こしゃくな読書

こしゃくな読書

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント


西原 理恵子 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4166608681/ref=nosim/?tag=donzoko-22






 きっと、人生っていうのは、ペナントレースなんだろう。


トーナンメントでは決してないな、と思った。


敗者復活戦で勝っても三位、なんて、そんなことはない。




だって、敗者復活戦を制したものの方が、

順調に勝ち進んできたチームよりかえって強いくらいだ。

一度も負けたことがないなんて、そんなの、

試合に出てないだけだろ、という気がするもの。




だから、相談者が失敗するって決めつけている件に関しても、

『やらずに後悔するより、やって後悔するほうが絶対いい』から

やりなさいよ、と。

といって、立ち直れないのは困るから、小さく失敗しなさいよ、

と、まさにその解答は至言だ。



 この人、失敗するのが早かった、というより、

ものすごいところから這い上がってきているんだろうな。


こんなにも意外な、まっとうな力強さ、見たことないもの。

そのあたりのことが書いてある本もあるだろうから、

見つけて読もう、と決心した。




 大体、ここに出てくる悩みや相談事って、あたしだったら、

こんなに明快に答えられない。


西原先生って、すごい経験知の持ち主だなと思う。


悩み相談に対して、必ずスパッと気持ちよく意見が出るのがすごい。





「これはもう辞めちゃったほうがいいね」


「何を悩んでいるのか、意味がわかりません」


「今のあなたが結婚したら、自分と同じようなダンナさんが来ますよー」


「どんな間違った情報でも、真っ赤なウソでも、絶えず発進し続けた人が勝つ」


「それはネジだと思ってください。人として扱うから腹が立つんです」


「韓国に行くと、二重まぶたの手術のサービスで勝手に鼻高くしてくれるの」


「韓国の整形はバリューセットなんです。気を付けて下さーい」


「フィリピンの主な特産物は人です」


「とにかく貧乏は太るんです。アメリカだって太っているのは貧困層」






 いやはや、これらの名言が1ページに一つは出てくる。




しかも、それぞれの悩みに対する「結論」たるや、

まさに個性と笑いと真理を追究して、他に類を見ないのだ。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: