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毎日長時間乗物に居眠りをしながら乗っているのは勿体ないと バス停横の地下の本屋へ飛び込んでみた。軽い文庫本で面白い読み物を探しに…。
田辺聖子の「人生、だまし、だまし」 これならばと眼を付けて買ってくる。
同年代故よく分かる。なんだか私の心を見透かされているようでくすぐったい。

「女の涙はたいてい、自己憐憫に味付けされており、甘く、美味しいものである。だが、本当に辛いときは涙は出ない。その代わり、わが身を削ってしまう…(中略) と言いたいがこれまた、大阪女であると,八岐の大蛇のごとく、あたまは八つぐらいある。一つは涙も出ず辛がっているが、一つのあたまは、自己憐憫のオイシイ涙に陶酔し、一つは今夜の夜食は何にしよう、…(中略)と考え一つはこんなに泣くと明日、顔が腫れ…(中略)ええい、いっそ気分直しに駅前の焼鳥屋へ…なんて思いめぐらせ、かくて八岐の大蛇はバランスをとりつつ、生きていくのである。」 と
また「人生でいちばんいい言葉は、 <ほな> である。
・・・・・・ 接続詞で<ほんなら>ということ。(中略)
人は逝くときも、<ほな> と人生に別れを告げて逝くのがよろしく、原稿の退きぎわも<ほな>で切り上げるのがよろしかろう。」 と
面白い本である。
胡蝶蘭を咲かせるには 2011.09.09 コメント(14)
これで終わりか胡蝶蘭 2011.09.08 コメント(10)