こしゃくな読書

こしゃくな読書

大人問題五味 太郎


価格:(定価:¥ 1,835)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062082756/ref=nosim/?tag=donzoko-22


 私には娘が三人おります。そのうち下の2人の娘たちは

まんがと雑誌を除けば、「本」というものはほとんど読まないで

育ったな、と思います。そういえば、「ポケモン」世代まっただなか

で育ったはずなのに、そのゲームも持っていない子供たちでした。

最近になって次女と三女の会話から、どうして彼女たちが

ゲームを欲しがらなかったのかわかりました。

 「ポケモンマスターって、なによそれ、って思わなかった?」

 「思った!思った!可愛がってポケモンを育てておいて、

  『行け!』『勝て!』って、なんだよそれ!自分が行けよって」
 「だよね〜。自分で戦うんじゃないのかよ・・ってね」

と2人で盛り上がってゲラゲラ笑っているのです。



まさに、五味さんのおっしゃるとおり・・・・

「ここに一人の個人的な個人がいうことです。自分の耳で質問を聞いて

自分の鼻でにおいを嗅いで、自分の頭でちょっとまとめて、そして、

自分の口で喋るガキがいるということです。」



自分の頭で考えたセリフを吐く娘たちに、まだまだ、日本だって

捨てたもんじゃないよ・・・なんて、底力の可能性を感じます。



 「子どもはみんな冗談の世界で生きています」から、

本もゲームも必要なかったのですね。私も随分と、彼女たちの

「シャレの世界」のおかげで楽しませてい ただきました。しかし、

本を与えたりしなかった次女と三女がいつの間にか大の本好きになり、

小さいとき「読み聞かせ」を欠かさなかった長女がまったく本を

読まない大人に育った・・・というのは、シャレではありません。

れっきとした、実話です。


「出版社と広告代理店が書籍の売り上げアップをはかって計画したのが

課題図書、作文コンクールだだという事実、ご存知でしたか。」


 なるほど。まったく課題図書を与えられなかった次女はまたきょうも

「勉強しろよ」と、私の知らないお気に入り本を渡してくれました。

まったく本を読み聞かせなかった三女はまた、本棚をあさっています。

そんな娘たちを見ていると、五味さんのおっしゃる 意味がすこし、

いや、かなり、わかる気がします。



 それにしてもこの本、誰か単行本サイズで復刊させてくださいません?

装丁も、五味さんの絵も、単行本がちょうどいいサイズですよね。

で、本屋さんの一番前に並べてくださいません?

間違えて買っちゃう人がいても、それはそれでラッキーだと思います。

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