させ怯えるばかり。ミトは、懸命に自己暗示をかけている事に気付きました。「…この体は私ではない…私ではない…」と。それは・・・恐怖心、痛み、悲しみ、苦しみから、自分の心身を守るために自然に働く業、間違いなくそれは、「防衛本能」でした。ミトは、口の中がボロボロで口の中が腫れ上がっていました。歯茎の中に、悪い歯が埋まっている状態で、切開しての抜歯…とても大きな手術になりましたが…抜歯して時間が経過しても、ミトの痛みはなかなか取れない様子でした。なぜ?悪い歯を全部取ったのに、なんで痛みが続くの…?ただでさえ、人間が嫌いなミトに、通院治療が、どんなに苦痛でどんなに怖かったか…それでも私達は、痛みを取る事を優先させました。治療をレーザー治療へと変更しました。痛みさえなくなれば、もう無理はさせないからね…ミトとそう約束しながら…。この時すでに手遅れだったことを、知る由もなく…。「猫ホスピス部屋」で、仮眠を取っていた明け方、物音で目が覚めました。ミトが、激しい痙攣を起こしていたのです!痙攣は、60分程続きました。なぜ痙攣が?ミトの身体の中で、一体何が起こってると?ミトのかかりつけ病院は、休診日でした。先生に、個人メールでミトの痙攣の動画を送ったら、直ぐにご連絡を頂きました。「遠慮しないでミトちゃん連れて来て!私は保護家さんの力になろうって決心固まってるんだから!自分に出来る事をやりたいだけだから!」先生の優しさと、強い信念に、魂が震えました。ミトは、もう時間の問題でした。細菌が脳に回ってしまったのです。このまま入院させて、血管からの点滴を続けるか、今日は点滴を抜いて、翌朝点滴を再開するか…二つの選択しかありませんでしたが、今夜は連れて帰ろうと判断しました。苦しんでいるミト。いつもミトを気にかけてたスタッフは、思わずミトを抱きしめましたが…ミトを下におろすよう、スタッフに告げました。ミトが望んでいるのは、人の温もりではなかったんです。「1人にして欲しい…」それが、ミトが望む最期の迎え方でした。夜が明けるまで、ミトを見守りました。苦しまない最期を、願いました。グルグル歩き回り落ち着かないミト…。もう意識はなかったと思います。細菌が脳に回り、違う意味で、ミトはミトでなくなってしまったのです。私は、ミトを見守る事しか出来ませんでしたが…「ねぇ、ミト…?」話しかける度に、耳だけを傾けるミト。朦朧とした意識の中でもしっかりと…。それは・・・ミトが望んでいた距離感に、やっと気付けた瞬間でした。ミトにとって「声」は「体」だったのです。「声」との触れ合い・・・それは、ミトにとって、体の触れ合いと同じ意味するものだったのです!なんで今頃になって気付く?なんで今まで気付けなかった?いいえ、なんでミトを知ろうとしなかった?・・・悔しい。ミトに申し訳ない!夜が明け、病院送迎ボランティアさんがミトのお迎えに来てくれました。夕方まで病院で、血管点滴の予定でしたが…「病院に到着してすぐに…息を引き取りました」そう先生から連絡が入りました…。やっぱりミトは、私の前で逝く事を避けたんだな…そう感じました。ミト、本当にごめんなさい…。ミトは、いつも一人ぼっちでした。そんなミトの側に、黙って寄り添っていたのが、8月11日に亡くなったニコでした。ニコも、恐怖心や苛立ちを抱えながら、やっと人間に心を開いた子でした。きっと、ニコは分かっていたんだと思います。ミトが抱えている心の痛み、苦しみを…。自分がカムに支えられてきた事を、今度は自分が、支える側になっていたんだと、この二人を見てると、そう感じずにいられませんでした。そんな支えてくれたニコを追うように、ニコが亡くなってちょうど二ヶ月後、ニコが旅立った同じ時間帯に、ミトは旅立ちました。ミトの枕元に、ニコの遺骨を添い寝させました。私は、ミトの心を開かせることを諦めていました。レスキューしたときには、もう先が短い事が分かっていました。だったら、自分の好きなように生きて欲しいと…。そんなミトに、最期まで寄り添ってくれた誰かがいた、ニコが居てくれた…ミトにとって、唯一の心の支えだったのかもしれません。最後の最期に、ミトが望んでいたコミュニケーションに、もっと早く気付いてあげてれば…ミト、本当にごめんなさい。http://xxinunekoxx.cart.fc2.com/(足長さん基金QRコード)宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表山下 由美郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 いのちのはうす保護家 090-4484-5165(担当フジイ)「いのちのはうす保護家」HPhttp://pawstamp.com/hogoya/「ハンデのある猫達の保護猫カフェ HOGOYA」HPhttp://www.hogoya.nyanta.jp/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。
2018年11月01日
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