こしゃくな読書

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かもめ食堂 (幻冬舎文庫) [文庫] 群 ようこ (著)


群 ようこ (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/434441182X/ref=nosim/?tag=donzoko-22






 いいですか?よ〜っく考えて下さい。

この本はモノの考え方を教えてくれる本なんです。

わざと見逃すように書いてあるところが、ミソ。



なんでかって?

そりゃ、あなた、さりげなくなくっちゃ届かないからだわ。




心って、潜在意識って、新しいものを拒むのね。

派手にパレードなんか組んで来られたら、もうだめ。

さりげなく転がっていることに気づく・・・これが醍醐味。


お説教されたり、必修科目の赤点補習みたいに詰め込まれたりじゃ、

有難くもなんともないでしょう?

それどころか、反発しちゃわない?


正常よ、それ。



しんみり、じんわり、そうだよね〜って、

こういう本で気づいたらしめたもんだわ。

潜在意識への扉、開いてますから、

もう幸せは約束されたようなもんよね。



 何のことかわからない人もいるでしょうから、

ちょっと例文を出しま〜す。


「見知らぬ土地でただ一人、心のよりどころになる人だったが、

韓国に武道の修行に行くことが急に決まったというのである。

彼の出国が早まっていたら、こんなにスムーズに事は運ばなかった。

サチエは自分の運のよさを、再び神様に感謝したくなった。」



見知らぬ土地ですよ。

ただ一人、心のよりどころになる人が、ですよ、

「ゴメンナサイ、ワタシ、フィンランドカライナクナリマス」

と言うのに、自分の運の良さを感謝しますか、普通?


逆に嘆く人の方が多いと思うんだけど、どうでしょう。




 まだわかりづらい?じゃ、もうひとつね。



「自然に囲まれている人が、

みな幸せになるとは限らないんじゃないかな。

どこに住んでいても、どこにいてもその人次第なんですよ。

その人がどうするかが問題なんです。」


 実は私、那須高原の出身で、実家のあるあたりは別荘地だったの。

ご近所に教師を定年してから引っ越してきた方がいました。

でも、5年くらいで「健康に不安があるので」と

また、東京に引っ越しちゃいました。


だから、このセリフはすごく肯いたなあ。




周りじゃないんですよ、自分次第なんです、いつだって。

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