こしゃくな読書

こしゃくな読書

野蛮な読書


平松 洋子 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4087714241/ref=nosim/?tag=donzoko-22





「ちっくしょう・・・!」

と、思う。

またこういう題名である。

この人の本は、まず題名で釣られる。

そのつかみどころが憎らしいほどうますぎる。

しかし内容がそれほどでもなければ、その手は二度食わない。

すべての生活習慣病の原因が食べすぎであるように、

まだ“未病”のうちに慎めば、発病しないで済むように、

予防のために必要以上の栄養摂取は自制する。



 しかし、美味いのだ。

たちが悪い。


「駄目よ、ダメよ。」

と言いながら男にしなだれかかるおなごの様に、自制がきかない。


その「欲しい(読みたい)」欲望に身を任せ

釣り針だと知りながらぶら下がるゴカイに貪りつく。


そして、ボラのように釣りあげられリリースされるしかない。

 この人の本の題名には、何度でも食いつくだろう。

悔いはない。

釣り針の傷が口元に増えても、そのゴカイは私の好物だ。

ちくしょう・・・おもしれぇ。



 昼休み、たった五分の食後の休憩にコーヒーをあきらめ読む。

もしやりたいことをあきらめてしまえば、その時間はどうせ

他のことでエネルギーを使ってしまうのだ。

やりたいことをやる…野蛮な読書、それが、私にとって最善。


 「レミは生きている」東部書房 初版昭和34年。

生まれる前に出ていた本を、どうしても手に入れたいと思う。

あたくし、うずうずします。


 沢村貞子と幸田文。

このお二人の本はすべて読まねばなるまい。

あたくし、我慢できない女ですの。


 大体、「昭和残侠伝 死んでもらいます」の

高倉健と池部良のツーショット、無言のクロースアップの後

「ご一緒、願います」

の感想が『エロい・・・』ってなんなんだ!

見なきゃ、と思うだろが!


 三浦哲郎と太宰治をまるごと語る段での何気ない

飼い猫とのいきさつは、機関銃で連射された如く

胸が重くしびれた。

(そうか、おまえも苦しいんだね)

とは、卑怯な。くう〜・・・泣かせる。

そうなのか。三浦も太宰も、そうなのか?

読み返さねばなるまい、太宰治。

読み始めねばなるまい、三浦哲郎。

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