All The Things You Are

June 15, 2005
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テーマ: Jazz(2003)
カテゴリ: カテゴリ未分類
『So In Love』 (ソー・イン・ラブ)

コールポーター最大のヒット・ミュージカル、「キス・ミー・ケイト」の中の曲で、
主演のアルフレッド・ドレイクが歌いました。
1948年のこの作品は、1070回という、1940年代では4番目の上演回数を記録しました。
1953年に映画化され、そこではキャスリン・グレイソンとハワード・キールが歌いました。
日本でも、日曜洋画劇場のエンディングテーマに使われていたので、聴き覚えのある人も多いと思います。

この曲は、ミュージカルの曲としてはめずらしくヴァースがありませんが、
やはり、コール・ポーター独特の不思議な曲で、長調と短調の入り混じった作りになっています。
始めは短調(マイナー)の曲なのに、途中の区切りで長調(メジャー)になり、

そういうところが、人々の心の琴線にふれるところなのでしょう。

「私を傷つけて捨てようとも、私は死ぬまであなたのものよ。
こんなにも、こんなにも、私はとても深く、あなたを愛している」

胸が張り裂けるような、恋する気持ちを歌った曲です。

映画「五線譜のラブレター」では、この曲を、病が重く、
コール・ポーターのミュージカル初演を劇場に見に行くことができない妻のリンダに、
彼がピアノを弾き語りで聴かせるというシーンがあり、ジーンときました。
この6年後に、リンダは他界します。

*****

●ソー・イン・ラブ
So In Love


作曲:コール・ポーター
1948年

不思議なんだけれど、でも本当なの
あなたのそばにいると
たくさんの星が空に満ちてきて


あなたがいないときでさえ
私の腕は、あなたをだきしめている
なぜだかわかるかしら?
私はこんなにも、あなたを愛してしまったの

あなたと初めて出会った夜は
その神秘的な夜に恋してしまい
あなたも私を愛してくれていると知ったときには
狂おしいほどの歓びに恋してしまった

だから、あなたが私をあざけり苦しめても
私を傷つけて捨てようとも
私は死ぬまであなたのものよ
こんなにも、こんなにも
私はとても深く、あなたを愛している

愛しき人、あなたを深く激しく愛してしまっているの





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Last updated  June 15, 2005 05:14:59 PM
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Re:So In Love とても深く愛 してる(06/15)  
Reiko さん


So in Loveはやはり洋画劇場のエンディングで覚えました。最近歌詞を知ったのですが、Begin the Beguineでも感じたように何故このように喜びと苦しみが同居しているような歌詞なんだろうと思っていました。

>あなたが私をあざけり苦しめても私を傷つけて捨てようとも

私も自分で翻訳してみた時に、あまりのすさまじさに訳を間違えたかと思いました。

でも、「五線譜のラブレター」を見て、やっと何故こういう歌が出来たのかがわかりました。リンダの気持ちを痛いほどコールはわかっていたんですね。

特に最初のメロディーラインが大好きで、これを生かしながらソロピアノで何とか綺麗なアレンジが出来ないかと何度もトライしているのですが、なかなか納得がいく作品はできません。

書きたい事が多すぎて支離滅裂になってきましたが(笑)、とにかくSo in Love にSo in Loveです。

(June 23, 2005 11:03:05 PM)

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