こしゃくな読書

こしゃくな読書

人生を豊かにする英語の名言 森山 進


―「知恵」と「勇気」と「癒し」がいっぱい

森山 進
価格:¥ 1,365(定価:¥ 1,365)
http://www.amazon.co.jp/dp/4327451649/ref=nosim/?tag=donzoko-22



 この本の表題は「人生を豊かにする英語の名言」ですが、

私に知恵と勇気と癒しをいっぱい与えてくださったのは、

もともとの英文より、

その名言から考えをふくらませた先に出てくる、

森山氏自身のコトバでした。

 「知足、喜足」「与えると得るは表裏一体」

「まずは言い分を聞くこと。それが人間ができる高等な対処法なのだ」

などと、ページをめくるごとに、心を掴まれるコトバが次々と

飛び出してくるのです。

 よい文章に感動するたびに付箋をしていましたら、数ページで

バサバサになってしまい、ページの角を折ることにし ました。

すると、全てのページの角を折ってしまい、

意味がないことに気付きました。

結局ラインマーカーで印をつけながら読みましたら、

全てのページがマッキッキの本のできあがりです。

 第二章に「ジョハリの窓」という心理学説が出てきます。

読書の快感というものは、この四つの窓のうち

潜在意識の窓を開け放っていくようなものかもしれません。

小説の情景や心理描写にイメージを膨らませて、

無限の可能性を感じる場合もあるでしょう。

他方で、自己啓発書などを読んで、新たな気づきを得たり、

今後の変化に無限の期待を抱くこともあるでしょう。

この本を読んだ私のように。

 英国勅許会計士であり、ベルギー王国の公 認会計士でもある著者の

日本人らしく、それでいて、日本人離れしたとも思える思考から

繰り出される名言の数々は、著名な英語の名文以上に

私にプラスのインパクトを与え続けました。




「日本の本屋にはなぜあれほど安易な『金儲け』関連の本が
溢れているのだろうか?」

「お金を追いかけても捕まえることはできない。幸せな人だけを、
お金のほうが追いかけていくのだ。」




 「欲望露出社会」とでもいうべき最近の日本の社会のすがたを

これだけ的確に捉えていられるのは、

やはり、「欧州の首都」ブリュッセルに住んでいるお金の専門家

という複眼によるものでしょうか。

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