こしゃくな読書

こしゃくな読書

それでも元気な私


小手鞠 るい (著)
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 大地 真央 (だいち・まお)大友 康平 (おおとも・こうへい)

小堺 一機 (こさかい・かずき)浅田 美代子 (あさだ・みよこ)

竹中 直人 (たけなか・なおと)島田 紳助 (しまだ・しんすけ)

1956年生まれというと、こういう個性的な面々が名を連ねる。

わたしがテレビを最もよく見ていた頃、

その才能を大きく開かせていた、ちょっとだけ先輩の方々である。


その方々と同い年。

だから、この自叙伝には本当に懐かしい風景が垣間見られる。


 私が18歳で上京した頃、小手鞠氏は京都で出版社に勤め、

塾の講師になっていたのか、とその当時の情景が目に浮かぶ。

最も私は東京、彼女は京都、遠く想像の及ばない地名や文化もあるが。


 あの頃の20代女性の最大の関心事は恋愛事情だった。

まだまだ女性の自立など望むべくもないあの時代、

寿退社が女性社員の一番の幸せだと思われていた。

だから私の親しい女性の持ち込む相談ごとも、

恋愛に関わることばかりだった。

みんな『結婚したいのにできない』というものばかりだったと思う。


何故そんなに結婚したかったのか…

今では不思議な当時の当たり前である。




 『恋は盲目』という言葉があるが、

それは、恋の仮面を借りた逃げの姿勢だということもある。

この作家は経験者として貴重な証言をこの本に書いてくれた。

『結婚とは仕事や夢の代用物にはならない』

『結婚とは、流しにたまる洗い物、洗濯機の中でまわる洗濯物、

掃除機の音、冷蔵庫の中の食料品、なのだから』




 また彼女が有名塾に勤めていた頃、

遊び半分の生徒ばかりのクラスを受け持った時、

偶然から出た悟りは、

思春期の子供と関わったことのある大人なら、

思わずうなってしまう。



 『私は思った。
 真実のこもった言葉というものはやはり人の心に届き、
 人を動かすことができるものなのだ、と。』




 暗中模索の日々を経て彼女が出会った言葉は、私も忘れない。

『ひとつの扉が閉まるときには、別の場所でかならず、

新しい扉がひとつ開いている。』

あなたも、辛いときこの言葉をつぶやいてみてはいかがだろう。

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