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マルオが保護家に来てちょうど一年経ったとき、
マルオの老いを感じるようになってきた。
ある日の夕方、
ドッグランで、マルオはフラフラ…バタッと、痙攣をおこし倒れた。
スタッフがマルオを抱きしめていたのですが、
立ちあがれない、歩けないマルオが、
その腕を振り切り走り出し、
ランに置いてあったサークルに、頭から突っ込んで勢いよく倒れた。
マルオは…一人になりたかったのです。
苦しみ、痛み、それは1人で抱える事が当たり前だと…
弱っている所は誰にも見せないと…
私は・・・いいえ、
保護家は、人間側が「かわいそうだから」「つらそうだから」ではなく、
その仔が何を望んでいるのかを優先する場所。
でも・・・
今回だけは、マルオの気持ちを優先 させない!
マルオは、人間に頼る事を、本当の甘え方を、実はまだ知らなかった。
それをマルオに伝えきれるまで、死なせるもんかと強く思った。
死ぬなとは言わない!
死ぬなら死んでも良い!
でも、まだあんたに伝えきれてない大事な部分があるんだよ!

2014年10月~マルオの介護生活はスタートした。
おむつなんて、マルオには屈辱的な事だろうな…
それでも・・・ごめん!
介護する側も、夜~朝は体を休めたいんだよ。
だから、辛抱してね。
少しだけ妥協してね。
私達は、マルオの体に負担がかからないようにと、
室内でフカフカな毛布の上に寝せて介護をしていたのですが、
その姿に、どんどん違和感が出てきた。
マルオの望みではないと感じたので、
フラフラなマルオを、思い切ってドッグランに出してみた。
フラフラとした足取りで、歩き出しては倒れる…
その繰り返しだった。
傍から見たら、それはスパルタを越えた虐待に見えたのかもしれない。
ですが、
どんなに痛くても、どんなに土まみれになっても、
マルオは満足そうな顔をしていた。
室内のフカフカな毛布の上で寝ていたマルオとは、
全く違う生き生きした目をしていた。
私たちは泣いた・・・。
これがマルオの望んでいる事なんだから・・・と、
何度も何度も倒れるマルオに、
手を貸せない事が辛くて泣いた。
マルオの介助は、私達人間側の、自分との戦いでもあった。
食べれない、飲めない、そんな日の繰り返しもあった。
点滴でいのちを繋いでた時期もあった。
でも、本当にそれで良いのかと問いだ出してみた時に、
それは間違いだと気付いた。
マルオは、「食」が全てだった仔です。
空腹を失くす事ではない。
マルオの場合、口からお腹いっぱい食べる事が
マルオの望む「生」。
胃チューブで、流動食を直接胃に流したこともあった。
でも、それは違う!やめてくれ!と、マルオは全身で抵抗した。
身体が動かないマルオは、唯一動く舌で懸命に抵抗した。
それを感じとったスタッフが、「今なら食べるんじゃない?」
半信半疑で目の前に出したフード、
マルオはぺろりとたいらげたのです。
マルオは、ちゃんと自分の意思を伝えるようになっていたんです。
食べれないときは、シリンダーで流動食を口に湿らせ、
食べれるまで回復したらフードをたらふく食べさせる。
五ヶ月間その繰り返しの日々でした。
食に関しては、全てマルオのペースに合わせてきました。
でも・・・
もうひとつ大事な事を忘れている気がする。
マルオにとっての犬生の意味を・・・
皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。
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口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美
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