無気力感

YOUR ANSWER 『明日』



わ た し は 咲 を 殺 し た 。

その事実は、今でもわたしを苦しめる。


―――

「あかり、マック行こうよ」

ひかりは放課後になるとバイト無い日はいつもマックに誘う。
まぁ、暇なんだし…いいかなと想ってる。

「いいよ。何食べたいの?」

わたしはさっきの授業で使った教科書をトントンと
音を立ててそろえると鞄を持って立ち上がった。

「んとねぇ、マックフルーリー!」

いつもそう問い掛けるとひかりはいつも同じ答えをした。
そういう所に――天然で可愛らしい、わたしには無い所に惹かれたんだっけ。

「じゃあ、行こうか」
「うんっ」

わたしとひかりは学校を出た。
太陽はいつもわたしの頭上で輝いていた。
まるでそれは、ひかりの微笑みみたいだった。


―― 

わたしとひかりはマックに到着すると、
いつも座っている、喫煙スペースの近くにポツンとある、
4人掛けの座席に座った。

「いつになったらすいてくるかなぁ」

ひかりは財布だけを机に置き、カウンターに並ぶ
人たちを見つめながら呟いた。

「あれじゃぁ、後から後から人が来て長くなりそうね」

わたしはひかりと同じように、机に財布を乗せた。


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