こしゃくな読書

こしゃくな読書

信念をつらぬく 新装版B. スイートランド


価格:¥ 1,575(定価:¥ 1,575)
http://www.amazon.co.jp/dp/4422100580/ref=nosim/?tag=donzoko-22

 こういう本は最後のページから読むことが多いのです。

最後のページを1行目からざっと最終行まで目を通し、前のページを

めくる。そして、左側のページを右上から左下に向かって目を通し、

引っかかった部分だけ一字一句ゆっくり読み、右側のページでも

同じことをする。感心したり、ぜひモノにしたい部分には、

そのことが書いてある行から読めるように、付箋を貼る。

そして、また、前のページをめくる。

 この繰り返しでザッと最初まで「目を通し」ますと、

読みたい部分につけた付箋が、ばさばさと本の上部に出ています。

大体1時間ほど で作業は終わります。

 こういう読み方をする本の種類を、はっきり定義しているわけでは

ありませんが、共通点があるようです。次の三つの理由のようです。

一 字が細かい

二 論理的で実例も多く、理解するのに時間がかかりそう

三 直感的に、何度も読みなおして自分自身の身体と意識の一部に

  しなくてはいけないと、感じた。



 だいたい、この三点を、はしがきおよび前書きと、最後のページだけ

読んで確認していると思います。最後のページから逆に読んでいく、

という付加を与えると、私の理解は短時間でも逆に深くなります。

これは、私が、与えられた言葉をあちこちに放って置くことを厭わない

テキトー主義の脳みそを持っ ていることと、その言葉の組み立てを

自分なりに考えてパズルのようにパチパチとあわせていくことが

快感であるという、イメージ先行型であることが

関係していると思います。

元来出来上がったものを与えられることよりも、パズルのピースを

与えられることを喜ぶ性格なのです。パズルが出来上がると

本の栄養が血肉となっている実感が湧きます。

 その私にとって、これほど何度も「遊べる」本は類を見ません。

何度も付箋の位置を貼り直しては読み返す・・・つまり、

1冊まるごと、すべてに無駄のない本なのです。

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