こしゃくな読書

こしゃくな読書

あなたのまわりの「コミュ障」な人たち


姜 昌勲 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4799312022/ref=nosim/?tag=donzoko-22







 読みあさった。

そういう表現が一番適切だと思うくらい、

家から一番近い図書館に自分を缶詰にして、

「発達障害」というキーワードに引っかかった本の中でも、

素人に一番わかりやすい部類のものを、どんどん読み続ける。




 週にたった一日の休日を大好きな図書館で費やしても、

どうにも救われない気持でいた。



その前日、私は職場のある女性に、怒った時特有の低い声で



「もう少し気を配っていただきたいと思います。

一緒に出た3枚の伝票のうち2枚だけを切っておくなんて、

ひどすぎます。

それに私がたまたま、あなたの声に気づいたから

慌てて走り回ったけど普通、あんな小さな声じゃ気づきませんし。」



と、注意した。本当に面倒くさい…と思いながら。




 その女性はいつものように、

じっとわたしを射抜くように見つめて、返事もしない。



言っても意味のないお説教を長々と続けるほど、愚かなことはない。

だから、もうやめた。

本当はまだまだ続けたい言葉が山ほどあったのだ。




───しかもその後、プリンターに残っていた一枚を、

偶然気づいたからよかったけど、気づかなかったら大変だよ。

伝票切るなら全部確認する。

急ぎの伝票は、出荷担当に渡す。

これ、当たり前だから。普通だから!

最後まで自分の仕事に責任を持ってよ。

なんでも中途半端で忘れて、最後はいつも私がしりぬぐいじゃない。

あなた正社員でしょ。あたし、契約社員なんだからさ。

障害者枠の雇用だと思えば、みんなも、

会社だって、上司だって、少しは気を配ってくれるんだよ。

病気だよ、きっと。ちゃんと病院行きなよ。

いつもあたしばっかり・・・迷惑だよ─────




 頭の中でそんな

「言えなかった言葉」を反芻しながら読みあさっていたが、

空腹を感じ、

満ち足りない思いで図書館を出て、コンビニに入る。




 レジの前にこの本が並んでいた。


やっと巡り会えたという安心感と共に一気に読み終えると、

「そうか、セルフケアだ」

と思った。



 「まず、自分自身を一番大切にする」ことこそが、

コミュ障な人と付き合う場合にも、大切なことなのだ。

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