こしゃくな読書

こしゃくな読書

おとなの進路教室。山田 ズーニー


価格:¥ 1,365(定価:¥ 1,365)
http://www.amazon.co.jp/dp/4309017479/ref=nosim/?tag=donzoko-22



アウトプットし続けて、枯渇感を味わうことはありますか?

そういうとき、本を読みたいとか、学業に復帰したいと思いましたか?

私は、そう思ったことがあります。

 ある自己啓発書の問いかけに、

「1年間と1億円があったら何をするか」

というものがあり、私はそのとき「〜を習う」、「〜を学ぶ」、

「〜に行って見聞を広げる」など、勉強することばかり

書き連ねたことを思い出しました。

で、その先は?場当たり的な耳障りのいい夢を書き連ねたような

気がします。その先は?で、その先は?

 そこから先を真剣に考えさせてくれる本でした。

ズーニーさん自身、インプットしたいと枯渇感を感じていた時期を

見事に乗り越えていて、 その思考ワークにはうなりました。

アイデンティティの連続性や、まず、「あなた」という他人が必要

だとする対人主義には舌を巻きました。立ち位置がぶれないのは、

誠実だからなのだと、確信しました。

 とのかく問いかけの多い本です。好む好まないに関わらず、

発せられた問いかけは、いつの間にか、トイレやお風呂の中まで

後をついてきて、私とおしゃべりしようとします。

 自分とのおしゃべりは、案外こういう外からの刺激がないと

しないものですね。自分を知るには、こういう問いかけに答えて、

思考していくのは、とてもいいことだと思いました。

 この本のいいところは、必ず、外に向かって心を開くことが

内面を耕すことになる のだと、気づかせてくれる点だと思います。

自分を耕して、種に実をつけたいと思うなら、まずは自分の思いを

感動を、愛情や友情を、外に向かって表現することでしょう。

心を開くという事は、受け取るという事も、含めて、でしょうね。

 これからは、枯渇感を味わったら、チャージやインプットを

望むのではなく、目の前にいる人の顔を見て、しぐさを見て、

何を思っているのか感じてみようと思います。

そして、いつでも、私の思いをあなたに、表現して生きていこう。

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