泰心堂はりきゅう院 楽天出張所 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)の個人ブログ

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カテゴリ: 本職ネタ
ど~も、泰心堂です。
昨日の晩は後輩の指導をしていました。
そこでちょっとキーワードが出ていたのでそれをお題に書きましょう。

「お血」は東洋医学者の中にも誤解や見解の相違がありいったいどの立場に立ってんだ!?てのが分からない非常に面倒な言葉なんです。

あっさり書きますが・・・
お血=脈外に血があふれ、(冷え)滞ったもの

たとえばお血の『血』という言葉これを単純に『血液』とだけ読む人がいます。そういう方は『脈』=『脈管』、『血管』としてみることになります。
そうするとね、私たち東洋医学者(はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師)が確認できることはいわゆる内出血(皮下出血)しかないわけです。

そうすると「お血があるから肥満になる」という言い方は完全におかしいんです。肥満の人にみんな内出血があるの?って。

・・・これってかなり危ない状況ですね。ともすれば腹腔内出血の可能性があると言っているわけですから。ま、ないこともないんですが、この場合は病院へ緊急搬送が必要になります。

そうじゃないんです。
ここでいう『血』や『脈』は東洋医学で言う『気』=生命エネルギーの流れを意識した物言いで、より密度が低く、軽い、浅いものを『気』という記号で呼ぼう、密度が高く、重く、深いものを『血』という記号で呼ぼうという発想から来ています。
『脈』も同様にそういったエネルギーなどが通る道筋を『脈』と呼ぼうという発想です。

だのでまずお血という言葉の定義を読み替えると

『お血』=本来の道筋から密度の高いエネルギーがあふれ出て全体の流れが滞った状態

と読みかえることができます。この道筋が、いわゆる経絡(経脈+絡脈+・・・)であったりするのです。で、西洋医学的な頭でいうと分かりやすいのが「血管」とその中を流れる「血液」であるというだけなんですね。

で、このお血やお血に対応した治療方針=『血お証』というのは本来、中医学といった考え方をしないと必要のないものなんです。

だから私は単純に『滞り』と認識して滞りを段階的に少なくしていくような治療を心がけるだけです。ことさらお血だからどうという対応はいわゆる『内出血」以外はしません。通常の治療を丁寧に行うだけで十分です。


さて、ここからが皆さんの関心ごと。
なんでお血と肥満が関係あるかですね?ま、いろいろな見解があるので私個人の見解ということでご了承ください。



ま、ホースに水を流した状態を考えてください。
バケツかなんかに水を入れていくと分かりやすいのですが、ホースの半ばを抑えたときと普通に使った場合で同じ時間で溜まる水量、そして勢いはどうでしょう?

やってみました?
同じ時間で強制的にバケツのほうを取り除くと分かりやすいのですが、水の勢いは明らかにホースを抑えてつぶしたほうが強いのです。でも、水の溜まる量は普通に何もしないときの方が多くなります。

なぜならば途中で通過障害が起こっていて、そこを突破するために圧力を上げるという作用が必要だからです。その無駄の分、同じ時間当たりの水のたまる量が減るわけです。

もし、このダメージを減らそうとしたら元々蛇口から出る水の量を減らす必要があります。
これがお血の状態です。

さて、これをもう一度人体に置き換えましょう。
このホースが東洋医学的『脈』です。水が東洋医学的『血』です。で、バケツがその影響を受けたい(エネルギー供給を受けたい)東洋医学的『蔵府』(内臓も含みます)です。

つまりお血の状態では、エネルギーという見方をするのならばエネルギー低下を引き起こしているのです。

そうするとエネルギー不足のために、動こうという気力もなえ身体を使った運動を控えようとし始めます。そうすると使われないエネルギーが脂肪に変わり蓄えに回ることになります。繰り返していくと今度は胃腸における消化吸収作用に異常が起こり、人によって栄養摂取の機能が不調になり過食に走ったり、身体全体がエネルギーを蓄えるモードに入ってしまい少量しか食べないのにどんどん脂肪として蓄えてしまうなんていう現象を引き起こしたりします。

この意味ではたしかにお血が肥満の原因になるといえなくもありませんね。

じゃ、治療はどうするの?
一つは施術によるお血を引き起こしているからだの状態の改善です。何らかの原因でお血を引き起こす状態を作ったことが原因になっているので、それらを一つずつ治療をとおして解除します。
この場合、腰痛が最初のトリガーであったとか膝痛、頭痛がひどくてやる気が起きなくて・・・とか慢性的な症状を抱えていることが多いのでそれに対する治療もして、身体的に、精神的に動ける身体を作っていきます。

もう一方はきちっと身体を運動させるということです。
長い間、お血状態が続いた身体は『血』の流れや勢いで自分を傷つけないようにと蛇口を絞るではないですが、血流量低下を敢えて引き起こし身体を守るという行動に出ます。それがずっと続いてしまったので冷えが生じ、本来治るはずの症状が抜けずにだらだらと続いているなんて状態を作ってしまいます。軽度な運動からはじめて全身に血液が必要な状態を作ることで、自分の回復力を使ってお血を作り出さなければならなかった体の状態を改善しましょうというアプローチですね。

もちろん、理想的には後者のほうで回復できるうちにケアするのが大事です。しかし現実的には前者=治療が必要な方が増えているように感じます。
自分は前者のタイプだな~と思う方は鍼灸治療などを通じて身体を立て直しつつ、健康管理として軽い運動を日々の生活に少しずつ取り入れるなどからだの立て直しを図ってはいかがでしょうか?

それは今日はこの辺で

治療の相談、ご依頼は下記までどうぞ

泰心堂はりきゅう院
〒275-0011 千葉県習志野市大久保2-5-7 大久保ハイツ103
TEL/FAX 047-404-5225
Mail   taishindo@festa.ocn.ne.jp
Web http://takefor.client.jp/





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最終更新日  2006年11月28日 09時45分38秒
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