2011年03月17日
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カテゴリ: 宮崎中央犬管理所


「被災地の皆さん、被災地の犬猫の事を思うと、

 保護家は今ある予算で…私ら二人の力で

 なんとか乗り越えて行かなきゃね!」


正直、レスキュー活動は控えていかなきゃと思いました。

今、保護家の子達を守っていくだけでも

苦しくなっていくだろうと予想していたので…

だけど…

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まだ生後4ヶ月位の仔犬…

それなのに、この仔には 「恐怖心」 しかありませんでした。

生きる道も閉ざされました。

閉ざした心をなんとか開かせてあげたい…

職員さんが毎日 「生きる望み」 をかけて接して下さっていました。

最初は檻に入るだけで逃げ回り、威嚇していたこの仔は、

一週間後には、職員さんが近づく事を許せるようになっていました。

威嚇もあり、人慣れするにはとても時間がかかると思いました。

半年?一年?…それ以上?

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池ちゃんだから…出せる仔。

私だから…心のリハビリのできる仔


私達二人、自分達をそう信じてこの仔のレスキューを決意しました。

お互いに「自己評価が低い」と言われている私達二人が、

お互いに初めて、自分自身に「過剰評価」をした瞬間でした。





この仔にも生きる道が閉ざされましたが…

20110317i.jpg

関西の個人活動家のKさん からご連絡を頂きました。

「ブログで見て、どうしても気になった」そう言って下さいました。

宮崎の柴犬を何匹も助けて下さった方です。

この仔がオスという事で、Kさんの保護犬達と

上手に付きあえるのか分からない…

不安を抱えているのに…

20110317j.jpg

それでも、この仔を助けたい…そうおっしゃって下さいました。

池ちゃんと相談して、もし相性が合わなかったら、

私達が引き取ろうという事で、この仔をレスキューする事になりました。

Kさん、いつも宮崎の子達をありがとうございます。





そして…

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母子犬…

まだ目も開いてない産まれたばかりの子犬を抱えた母犬…

緊迫した状況の中でも、気丈に子犬達にお乳を与えていました。

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きっと…こういう環境に慣れている仔なのでしょう…





私は、保護家ができる前、母犬と乳飲み子を引き離した事があります。

理由は「母犬を保護する場所が無い」私の勝手な都合でした。

引き離したときの母犬の目を、姿を、声を、忘れる事ができません。

母子犬が居たら、可能性がゼロではない限り

絶対一緒にレスキューしたい!


そう決めて、保護家をスタートして6組の母子犬をレスキューしました。

そして…

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この母子犬は…7組目になります。





今のこの状況の中で…と呆れ声もあるかと思います。

その声の通り、レスキューして1ヶ月後には…

もしかしたら、11匹の子犬達のワクチンにまで手が回らない…

そんな危険な事態になっているかもしれません。

だけど、だからと言って、そんな理由で背を向ける事が出ませんでした。

正直にお話しします。

「死なせるのがかわいそう」「助けてあげなきゃ」

…そういう優しい心ではなく、

お金で選択する自分自身が許せなかっただけです。


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母犬の目は…人間を信じてくれています。

来週の火曜日、母子犬を保護家に連れて帰ります。



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最終更新日  2011年03月18日 01時51分26秒
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