All The Things You Are

August 20, 2005
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テーマ: Jazz(2003)
カテゴリ: カテゴリ未分類
『Mood Indigo』(ムード・インディゴ)
死にたくなる気分

この曲は、1930年にデューク・エリントンが作曲した「Dreamy Bluse」というインストゥル・ナンバーに
1931年になってアーヴィング・ミルズとバーニー・ビガードが歌詞をつけたものです。
作詞された時点に「Mood Indigo(ムード・インディゴ)」という題名になりました。

「You ain't been "blue" no,no,no
You ain't been "blue", till you've had that mood "indigo"」

「君はブルーだといってもたいしたことないよ、とんでもない。
君はブルーだといったってどうってことないさ、インディゴの気分になるまではね」


「そんなものはどうってことはないんだ、インディゴの気分になるまではね」と、
「indigo(インディゴ)」の藍(あい)色の気分は死にたくなるほど悲しいのです。
ブルーをはるかにこえる悲しみのインディゴ、そんなインディゴの気分を歌っています。

「When I get that "mood indigo" I could lay me down and die」

「"インディゴの気分"になると横になって死んでもいいと思ってしまうんだ」

アーヴィング・ミルズは、楽譜出版社、作詞、ブッキングマネージャーといったことをし、
歌手として歌も歌ったといいます。
ミルズは、エリントンの曲に多く作詞しており、エリントン楽団を発掘しプロモートして、
エリントン楽団をトップに押し上げたのは、彼の力によるところも大きいと評価されています。

バーニー・ビガードはエリントン楽団のクラリネット奏者で、エリントン・サウンドには欠かせない存在でした。

この曲のクレジットは、ミルズとビガード作詞、エリントン作曲となっていますが、

そこへミルズとエリントンが入り込んできたということのようです。
曲のクレジットとは法的なもので、名前さえ入り込めばよいというものなので、
実際とは違う場合もよくあるものです。
エリントンと誰かが共作になっているようなものは、
実際に作曲したのはエリントンではないと考えた方がいいでしょう。

ミルズの影にかくれてしまうことが多かったことでしょう。
世の中とはそんなものです。

*****

●ムード・インディゴ
Mood Indigo

作詞:アーヴィング・ミルズ
   バーニー・ビガード
作曲:デューク・エリントン
1931年


君はブルーだといってもたいしたことないよ、とんでもない
君はブルーだといったってどうってことないさ、インディゴの気分でないのなら
あのインディゴ気分ときたら
靴の底まで沈んでしまうように重苦しいんんだ
そういうときは、俺は座ってため息をついて
「おまえなぁ、どこかにいっちまえよ」って言うんだけどね

恋人が去っていってしまったから、俺はいつもインディゴ気分さ
暗い明かりがともされるころは、寂しくなって泣いているよ
誰も俺のことを気にもかけてくれないから
これ以上悲しいやつはいないというほど、俺は悲しい男さ
インディゴの気分になると横になって死んでもいいと思ってしまうんだ

君はブルーだといってもたいしたことないよ、とんでもない
君はブルーだといったってどうってことないさ、インディゴの気分でないのなら
あのインディゴ気分ときたら
靴の底まで沈んでしまうように重苦しいんんだ
そういうときは、俺は座ってため息をついて
「おまえなぁ、どこかにいっちまえよ」って言うんだけどね





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Last updated  August 21, 2005 12:54:22 PM
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